☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1999年 97min.
ネタバレ 有り
敬称
大杉漣さんだけ「さん」つけてます
監 督
黒沢清
製 作
田中猛彦
下田淳行
脚 本
黒沢清
大石哲也
音 楽
ゲイリー芦屋
佐藤克彦:
役所広司
佐藤純子:
風吹ジュン
柏原刑事:
きたろう
早坂:
草彅剛
金沢智子:
石田ひかり
北見教授:
岸部一徳
ファミレスのサラリーマン:
大杉漣
神主:
哀川翔
えと、今回とっても辛辣です。どうか様々なファンの方々、お怒りにならないようお願いします。意見には個人差があります、です。わたしの私見ですからご容赦くださいね。
で、さあ、また心霊ものですよ……。
いや、ちゃんとクジ引いてるんです。引いていてこの、ここんとこの心霊もの続き……。こういうこと、よくあるんです。2000本近くあるクジを引いてるのに、同じジャンルの映画が立て続けに、とか、並び番号が出たりとか、それだけじゃなくって、あれこの人、一つ前の映画にも出てたじゃん、とか、あれこの映画、二つ前に観た映画の主役と一つ前の映画の監督の映画じゃん、とか。
ほんとによくあるんです。
こないだの「ロッキー」も、そろそろ「ロッキー」観たいなあ、て思ったら引きましたからね。
だから、ここんとこのこの心霊もの続きも、不思議だけどまあアリかな、とは思います。
さてそこでこの「降霊」ですが……。(そういえばふたつ前も邦画(?)でしたなあ)
いやあ、こりゃヒドかった。★ゼロです。
もうね、なんだかどうしてこの映画の世間の評価がこんなに高いのかが、わたしには全く、まっっったく、わかりません。
・Filmarks ☆3.7
・Amazon ☆3.5
・TSUTAYA ☆3.7
☆5つが満点でこの結果は、とにかく高評価ですよ。各コメント見ても、絶賛の嵐。5点つけてる人までいる始末で。
監督の黒沢清氏が、この道の大御所という認識から(わたしはその認識すらありませんが)、なんか神格化されて、氏の映画が怖くないわけがない、的な強迫観念にとらわれてしまっているのではないのかとさえ思ってしまいますね。
そら確かにわたしも、観るまでは期待してましたよ。観たことない映画ですからね、怖がらせてもらいましょう、って。評価高いわけですし。
でももう、のっけからガックシでした。
だって、大学生役で草彅剛ですよ?いやなに、下手すぎんか、これ?ですわ。学芸会でももうちょっと上手いやろ、的な。
↑本人は演技でもしてるつもりなのでしょうか……。
もうとにかく、ヒドイです。ヒドイとしか言えないのが悔しいくらい、ヒドイ。滑舌は悪いわ、棒読みだわ、そもそも大学生?そんな知的要素はどこにも見当たらず、難しいこと言ってる姿が痛々しくって、ちゃんちゃらおかしいわ、と。
で、言ったセリフが、「死ぬ直前にドッペルゲンガー見える」……。その名もズバリ「ドッペルゲンガー」て、「ドッペルゲンガー 憎悪の化身」観たばっかやん。
主役の役所広司は、「Shall we ダンス?」から3年後の43歳。
↑若いですね〜。
ただ、演技は上手いんですけど、もっと若かった頃の躍動感あふれる役所広司じゃないので、クラさしかないです。ホラー映画だからクラい、じゃなくって、根クラ的な暗さですから、観ていてどうにもウザい。
相方、風吹ジュン、47歳。
↑かわいいな〜、それだけが救いだなあ、て思えたのも最初だけ。
けっきょく役所広司に合わせたかのような根クラキャラで、とうとう終いには夫である役所広司にキレて暴言吐くという……。でもってこれまたこの暴言がキツいのなんの、霊なんかよりこっちのがよっぽど怖いですよ。夫にゼッタイ言ったらアカンやつですもん。
で、それに対しての役所広司がまた優しすぎるという……。
最初のね、霊とのコンタクト、音も映像もなかなかに怖かったんですよ、ファミレスのシーン。わたし、ぞぞ〜ってして、こりゃ世間の☆の数に違わぬ怖さか、なんて色めき立ちましたからね。ところが、直後の大杉漣さんの後を追っかける足のない幽霊のシーンでズッコケました。ギャグか、て。コメディーか、て。
↑志村けんのコントでしょうよ。
↑大杉さんもウザいサラリーマンの役で、しかもそんだけ。
なんかムダ使いの様相です。
で、けっきょく内容もなんかもうむちゃくちゃでした。ギャグならいいんでしょうけど、そうじゃないんですよね?この映画、ホラーなんですよね?
