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Co-Creation for Change

[ものづくり×国際恊働×圧倒的原体験]
海外起業実践型グローバル・ラーニングプログラム “Co-Creation for Change”
プロジェクトメンバーによる活動ブログ

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フィリピンの現状



セブを舞台にしたスタディツアー co creation for change では、セブシティの現状を良くよく観察し、現地の人とともに、生活を豊かにしうる製品の開発を行っていきます。

現在、経済成長著しいフィリピン、平均年齢や人口動態を見る限り、非常に魅力的な市場と言われていますが、現地の様子を見てみると、まだまだ十分な就業の機会があるわけではなく、この国の経済が本当に良い状況であるとはとうてい思えないような景色が見られます。


ついこの間の7月発表では、フィリピンでは、経済が成長しているにも関わらず、失業者の数は増えてしまっていると言うデータもありました。


実際には、まだまだ人口の3分の1は、1日2ドル以下で生活をする貧困層と言われ、ほとんどの人の生活は物質的、金銭的には決して豊かであるとは言えないのです。


このような現状を生み出している要因として、一番の根本にあるのが、この国では、一部の資本家、アッパークラスが、この国の富を独占し、低所得者層にはお金がほとんど流れていないと言う仕組みです。




ベトナムとの比較から見られるフィリピン人ならではのサクセスストーリー



フィリピンと言う国の特徴として、非常に大きないくつかの財閥があると言うことが挙げられます。

その財閥が、様々な事業を頂点からしっかりと管理しているので、一人、一人の庶民ではどうする事もできないと、庶民の暮らしに重しのように乗っかってしまっているのです。


先日、ベトナムで事業を行っている日本人起業家の方とお話をしたのですが、ベトナムとフィリピンはある意味対局にあると言えるのだそうです。

ベトナムでは、財閥が各業界を牛耳っているため、後から誰かが入れないと言うような現状はないそうで、ベトナムの多くの若者は、自分が成功したいと思ったら、自分でビジネスを始めるのが良いと考えるそうです。

起業志向なんですね。


それに対して、フィリピンではそもそも財閥が大半の領域を既に抑えてしまっているために、後から事業を起こそうと言う気持ちにはほとんどならないと。

逆に、フィリピン得意の英語力を生かして、少しでも給料、待遇の良い国へと移住をして、そこで仕事を得たいと考えるのだそうです。

中には自分で小さなお店を始めることもありますが、基本的には日本人と同じようにしっかりとした会社に雇われることを好みます。




言うなれば、ベトナムは、国内リーグが盛んなため、一生懸命国内で腕を上げようとする相撲型。

国内リーグにはそこまで大きなチャンスがないフィリピンはサッカー型と言えるかもしれません。

これがフィリピンの国民全体に備わっている労働観です。




フィリピン人の就学状況


と言っても海外へと挑戦できるようなクラスは大学を卒業することができる上位層だけであり、中位層、下位層はまだまだ国内の限られた仕事の中から少しでも良い待遇の仕事に就けるようにと考えるしかありません。


フィリピンの就学率について見てみると、小学校を卒業できる子で68%、中学校を卒業できるのとなると50%程度だと言うデータがあります。

大学まで通うことのできる生徒は、全体の1から2%程度なのだそうです。



一番上で紹介している所得と家の図にもあるような、1ヶ月で10000ペソ以上の給料を得ようと思うと、できれば大学、少なくとも専門学校を卒業していないと厳しい現状がありますから。

大学で1、2%と言うと、ほとんどの人はこれからも日本人が生活をするのはまず無理だと感じるような家で大人数で生活をしていくことを免れないのです。



このような現状に対して、どのような流れが生まれたら良いのか?



いろいろな説が考えられると思いますが、私が重要だと思うのは以下の3つです。



1、財閥が管理、搾取している領域から外れた場所に、きちんとした労働の場を用意できるように整備する。

(と言っても、この国では政治家も一緒になって搾取する側に回っている現状があり、彼らの生活はそれによって非常に恵まれた環境にあるので、おいそれとこれが変わることはないことが予想される)


2、きちんとした形で学習をする事ができなかった人たちでも、良い境遇の仕事につけるような機会を用意する。(日本人の場合をイメージしてもらえばわかると思うが、十分な教育の機会を得ることができていない人達を労働者として雇うのは正直、なかなか難しいところがある)


3、お金を持っている人達、少しずつ持ち始めた人達が、消費者のターゲットとしては非常に魅力的なので、そのゾーンへのプロダクトやサービスを、下位層を使って生産できるとなると、非常に大きなポテンシャルがある。



と言う3つではないかと思っています。


また、前回のエントリでスタディツアーの4段階と言うマップを示しました。


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が、まずは私たちco creation for changeが現場の実態をもっともっと深く理解するため、様々なデータと、また現場を実際にリサーチして行くことで、これらの問題の解決へ向けて進めていけたらと考えています。


フィリピンでは、様々な団体が、貧困の解決に向けて支援を行っています。

また世界から多くの企業がフィリピン人の豊富な人口と若さ、そして消費欲を狙って進出してきています。

アッパークラスを狙ったサービス・製品はもちろん、最近話題のBOPビジネスについても研究を行い、プロジェクトを進めていくことになります。


なお、BOPビジネスについてはこちらのサイトが非常に参考になると思います。

以下はこのサイトからの引用です。


BOPビジネスの定義については、多様な議論、考え方が存在する。ここでは、主として、途上国におけるBOP層(Base of the Economic Pyramid層※1 )を対象(消費者、生産者、販売者のいずれか、またはその組み合わせ)とした持続可能なビジネスであり、現地における様々な社会的課題(水、生活必需品・サービスの提供、貧困削減等)の解決に資することが期待される、新たなビジネスモデルとして扱う※2



この下位層が消費者だけでなく、生産者や販売者になるというのは、非常に大きな貧困解決になるのは間違いありません。

こう言った流れがもっともっと増えていけると、世界はもっと豊かな方向へと加速していくのだと思っています。


最後までお読みくださってどうもありがとうございました。