★★★★★★★★☆☆
1978年 116min.
ネタバレ
サメはふたたび退治されたのでした
敬称略
監 督
ヤノット・シュワルツ
製 作
リチャード・D.・ザナック
デイヴィッド・ブラウン
脚 本
カール・ゴットリーブ
ハワード・サックラー
音 楽
ジョン・ウィリアムズ
マーティン・ブロディ:
ロイ・シャイダー
エレン・ブロディ:
ロレイン・ゲリー:
ラリー・ボーン市長
マーレイ・ハミルトン:
レン・ピーターソン:
ジョセフ・マスコロ
ジェフ・ヘンドリックス:
ジェフリー・クレイマー
エルキンス博士:
コリン・ウィルコックス
ティナ・ウィルコックス:
アン・デューセンベリー
マイク・ブロディ:
マーク・グルナー
トム・アンドリューズ:
バリー・コー
アンディ:
ゲイリー・スプリンガー
ジャッキー:
ドナ・ウィルクス
エド:
ゲイリー・デュビン
ポロ:
ジョン・デュカキス
ティミー:
G.・トーマス・ダンロップ
ショーン・ブロディ:
マーク・ギルピン
ラリー:
デイヴィッド・エリオット
ダグ:
キース・ゴードン
これ、シリーズだから観ようと思ったんではないんですよ。前回「ジョーズ」を観ましてね、観終わってすぐにクジ引いたんですよ。そしたらこれですわ。そろそろこの引きが怖くなってきました。(「※筆者注(映画レビューについて)参照ください)ちなみに、ということですぐに本作を観ようと思ったんですけど、DVDをデッキに入れたら、なんかデッキに「破損ディスクだから観られへんで」とかって言われちゃいましてね、あわててTATSUYAで借りたので、レビューは「ジョーズ」から若干遅れました。
で、わたしの中で「ジョーズ」っていったら実は本作のほうなんですね。たしか本作、高校生のときにテレビで観たと思うんですけどね、1作目はずっと観てなくって、けっきょく1作目を初めて見たのは大学時代でしたから、だからやっぱりわたしにとっての「ジョーズ」はまずこっち、という感じです。
高校生でしたからね、まだ映画の何たるかなんてさっぱりわかってなかった時代でしたから、ただ単に「怖かった」という印象だったんですけれど、それはそれでいたいけな思春期の男子高校生には強烈なインパクトだったのだろうと思いますよ。
今回は久々の鑑賞なので、もちろんすっかり細部までわかってますけど、けっこう楽しみではありました。
監督のヤノット・シュワルツは、これほどの映画を撮った人ですけれど、本作以外に有名なのっていったら「スーパーガール」と「サンタクロース」くらいで、しかもどちらもなんかパッとしないんですよね。フランスの方で、1993年にそれまでの拠点だったアメリカから母国に戻ってからも監督はやってたらしいですけど、わたしにはわかりません。今年の1月に85歳で亡くなりましたが、なんかもう一花なにかあるとよかったのに、と思ってしまいました。
↑まあそりゃ確かにユニヴァーサルの映画ですわな。
今の若い人がこのロゴ見たら「ダサ」とか言うんでしょうけれどもね、このロゴがあってこそのハリウッドなわけですよ。わたしちょっと感慨にふけってしまいました。
↑1作目でロバート・ショウさんとともに沈んだオルカ号。
1作目を観ていれば「ああ」てなりますね。
にしてもこのオープニング、音楽だけ聞いてるととてもホラー映画とは思えないほど、なんかトロピカルな音楽が流れてますよ。ジョン・ウィリアムズだなってのはわかりますけれど、ちょっと1作目との差別化をはかりたかったのでしょうかね。
↑なんて言ってたらすぐにこうなりました。
オルカ号を見つけたダイバーがサメに襲われるという。
いや、はずさんやん、です。やっぱりヤノット・シュワルツ、この時点で39歳のベテラン監督。若いヤツ(スティーヴン・スピルバーグ)には負けてられへん、という感じなのでしょうか。
↑ロイ・シャイダーも早速登場です。
ずっと思ってるんですけど、ロイ・シャイダー、サメに似てますよね。それでキャスティングされたんかなと思うほどです。
↑奥さんのロレイン・ゲリー。
相変わらずというか、一段とおキレイになった印象です。わたしは雛形あきこに似てると思うんですけどね。
えと、なんかこの一連の騒動の現場であるアミティ島に新しいリゾートホテルがオープンしたらしいのですね。
↑そのオープニング・セレモニーをしているところだと。
↑右のこやつ(レン:ジョセフ・マスコロ)が建築会社の社長で、