いちいちそうして確認しないと、ほんとに心折れそうになって、どれだけ途中で観るの辞めようと思ったかしれません。
例えば……。
①女の子、なんで生きてた?
録音機材入れるジュラルミンケース。隙間なく、空気穴なんてないでしょう。そこに入り込んで、窒息を警戒した女の子がちょっとだけ隙間開けて外の様子を伺ってたところ役所広司が、女の子が入ってるとは知らずキッチリ蓋を閉めるので、あーあ女の子、窒息死かあ、て観ながら息苦しくなってたのに、少なくとも丸一日は経ってるはずなのに中の女の子生きてる、という……。
②ジュラルミンケースの重さの違いに気づかない役所広司
録音機材の重さと女の子(8歳くらい?)の体重の違い、明らかでしょう?それ持って帰るんですよ?なぜ気付かない……。
③ジュラルミンケースにもともと入っていた録音機材はどこへ行った?
いや、女の子入ってんですから。中のものはどこへ行ったんですかね?まさか録音場所に空で持ってきてた?いやいや、なに持ってきてんねん、て。そもそも空で持ってきてんならなおさら重さに気づくでしょうに……。
事の発端からこれだけのギモンが出てくるわけです。
女の子が出てくるところなんか、まんま貞子だし。ちなみに「リング」が公開されたのは、この一年前ですよ。節操ないんか、て。
で、中盤過ぎると、もう霊とかの前に偽装工作にまわる話になります。
まあ、こんな形で巻き込まれると、やっぱこうなるかなあ、とは思うんですが、これじゃ刑事ものドラマですね。鬼太郎、じゃない、きたろうも刑事役で出てきますし。
↑あれ、きたろうってこんな演技下手だったっけ、と思うほどド下手でした。
で、けっきょく死んでしまった女の子、山奥に埋めんのかよて思ってたら、案の定、女の子、霊になって戻ってくるかあ、と。ここでまた心霊ものに戻るので、ちょっぴりゾッとはするんですけど、展開は想像通りに進みますね。
そもそも本来なら、役所広司も風吹ジュンも悪くないんですよ。なのに、なんでこの二人に憑いてくるのか、って。理解不能です。
日常を表現したいのか、食べるシーンもけっこうあるんですけど、観ているこっちからしたら、よくまあ食欲あるなあ、です。
↑これだけ観たらホームドラマですね。
さあそして、ラストに向けて……。
役所広司にも女の子の霊が見えるようになるんですけど、なってから輪をかけてむちゃくちゃになります。
だいたい、神主役に哀川翔?
↑ ギャグなんでしょうか?
↑役所広司、ドッペルさんとのご対面、です。
このあと自分のドッペルさんに灯油ぶっかけて火つけます。
最後、どうして役所広司が職場で一人だけになってしまったのかさっぱりわからんです。それまでたくさん人いたのに、どこへ行ってしまったのでしょう。そんなん、心霊現象では片付けられませんよ。
で、最後の最後の降霊会。これがもうめんどくさい。なんか観てて風吹ジュンがイタくてかわいそうでした。もうやめてあげて〜、て。
そしたら突然のエンドロール。え?これで終わり???大丈夫、この映画?と思わず口にしたわたくしでした。
世間の評価がどうしてこんなにも高いのかまったくわかりません。どなたか教えてください。
今日の一言
「『怨むんなら犯人怨めよ!』。おっしゃる通り!」
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