前回のエントリに続いて、海外体験について書いてみます。
前回のエントリーでは、先進国、新興国、後進国とそれぞれのエリアに行くことのメリットデメリットについて説明してみました。
第2回目の今回は、今ある海外体験を大きく分類してみるとどんな感じになるかと言うのを説明してみます。
青年海外協力隊、語学留学、海外インターン、企業が販売しているスタディツアーに、最近では海外就職に海外起業なんて言う選択肢まで出てきています。
それぞれに体験できること、学べることがあると思うので、今回はこれらの海外体験からどんな事が学べそうかを海外体験マッピングを通して、説明していこうと思います。
まず、こちらのマップをご覧ください。
これは私が友人たちの話を聞いたり、参加している人たちの様子を見て感じたことを元に作成したマップになります。
縦軸が、期間の長さです。
短期と言うのは、数日から数週間をイメージしています。
長期と言うのはは、最低でも1年、そこから数年までをイメージしています。
そして、横軸が、その学習が箱の外のものか、箱の中のものかを表しています。
箱の外、中と言う言葉は私の感覚なのですが、
要するに、最初からすでにレールが敷かれていて、学べる範囲が限られているほどそれは箱の中の学習となります。
学校の教室の中での学びがこの典型になります。
それに対して、学習のレールがまだ整っていなくて、自分で何かを用意していけないと学べないものが多い体験をここでは箱の外と書いています。
学校ではなく、自然の中、社会の中で学んでいくものがこのパターンです。
今回私がこう言うくくり方をしたのは、常々私は世の中では学校の中、教科書の中だけでは学べない何かが世の中にはあると言うのを強く感じているからです。
箱の中の学び、外の学びのメリットデメリット
箱の中で学べるもののメリットは大きく3つあって。
1、既に学びのための環境やカリキュラムが整っているため、効率よく学ぶことができる。
2、学習以外の環境も整っていることが多く、安全に、安心して学習することができる。
3、自分が学びを得るために必要なさまざまな準備を誰かが代わりに行ってくれる事が多いので、学習に集中して取り組むことができる。
と言う感じです。
ただ、デメリットとして、教科書の外にあるものに関しては、学びを得づらいと言うものがあります。
箱の外の学びになると、これが逆転するイメージです。
箱の外では、何をどう学ぶかが自分の取り組み方に大きく影響されます。
質の高い学びが得られるかどうかは自分次第と言っていいでしょう。
ただ、その代わり、1つ1つの学びを全て自分の体で用意し、身につけていくので、学びの質はどこまでも高くなりうりますし、またサバイバル能力も同時についていくことでしょう。
と、この図の見方を説明したところで、今実際に行われている海外体験の特徴について簡単に説明していきます。
1、海外修学旅行
高校や、大学によっては、学校・クラス担任で海外の学校やプログラムに参加することがあると思います。
もちろん、実行委員などになると、その組み立てにも参画する場合もあるでしょうが、多くの場合、学習者はツアーの流れに沿って、1つ1つの学習を得ていけば、それなりに質の確保された体験が得られるのではないかと思います。
2、企業が企画しているスタディツアー
最近では1週間前後のスタディツアーサービスが増えてきています。
このサービスも、サービスの提供者が学びの質が最大限高まるように様々な工夫を凝らしているところなので、学びに集中することができるのではないかと思います。
3、交換留学、語学留学
高校や大学で1年間の交換留学プログラムを用意していたり、英語なら英語、スペイン語ならスペイン語と、一定期間、現地の語学学校に入ってその言語を集中して学ぶこともあるのではないかと思います。
これらのものも、基本的には教室の中で、先生たちや各業者が用意してくれたテキスト、カリキュラムに基づいて学習が進んでいきます。
箱の外の学びに関しては、現地で自分の開いた時間をどう使ってやりくりしていくかと言う話になってきます。
4、海外インターン、ボランティア
NPOや海外の企業では、インターンといってだいたい3ヶ月から1年程度、実習の場を用意してくれています。
学校の先生の教育実習や、お医者さんの医療現場実習と言うイメージでしょう。
自分がやりたいことが既に決まっていて、その現場を体験したいと言う場合であれば、これまでの教室や教科書の学びの中では得られなかったであろう極めて実践的な学びを得ることができます。
