本はちょっと前に読んでまして、ぼーっと生きてきた私の心に気づきを与えてくれましたよ。
その上コンユだし、映画も観たかったんです。
私はキムジヨンと立場は違いますけど、共感の嵐ですわな。
キムジヨンやその周りの女性達を通して、こういう女性に対しての軽視や差別が普通に行われてきたよねっていうことを見せてくる映画です。
韓国の人ばかりでなく、日本人もわかると思います。
自分の身にも覚えがあることだったり、そういうことを言われるの辛いよなと思うことで、胸が詰まってずっと涙が止まらなかったです。
例えば、キムジヨンのお父さんが「女は働かなくて家にいればいいんだ」とか、健康で何の問題もない弟に漢方薬を買ってきたりするんですけど、私にも弟がいて、何かにつけて弟が優遇されてきた気がします。
子供の頃に住んでいたところのお祭りで、小さなだんじりが出たんですけど、私もその上に乗りたかったのに、父は男の子だからと弟だけ乗せましたわ。
なぜかそれを思い出して、また涙しました。
今更…ですけど、なんか私の中で消化しきれてないんでしょうね。
私が新卒で入社した頃は、女性が当番で早く行ってみんなの机を雑巾で拭いたり、お茶を入れるってやってましたよ。
で、キムジヨンが働いていた広告代理店の女性チーム長がいるんですけど、「母親がちゃんとついていないと子供は愛のない子になる」っていう上司に対してもチクッとやり返しつつ、柔らかく収めるカッコいい人なんです。
でも、キムジヨンがプロジェクトチームに選んでもらえなかった理由を聞くと、「数年単位の大きなプロジェクトだから辞められると困るから男性を選んだ」っていうんですよね。
キムジヨンの旦那も、キムジヨンを大切にしてるし心配もしてるんだけど、キムジヨンがなぜ病んでいるかは理解出来ているんでしようか。
そしてもしかしたら、キムジヨンと同じように専業主婦で小さなお子さんがいる女性の方が、あまり共感出来ないのかもしれないと思いました。
いわゆる同属憎悪。
コンユみたいなカッコよくて心配してくれる旦那がいるのに、誰もがやってる子育てでそんなに大変がられても、みたいな。
別に誰も悪い人なわけじゃない。
長い歴史の中で当たり前だと思っているだけのことが、次々と出てきます。
そういう思想が根深いわけです。
多くの人に観てもらって何か感じてもらいたい映画でした。
ちなみに本と映画は結末が違いました。
本より映画の方が、旦那がよりキムジヨンに寄り添って協力しているようです。
(だってコンユだもんな
)
)チョンユミさんも良かったです。
最後に付け加えるるんですが、女性だけが虐げられてきたわけじゃなくて、他にも色々あります。
例えば昔は普通にオフィスでタバコを吸ってました。道でもどこでもタバコのポイ捨ては当たり前で排水溝とか吸い殻でいっぱいでした。
私は喫煙者でないので、あの匂いも煙もホントに嫌だったんです。家で父親がタバコを吸ってるのも嫌でした。
あと、お酒。
私は飲めないのに、一杯目はビール🍺だと言って飲まされてましたよ。
そういうことも改善されてきてますから、この映画を観て、みんなが気づきを得て考えるようになれば少しずつ変わっていくんじゃないかと、私は希望を持っているわけです。
あともう一つ、気になってることがありますので追加。
それは高齢者に対する態度です。
お爺ちゃん👴お婆ちゃん👵に対して、若輩者がなんでタメ口になるのか。
どうせわからないでしょ、出来ないでしょ、親切をしてあげてる的な上からの物言いに感じて、最近不快に感じるんです。親が高齢になってきてるからかと思いますが。
キムジヨンと同じように、そういうことも話題になればいいんですけど。