1996年 91min.

★★★★★★★★★★

ネタバレ:有

敬称略

 

 

 えとですね、わたしがコロナになってから久しく映画に関しての投稿してませんで、ちょっとここらでしばらく映画についての更新をしてまいります。ちょっと原稿のストックが増えてきちゃいまして、整理のためにも、です。

 

 恥ずかしながらご好評をいただいております「ディズニー旅行記 みたた家の東京ディズニーリゾート珍道中」は随時更新してまいりますので、ご容赦いただけましたら幸いです。

 

 では。m(__)m

 

 なんか一時期怒涛のように公開されたスティーヴン・セガールの映画です(テレビ用映画も含みますよ)。まあこの人の映画ったら多すぎますけど、だからわたし全部観たことはありませんで、なんなら「刑事ニコ」と「沈黙の戦艦」と「暴走特急」くらいしか観てなかったかもしれません。キライなわけでは決してなくって、もちろん好きな部類なんですけど、あまりに多すぎて手が出なかった、てことです。

 

 出だしは、音楽担当のロックミュージシャン、トレヴァー・ラビンのギターに載せてのオープニングタイトルですよ。今ではこういう始まりは少なくなってますね。

 

 わたし的には、やっぱりこのオープニングタイトルがないと最後まで誰が出てるとかわかんなくって、映画観てる最中に「あー、これ誰だったっけ」なんてことがあるともうそれで映画に集中できなくなりますから、やっぱオープニングタイトルはあってほしいなと思うわけです。

 

 で、スティーヴン・セガールですよ。英語で書くとSTEVEN SEAGALですからね、ほんとはスティーヴン・シーガルなんじゃないかと思いますけど、誰もそんなこと言いませんから、たぶんセガールなんでしょう、きっと。爆  笑

 

 1996年のセガールですよ。ノリノリのセガール。動きもいいし、なにしろ太ってないのがいいです。「沈黙の戦艦」の4年後ですからね、まさに脂乗ってるて感じです。

 

↑男前に過ぎるセガール。照れ

 

 なんて思ってたらセガール、2016年にロシア国籍取得したらしいですよ。今はどうしてんでしょうか。とっても心配です。しかもこの映画、敵はロシアマフィアじゃないですか。こんな時期にこんな映画を引いてしまうクジ運も相変わらずなのですが、それよりもこの映画、ひょっとしたらもう二度と見られないかもですね。録画しといてよかったと思うわけです。びっくり

 

 まあ、にしてもやっぱりセガール、強いですね。強すぎますよ。自分ばっかり殴って蹴って振り回してして、相手には一発も当てさせないってのは、それはそれで徹底していていいんじゃないでしょうかね。「沈黙の戦艦」なんか、撃たれたはずなのに次のシーンでは何事もなかったことになってましたからね。これだけ有無を言わせなかったら、まあこちらはなにも言えませんね。笑い泣き

 

 ただ、そんなセガールとでもちょっとは戦えるヤツがどの映画にも一人はいるってのは笑えますが。これも「戦艦」ですけど、あのトミー・リー・ジョーンズがなんか互角に戦ったりしてましたよ。わたしは目を疑いましたけどね。今回は、ドラマ「JAG」のチェグウィデン少将役のジョン・M・ジャクソンですけど、やっぱりこの人も、そんなに動けるとは思えないのでありました。

 

↑普通のおじさん感がハンパないですな。爆  笑

 

 ところが開始約30分を過ぎるころになると、にわかに話がややこしくなってきますね。あ、まあ「ややこしい」言うか、「複雑になった」て感じです。だから引き込まれて行きます。

 

 これまでのように(って何本も観てませんけど)完全無欠だけのセガールもよいのですけれども、やっぱり話が充実してないと印象に残らない部分もありますからね。

 

 で、珍しく相棒なんてのも出てきて、それも新鮮ですよ。キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズは田中要次にそっくりでそっちの方が若干気になりもしますが、夜の街を二人並んで歩いたりしてると「マイアミ・バイス」っぽかったりもして、素直に楽しめました。

 

↑名前が難しすぎるので、田中要次と覚えましょう。笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

↑ドン・ジョンソンとフィリップ・マイケル・トーマスではないです。びっくり

 

↑バックからして「マイアミ・バイス」っぽいですね。照れ

 

 二人が窮地に追い込まれるところはひねりはありません。孤立して、警察内部からも疑われて、謹慎させられて、ってのは王道中の王道ですが、だから安心して観てられるというわけですよ。

 

 ああ、やっぱり悪党はこいつだったか、と最初っから丸わかりですけれど、でも早い段階でそれをわからせておけば、そのあとは思う存分セガールが暴れまくれるわけで、観てる方はエンターテインメントを心から堪能できますよね。あまり難しいこと考えず、ラクに観られるってのが、映画の良いところじゃないですか。

 

 わたし、映画なんてそもそも、画面の前で寝そべってポテチでもかじりながら、時に泣いて笑って怒ってして、最後は「あーおもしろかった」で終わるのが一番いいと思ってますからね、そうするとこの映画は、やっぱりとってもおもしろい、というわけです。

 

 あ「ランボー」だ、とか、あ「マイアミ・バイス」だ、とかそういったところにセガールが自分のスパイスでしっかり味付けしてて、ほんとなんども言いますけど、おもしろいのです。

 

↑悪い人は総じてこんなんなりますが、わたくし爆笑して観てましたよ。


 スパイスの最たるものが、とにかくむちゃくちゃやってまえ、てとこでしょうかね。ブライアン・コックスを痛めつけるとこはほんとにヒドイですもん。でもやっぱり、いや、だからこそおもろいわけです。(←何度目だ?)

 

↑ブライアン・コックス、こんなこと言ってるのに...、

 

↑聞こえなかったのでしょうか?ガーン

 

↑言い方が悪かったんでしょうね、きっと。とても許しを請う人のセリフじゃなかったですもんね。ショボーン

 

 田中要次がビルの屋上からぶら下がってるとこなんかでも、ほんとならハラハラ緊張マックスなのでしょうけれども、笑えますよ。キャラ設定もしっかりなされていて、けっこうな良質な映画だとわたしは思いました。

 

↑田中要次はお笑い担当でした。爆  笑

 

 ラストで出てくる「孫子の兵法」も痛快でしかありませんよ。なんなら鳥肌たちましたからね。

 

 ちなみに、チェグウィデン少将は、やっぱりドラマ観て「いい人」って知ってますから、憎しみはこれっぽっちもわきませんでした。なんなら最後の格闘シーンもちょっぴり応援してましたよ。でもね、やっぱり少将、セガール怒らせちゃダメですよ。なにやっても一発も当たりませんでしたからね。最後に一発セガールに当たって、セガールが珍しく鼻血ブーしてましたけど、それも当てさせてあげた、でしたからね。

 

↑貴重な「鼻血ブー」のセガール。これが怒りに火を注いだのでしょうか。

 

↑チェグウィデン少将、こんなんなっちゃいました。それを「鼻血ブー」のまま見つめるセガールもまた、カッコいいのでありますね。

 

 やっぱり何人たりともスティーヴン・セガールを怒らせてはならないのだ、を教訓に、爆笑とともに幕を閉じるのでした。

 

 

今日の一言

「あーあ田中要次、家むちゃくちゃにされたけど、これからどこに住むんやろ……」

 

 

レビュー さくいん