1971年 90min.
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️☆☆
ネタバレ 有り
敬称略
えー、言わずと知れた、スティーヴン・スピルバーグを世に知らしめた、テレビ映画の傑作ですね。
スピルバーグは、デビュー当時はテレビ映画専門でしたね。コロンボがあって、で本作と。
この次の年も「恐怖の館」ってテレビ映画でしたから、てっきりテレビでホラー、サスペンスをと思わせといて、1974年に「続・激突!カージャック」で映画デビューするあたりは、満を辞したってことなんでしょう。
ちなみに「続・激突!」って言ってますけど、まったく違う映画ですからね。邦題をつける人間の気が狂ってるとしか思えませんね。😅
それにしてもこの映画、わたしが5歳の時のなんですけど、そんな古いと感じさせない出来ですよね、ホラー的に。
もちろん映像は70年代の古い香りがぷんぷんしてますけど。🤣
デニス・ウィーバーのメガネが時代を如実に物語ってるわけです。↓
ちなみに、運転する姿、シート近くないか?って思ったのはわたしだけでしょうか。🤣🤣
↑長距離これでは、疲れ切りますね。😅
内容は単純明快です。お笑いコンビの「見取り図」的に言ったら、「煽り運転の申し子」みたいなもんですな。まあ、怖い、言うよりウザい。
↑トロトロ走って嫌がらせ。
↑抜かせての...
↑煽る煽る。😭
それを1時間半、延々と描くわけですが、なのにこれ、なんかどうしても観入ってしまうという、不思議な感じです。あっという間に時間が過ぎてくんですね。
この時代じゃケータイはないわけですから、今の時代だったらこんな映画作れない、ってのが功を奏してるんでしょうか?
デニス・ウィーバー、最初は余裕ぶっこいてますよ。
↑窓から肘とか出して運転して。
煽られてるのに踏切で止まったりもして、命の危険を感じなさすぎです。😭
で、その後徐々に追い込まれて行くサマがまた違和感なく描かれていて、スピルバーグのさすがの非凡さがあらわれてますね。
ただフツーに、車二台のやりとりなだけなんですけど、ほんと眠くならないんですよ。で、気がつくと、ウザかったのが恐怖に変わってると言う...。そらスピルバーグ、有名になるわ、てことですね。
ただザンネンながら新人スピルバーグは、ちょっとしたミスもおかしてますよ。これ貴重です。☺️
56分でデニス・ウィーバーが電話かけるシーン、電話ボックスにたぶんスピルバーグご自身が映り込んでます。
↑画像の右下、明らかに誰か、です。心霊写真じゃないですね。
↑次のカットではいなくなってました。🤣🤣🤣
1時間17分では、デニス・ウィーバーの運転する車のルームミラーにだれかの頭が...。
↑わかりにくいですけど、映画観てたらこの頭、キョロキョロとよく動いてました。🤣
今からすれば、まあご愛嬌、でしょうかね。
音楽も秀逸です。13金のハリー・マンフレディーニっぽくって、絶望感が漂いますね。
で、ラスト。観てるこっちももうどうしたらいいかパニックになります。😭
だって、逃げても逃げても追って来るんですよ。終いにゃトラックがサメに見えましたよ。
↑逃げても逃げても、
↑逃げても逃げても、
↑逃げても逃げても、追って来るんです。
たまりませんね。😭
相手の顔がいっさい出ないってのがほんとに恐怖、って淀川さんも言ってました。
すごいカーチェイスがあるわけでもなく、ただ追っかけられて逃げるだけの映画なのに、あっという間に観了しました。こりゃすごい、と称賛です。
↑最後はちょっとだけ派手でした。🤣🤣🤣
で、デニス・ウィーバー、最後こんなところで車失って、一人になって、どうやって帰ったんだろ?と、それだけがギモンですな。なんかノスタルジックに終わりましたけど。😅
さすが、「ジョーズ」「ジュラシックパーク」のスピルバーグ、なのでありました。
今日の一言
「しかしこれ、いったいどこからどこへ行く旅なんだろね」