2001年 124min.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ネタバレ:若干アリ

敬称一人だけアリ

 

 えとですね、いやほんとごめんなさい、わたしこの映画、まったくダメですわ。

 

 ので、あれ、☆色つけるの忘れてんじゃん、じゃないです。色、つけられません。わたし的には0点なんです。ショボーン

 

 んと、そもそもわたし映画でアニメって、ほとんど観ないんですね。ほとんど、いうかコナンくんだけは観ます、て感じです。でも、だからってやっぱり有名どころを観ないわけにもいきますまい、とこうしてクジに入れてるんですけど、もうなんかこの世界観、ていうんですか?はまったく意味がわかりませんでした。

 

 いやほんと、わたしが悪いんでしょうね。年間300本以上の映画鑑賞をもう何十年も続けていて、その昔は「みたたの YAPPA 映画っSHOW!」なんてホームページも持ってて、いまもこうして不定期にブログに映画の感想なんかをあげたりしているわたしが理解できないのが、ほんとにダメなんだと思いますよ。ええええ、そうですともさ。えー

 

 ていうか、だから逆にこの映画のいったいどこがそんなに面白いのかを、どうかお聞かせ願いたい、と心から思うわけです。

 

 いや、だって、「となりのトトロ」はつい半年くらい前に生まれて初めて観たですけど、面白かったですもん。なんならラストでわたし、泣きましたよ。宮崎駿の作品は「アルプスの少女ハイジ」も好きですし、だから別に観ずギライをしてるわけではないんです。プンプン

 

 ただこの映画は……。なんかどうも、宮崎駿の「おれの世界についてこられるのか」的な思惑が見えてしまって、いえ、決してそういうことはないのでしょうけれども、でもわたしはゼロとも言い切れないとも思うわけで、ついてこられないやつは別についてきてくれなくて結構、というところがどうしてもぬぐい切れず、ついていけないやつになってしまった、とまあそういうわけですね。

 

 だから、衝撃の☆0個という結果なのですが、それはあくまでもわたし一個人の感想ですからね、評価しているわけではないので、そこらへんはお間違えなさらずいただければ幸いなのです。

 

 さて、で、そうしたことも踏まえまして、あくまでも私見として思ったことを書いていきますよ。

 

 なんて、さすがに今回はちょっと守りに入ってしまった……。てへぺろ

 

 で、まず最初に思ったのは、ああやっぱり声優が俳優なんだ、という点。

 

 わたし、これもイヤで、ていうかこれが最大の嫌悪感なんですけれども、だからアニメは観ない、っていうことなんですよね。声優は声優にやってもらいなさいよ、ですよ。大失敗のいい例は、コナンくんの「名探偵コナン 業火の向日葵」での榮倉奈々でしたねえ。まあ、コナンくんしか観ませんのでね、ほかにもっとヒドイのもあるかもですけど……。

 

 いやべつに、喋りがど下手とかいうわけではないのですけれども、ただこれなにをどうやっても、どこをどうとっても全部、榮倉奈々の演技になっちゃってたんです。

 

 声優さんはね、違いますね。役になりきりますよね。俳優だって、ドラマとか映画では役になりきるのでしょうけれども、でもそこはそれ生身の仕事ですから、自分よりに持ってくることは容易にできますよね。でもアニメではそれはできないじゃないですか。やっちゃったらダメなとこですよ、そこは。だってもうすでに画面上では、アニメのキャラが表情で演技しちゃってるじゃないですか。その演技に合わせなきゃダメなんですよ、声優はね。でもそのダメなことを、榮倉奈々はやってしまった、というわけですよ。ムキー

 

 案の定、ひどい結果になっちゃいましたね。榮倉奈々でしかなく、劇中の登場人物の設定はすべて飛んでしまった、の感がありました。

 

 さて、で、本作。のっけからもうお父さんのアテレコがひどすぎて、いやいやいったいこれ誰がやっとんのじゃ、となりましてね。もちろん声優さんではないだろな、と。じゃあ俳優の誰や、てなったときにもうわたしすぐに思いました。ああ、このたどたどしい棒読みのせりふ回しは、あの男に違いない、と。で、やっぱり内藤剛志でした。もうガッカリです。

 

 ただ、ですよ。これはガッカリと同時にビックリだったのですけれども、お母さんがめちゃくちゃ上手でしてね、これは声優さんに違いないと思って調べて沢口靖子と知った時の衝撃はなかったですね。

 

↑お父さんはもう、内藤剛志とはホド遠いですし。ガーン

 

 いやみなさん、沢口靖子ですよ、沢口靖子。わたし高校の時に、1984年ですよ、あの超駄作「ゴジラ」が公開されると知ってゴジラクラブの会員になってしまいましてね、なんと試写会で、この「ゴジラ」でデビューしたヒロイン役の沢口靖子と握手したのですけれどもね、その後のこの人といったらもうなんともはや、ですよね。セリフは内藤剛志同様、超棒読みで、顔もいつも無表情、能面のようです。どのドラマ観てもどの役やっても、ずーっと沢口靖子です。キムタクがどの役やってもキムタクって言われてますけど、みなさんそれは間違ってます。完全にそれは、アンチによる情報操作ですね。だってなにやらせても全部本人でしかない、なんてスーパー大根役者は、沢口靖子の右に出る人なんていないんですよ。キムタクをそれと比較するなど、土俵がまるで違いますって。キムタクは演技うまいんですよ。みなさん、それ間違えちゃダメですからね。プンプン

