電車のシートに座ると、無意識につい足を組んでしまう方もいらっしゃるでしょう。
医学的には、身体を重心(バランス)を保つためだといわれています。
もちろん、満員電車で足を組んだ人を見ると、睨みたくなるというのも真実です。
他人の身体に触れることにもなり、他人の衣服を汚す可能性があるからです。
あるいは、通る人の邪魔になるからです。
食事中に足を組みというのも、靴の裏が見えて、不快感を抱かせることになる点が問題となることが理解できれば、マナー違反だということがわかります。
この点で、欧米では、公式の場で、しかも女性でも足を組むのを見かけることがあります。
米国の国務長官某女史が日本の首脳との会談の席に深々と足を組んでいるのが話題になったようです。
これはどのように理解すればよいでしょうか?
一つは、前述のとおり、身体の重心を保つ行為が社会的に許されているからだともいえそうです。
文化の違いですね。
あるいは、自尊心の表れ、すなわち自己誇大表現ともいえます。
外交の席上のような交渉の場では、自分を強く見せるということになります。
結局、時と場所と相手によって、マナー違反になるかどうか理解するのが、注意を要するということです。
応用問題として、就活における面接で、足を組むという点を考えてみてください。
以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の特徴です。