どうやらロレイン・ゲリーに入れ込んでいるらしいのですよ。おいおい、そういう話はいらんぞ、と思いましたけれど、まあ大丈夫です。心配には及びませんでした。こういうところで余計な話を膨らませなかったのが本作の興行的な大成功にもつながったのじゃないかと思いますよ。
↑これにはわたし、笑ってしまいました。
まあ、時代を象徴してるっちゃしてるんでしょうけれど、いくら時代だからっていってもほんとに当時これがイケていたのでしょうかね。よくわかりませんね。ちなみにこのふたり、兄弟ではないです。
↑さあさあ、開始10分で出てきましたよ。
出し惜しみしなくていいですよね。もちろんサメの映画だってのは知ってるわけですから、出し惜しみする必要もないんですけどね、でもそういうのがわからなくって不要なことをしてしまう映画もありますから、そこらへんをちゃんと抑えているところはさすがです。
↑こういう映像からの、
↑こういうのを見せられると
緊迫感が増しますよね。音楽もプラスされての相乗効果はスゴイです。
けっきょくこのシーンはなんもなかったんですけど、そうやってすかしておいてこの直後
↑このお姉ちゃんが
↑こうなって(左うしろにヒレ見えてます)、
もうドキドキなわけですよ。でもって
↑引っ張っていたボートまで襲撃されて
↑大爆発です。
いやあほんと怖ろしいですよ。こういう一連の流れは一作目にぜんぜん負けてないです。
↑ケーブルまき上げました。
えと、このボート大炎上の捜査に来たロイ・シャイダーの弟子のヘンドリックスくん(ジェフリー・クレイマー)が海底をさらっているときに誤って高圧ケーブルをまき上げたの図、ですね。これがちゃんと伏線になってるわけですよ。いい脚本じゃないですか。まあ、今回の脚本は、どうやってサメを退治しよう、そうだこうしよう、というところから始まってるわけですから、必然ちゃ必然なんでしょうけれど、でもやっぱりいい脚本にはかわりないですね。
そうこうしてますと、
↑シャチがビーチに打ち上げられます。
そりゃ前回のことがありますからね、これを見たらロイ・シャイダーじゃなくたってサメの仕業だとわかるわけですよ。で、それを市長に言いに行くんですけどね、
↑やっぱり市長のマーレイ・ハミルトンは受け入れない、と。
いやね、気持ちはわかりますよ。新しいリゾートホテルもオープンして、かき入れ時ってのにサメですよ。しかもシャチを喰っちゃうほどのデカさのやつですわ。前回のことがあるからこそ、こんな時になんでやねんという思いもあっての受け入れ拒否なんでしょうけれどね、でもやっぱりフツーに考えたら市長さんよ、そらアカンやろ、てなるじゃないですか。誰もサメは見てないから、て言うんですけど、いやいや、ですよね。いやまあこれ言うと映画になりませんからね、仕方ないのはわかるんですけど、やっぱりここだけはどうしてもムリがあるかな、とは思いました。一作目でおばちゃんにビンタされてしょげてたじゃないですか。それをわすれたらイカンのですよ。
↑ここもキンチョーしましたよ。
海に視察に来たロイ・シャイダーが波打ちぎわになにかが漂ってるのを発見しちゃうんですよ。で、それを見に行く、ってシーンなんですけどね。わたしこれ高校時代に初めてテレビで観たときは文字通り手に汗握っていたのを思い出します。音楽も煽りますからね。まああの音楽はちょっとヒキョーな気もしないでもないですけどね。
ただこのあとが若干ザンネンな時間になるんですよ。だってロイ・シャイダーはもうこれサメだって確信してるわけじゃないですか。だから
↑ビーチで見張りをするわけですよ。
で、よりによって
↑市長やら社長やらが投資者を引き連れてくるんですね。
ほんとに、よりによって、ですわ。盛り上がりますねー。あ、ちなみに奥さんは社長の秘書だそうです。社長のレンが一目ぼれしたのか、ちゃんと面接したのかはわかりませんけどね。ま、いいです。
で、案の定ロイ・シャイダー、
↑ビーチのすぐそこにこんな黒いカゲを見つけてしまう、と。
↑そらこうなりますわな。
↑撃っちゃったりもするわけですよ。しかたないのです。
でもね、これ、アジの群れだった、というオチですわ。ちゃんちゃん、にもならんですね。
↑白い目で見られちゃうわけですよ。
若干右の女の子が、わがドラゴンズの福敬登かと思いましたが違うようです。
でロイ・シャイダー、あえなく
↑だそうです。
ここのシーンはテレビだと不信任議案が提出されてみんなで挙手する、てことになってました。まあみんなって言っても、市長と社長とその他知らない人たち数名でしたけどね。でもって市長だけは反対に手を挙げるということだったですけど、今回DVDで観ましたらそこのシーンは全カットになってましたね。どうなんでしょね。わたしはテレビのときのほうが、市長のやさしさと反省の思いがしっかり出てていいとは思うんですけどね。