ただ、そこで体験できることは、業者や団体によって大きく違い、場合によっては現場での専門的な体験ではなく、誰にでもできるような事務作業の代行を任されるというケースもたまに耳にするので、そうなってくると学びの実践性という点では下がる場合があることもあると言うことを理解しておく必要があるでしょう。
5、海外就職
最近では、東南アジアを中心に、海外で就職をするという取り組みもちらほらと見え始めています。
ちなみに、以前の私はこのカテゴリに入っていました。
これも、企業によって全然学べることが違うのですが、企業によっては、英語を使って現地の企業とタフな交渉を行っていく、現場のスタッフに対してのマネージメントを行っていくなど、極めて実践的な体験をたくさん得ることができます。
ただ、これも企業によっては、日本語でのみの作業という場合もあり、海外に出て仕事をしたのに、全く英語力が伸びなかったというケースもあります。
また、スタッフとして働いても、先輩がきちんと教えてくれたり、研修の場があったりするわけではない環境もあり。
体験としての質は高くても、その体験から自分自身が十分に学ぶことができなかったというケースも考えられます。
勤める企業によってずいぶんと学びの質が変わってくるんですが、まあそれはある程度日本でも同じことなんですよね。
6、青年海外協力隊
これも派遣される場所によって違うと思うのですが、一般的に言えるのは、海外就職と比べると、日本の行政組織といった色が強く出るようだと言うことです。
せっかく海外に行ったのに、日本式の上下関係や、仕事への取り組み方の中で進んでいくことがあり、海外式の仕事の仕方を学ぶことができなかったという声を耳にしますし。
お金は常に政府から入ってくる状態で進んでいくので、倒産を含めたプロジェクトの失敗の底辺がそこまで低くないと言うポイントもあるようです。
せっかく行ったのに、自分ができることが限られていて、完全燃焼できなかった、退屈な思いをして帰ってきたと言うケースをけっこうな確立で耳にします。
もちろん、入った現場によるので、めっちゃくちゃ大変で、サバイバル能力も含めて素晴らしく逞しくなって帰ってきたというケースもあるようなので、そこら辺は本当に現場次第と言ったところでしょうか。
ただ、派遣される前に、みっちりとトレーニングを受けてから行くことになるので、それって大きな魅力だなと思います。
7、リュック背負って自分で海外支援
どこかの業者に依頼するわけではなく、自分で勝手に行って、勝手に取り組むというパターンがこれです。
何が狙いで、何がゴールかもいっさい決まったものではないので、完全に本人次第と言うことになります。
ちょっとやって、全然成果があがらず、大したことができないまま終わる可能性も高いです。
が、上手くいった場合は本当に自分の自力が高まるのは間違いないでしょう。
8、海外起業
最後は、もういっそ海外で自分で起業しちゃえという選択肢です。
こうなると、もう現地の習慣や法令を守らないと何もできないですし、ある程度教科書はあるかもしれませんが、教科書の中のものだけで解決できるような問題を超えた問題にめぐり合うこともたくさんあるでしょう。
一番タフな道ですが、一番大きな学びが得られるのはここかもしれません。
ただ、何の知識や力もない中でこれを行っても、ただ失敗したというケースにしかならないでしょうから。
この道で学ぶことを決めるのは、それなりに何かを得た状態にしてからの方が良いかと思います。
と言う訳で、海外体験マップについて説明してみたのですが、いかがだったでしょうか??
個人的には、最初の数回は箱の中でみっちりと学び、できることならそこだけで満足するのではなく、あえて箱の外の学びを意識して取り組んでいくのが一番効果が高いのではないかと思っています。
そして、箱の中の学びとして私たちが用意しているスタディツアーco-creation for changeは箱の中はもちろんのこと、現地の人との交流やプロトタイピング作りと、実践的で、本格的な海外体験ができるツアーとなっております。
もちろん現場での体験のサポートやコーディネートはこちらで行いますので、海外初めての方でも十分参加は可能ですし。
普通の海外体験では物足りないんだよね・・・と言う方にも、その人の関わり方次第では相当濃密な時間を過ごすことができるようにもなっています。
ぜひぜひ私たちのツアーも、自分の海外体験の選択肢の1つとして考えてもらえたらと思っています。
なお、ツアーの説明会を8月30日、31日と実施することになっていますので、興味がある方はふるってご参加ください。
最後までお読みくださってどうもありがとうございました。