 

 (あくまで“私見”ですので、言いたい放題言ってます)笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 で、その沢口靖子が、なんか完璧にお母さん演じてるんです。衝撃、いうか青天の霹靂です。役者辞めて、声優さんになった方が絶対にいいとわたしは思いました。

 

 そんな二人と娘の合わせて三人が、なにやらわけわからず突然出てきたトンネルをくぐると異世界に突入、と。う~ん、ここらへんの唐突感もちょっと取っつきがたい感じがしますね。なんで突然それが現れたかとかの説明は一切なしですからね。まだトトロはちゃんと理解できる感じでした。コンセプトとしては同じなんでしょうけれども……。

 

↑トンネル抜けるとそこは草原だった、わけです。一瞬アルムの山が思い浮かばれ、ペーターが駆けてくるのかと思いましたね。

 

 そんなこんなで、頭の上いっぱいに「?」をつけながら観すすめるんですけれども、まあこれ出てくる登場人物のアテレコがひどすぎてひどすぎて、まったく内容が入ってこないのでありますね。開始わずか20分ほどで、いったいこれのどこが高評価なのかさっぱりわからない状態になってしまいましたよ。ヘンな牛若丸みたいのも出てくるし……。いったいどこなんやここは、ですわ。

 

↑牛若丸でしかないです。義経。

 

 湯婆婆の声は夏木マリさんと聞いて、これもまたヒドイ配役やなと思ったのでしたが、これはなんかしっくりきました。意外といえば意外ですよね。夏木さん、当時49歳ですよ。老け役がこうも合うとは、と。でもまあ若干老け顔ではありますかね。失敬。m(__)m

 

↑あ、末成由美。(現在は末成映薫)

 

 とはいえ、です。とにかくなんかそういう世界観だからなのでしょうけれども、とにかくずー--っとゆっくりでしてね。おまけに終始、なにやってるかわかんないもんですから、眠くて眠くてしかたありませんでしたよ。気が付いたら、異世界のお風呂屋さんの話になってましたね。

 

 独特の世界観、て言いたいんでしょうけれども、冒頭申しましたように、わたしにはついていけませんでしたことでした。だって、感心するとこも感動するとこも、なにひとつないんですもん。ガーン

 

 なんかですね、Yahoo!映画とかで、評価に☆4つとかついてんですよね。5段階評価で、ですよ。わたしの10段階評価でだって、わたしは4つじゃ甘すぎると思いますよ。でも4つもついてんです。ビックリですよね。

 

 あらすじも見ました。こう書いてありました。

 

 「両親とともに引っ越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋。しかし彼女はこれから始まる新しい生活に不安を感じていた。やがて千尋たちの乗る車はいつの間にか“不思議の町”へと迷い込んでしまう。その奇妙な町の珍しさにつられ、どんどん足を踏み入れていく両親。が、彼らは“不思議の町”の掟を破ったために豚にされてしまい……。巨匠:宮崎駿が前作「もののけ姫」とは対照的に、現代日本を舞台に少女の成長と友愛の物語を描く、“自分探し”の冒険ファンタジー。」

 

 と。

 

 いやこれ、いいように書きすぎちゃうか、てのがわたしの本音ですよ。忖度しすぎだろう、って。「これから始まる新しい生活に不安」?べつにただ単に住み慣れた町を出て友達いないところに行くのがイヤだっただけじゃん、「不安」なんて大層な面影、どこにもなかったですよ。「やがていつの間にか」?車はただ普通に走ってただけやし。「あれ、なんだここは」的なとこ一切なかったですからね。「珍しさにつられ」て入っていったようにも見えなかったし、どこでどう「掟を破った」のやら……。これで「少女の成長を描いて」るの?「ファンタジー」ではあるのだろうけれど、「冒険」要素は薄いしなあ、と。

 

 ☆が4つもある意味が、わたしにはまったく、まっっっっったく、わからなかったのでした。

 

↑突然ブタになるし...。

 

 で、一般の人たちのコメントやら感想やらも、なんかもっともらしく難しいこと書いてましたよ。論文かなんかみたいですわ。考察しまくり、て感じで、宮崎駿の世界観を理解できるのはおれだけだ、的な。

 

 いやもうほんとごめんなさい、わたしウンザリでした。そんなめんどくさいならもう観んでええわ、て。なっちゃいました。ガーンガーンガーン

 

 で、突然「愛」がどうのこうのと言い出しましたし、カオナシはゲーゲー吐きながら歩いててもう気持ち悪いことこの上ないし、「となりのトトロ」はあんなにわかりやすくって楽しかったのにいったいなんなんじゃこれは、で終了を迎えたのでありました。

 

↑カオナシ。ここでも吐きます。なにを吐いてんでしょうか。

 

 まだですね、ジブリ作品は「トトロ」と本作の2作品だけしか観てないんです。あとのほとんどは未だクジの中で眠ってる状態です。テレビでちょっとだけ観た「魔女の宅急便」は、主人公の女の子がパンチラしまくってるのに辟易して観るのを辞めたので、クジには入れてませんけどね。

 

 先が思いやられるのです。ショボーンショボーンショボーン

 

 あ、ただひとつ収穫もありました。それは、「早送りで観るとど下手な声優もうまく聞こえる」てことでした。

 

 なにからなにまでザンネンなのでした。

 

 

今日の一言

「いや千尋、小4なんですけど……」

 

 

レビュー さくいん