まあいずれにしても、ドラマ的にはこういう事態もアリとは思うんですけど、でもやっぱりロイ・シャイダーっていったらこの映画のヒーローじゃないですか。そのヒーローのこんな姿は見たくないってのが本音でもあるんですよ。もちろん最後はカッコよく終わるってのはわかってるんですけど、だったらなおさらとことんカッコいいほうがわたしはいいと思いますよ。映画ではこういうシチュエーションはよくありますけれど、わたしは楽しめないです。せっかくの娯楽なのに、て。ましてやわたし、小学生の時にイジメにあってましたから、なんか余計に心が痛みます。ので、わたしの評価としてはここでやっぱり★3つほどマイナスとなってしまうわけです。
さて、で話は半分過ぎまして、
↑若者たちがいよいよ死の海に出航しますよ。
ロイ・シャイダーのクビ云々がなければもうちょっとすんなり展開していったとは思うんですけどね。そこがなければ全編100分くらいで収まったんじゃないですかね。それくらいが一番観やすい時間だと思います。
あと、ちょっとサメの出現率がここまでは低いかなという感じでしょうか。それにしたって120分が100分になれば率は上がるわけですからね。そういうところもザンネンなところで、★さらにマイナス1という感じでしょうか。
で、後半戦最初の犠牲者は
↑激カワ・ティナちゃんの
↑ちょっとダサい彼氏です。
まあけっきょくこの時代の若者男子はみんなダサいんですけどね。
↑これは怖いですね。
気づいてないですからね、二人は。もうすっかり、「志村ー、うしろー」の世界です。
↑サメが船に突撃して彼氏、ほうり出されまして、
↑彼女の目の前で食べられました。
トラウマ級ですね。めっちゃ怖いです。
↑演技は秀逸ですよ。
その後ティナちゃんは一人でヨットで漂流しますけれども、それを、若い連中がみんなで海に出たと知ってあわてて連れ戻しに来たロイ・シャイダーが見つけることとなるのですね。ティナちゃんのそのときの表情は、いやいやあんたこれほんとに彼氏を食べられたのではないかと思うくらいの
↑鬼気迫るものでした。
わたし、なんかもうツラくて泣けてしまいましたよ。
演技の面でいったら
↑ほかの若い子たちも素晴らしいです。
体張ってるし、叫ぶ演技もうまいし、水びたしだし。
これ見たらほんと本作、そら人気出るわさ、という感じですね。若い子たち、ヨットまでちゃんと操縦してますからね。
↑これはもうチビりもんです。
↑助けに来た沿岸パトロールだってやられちゃうのです。
↑こちらも激カワ、マージは
海に落ちてしまったショーン(ロイ・シャイダーの幼い息子)を助けようと海に飛び込むのですけれども、ショーンは助かりましたが、
↑ショーンの目の前でひとくちでした。
いや、そらショーンも
↑こうなりますわ。
もうね、映画ですけどね、わたしこの若い子たちの将来が心配でなりませんでしたよ。
一方われらがロイ・シャイダーは、ティナをみつけたあとほかのみんなが向かったとされるほうへさらに捜索に行って、長男のマイクを見つけまして、
↑いったんホッとします。
ところがそのマイクから、ショーンもいっしょに海に出て別の場所にいると聞いたときの
↑この表情の豹変はすごかったですね。大人の演技ですよ。
監督もそうですけどね、こうして出演者だってやっぱり若い子には負けてられんという相乗効果なのですね。ほんといい映画じゃないですか。ここまできてわたしずっと涙が止まりませんよ。
↑だからジャッキーだって熱演なんです。
↑そしたらコレですよ。
おお、これはさっきの、て。いよいよ大団円ですね。
↑ヒレだけですけど、サメ、デカすぎです。
恐怖でしかないです。
↑われらがロイ・シャイダーは今回もスタントなしです。
いいじゃないですか。否が応でもキンチョー感が膨れ上がってきますよね。
↑そしてラストです。
これはわたしの中では脳裏に焼き付いているシーンですね。で、
↑伏線回収となりました。
↑この笑顔でちょっぴり救われたのでした。
若い子が頑張ってる姿を見るのはほんとに好きです。心からみんなに敬意を表したいと思うわけです。
ということで★2つもどして、合計★8つです。
CGのサメ映画よりよっぽどおもろいです。
今日の一言
「ショーン、ウソはいかんぞ、ウソは」
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