2005年 87min.
ネタバレしますねー。🤣
う〜ん、アルバトロス作品なんですよね。
ご存知ない方もいらっしゃると思いますので説明しますと、アルバトロスってB級からC級、D級なんて映画とも呼べないような代物を数々世に送り出してきた映画会社がありまして。
わたしも何度騙されたことか。パッケージとか紹介文見て、お、こらおもしろそうだな、と思って観てみてガックリ、と。
で、この映画がアルバトロスだということで、身構えたものの、ただじつは最近はそのアルバトロスも、心を入れ替えたのか何なのか、それほどヒドくはないってのもわかってましてね。
今回も内容が、幼い一人娘を殺された夫婦が、その家から引っ越して新しい住まいで二人暮らしを始めるも、徐々に霊的なものに取り憑かれるようになって、っていうもので、なんかこの映画もどっかで聞いたことのある内容だな、とか思いながらもちょっとは期待できそうな予感もあったんです。
ということで冒頭の一文となるわけなんですね。
さて、そんな一抹の不安を抱えながら観始めますと、いきなり少女の惨殺死体が目に飛び込んできます。こういうのって、フツーだと絶対映しませんね。倫理的問題とヘンな趣味のやつらがアメリカにはウヨウヨいますからね。
でもこの映画は当たり前のように、指が3本ほど切り取られて喉元と手首をかっ切られ、目をカッと見開いた4歳くらいの少女の遺体をアップで映します。
アルバトロスたる所以、なのですね。のっけから、そのデリカシーのなさに「あ〜あ...」感が漂います。
でもその後は、なにやらちゃんとしたホラーにはなってるんです。怖い、て思うところもあるんですよ。何度か「おおっ」てなりましたしね。
なのに、せっかく心理ホラーっぽい怖さでドキドキしてるのに、突然大きな音を立ててビックリさせるというクソ演出も頻繁に出すもんですから、だから入り込めなくなってしまう。
ほんとにこの演出、クソでしょうよ。言い方悪くて申し訳ないですが、こんなものホラーじゃないです。シーンとしてるところでいきなり大きな音たてたら、誰だってビックリしますわね。スタローンだってシュワルツェネッガーだって、きっとビックリしますよ。そんなん、邪道なんですよ。台無しです。
加えて、登場人物に共感できません。
↑だんなはなにやらマイケル・ビーンそっくりの男前なんですが、
↑奥さんはそう可愛くも美人でもなく(意見には個人差があります🙇♂️)、やたらガタイがいいんですね。ムチムチというよりも筋肉質的な。
それでこのタンクトップですから、弱さが感じられない。幽霊出てきても撃退しちまいそうなんです。共感できないんです。
どっちかってえと、森に最初から住んでる変人ジムの言い分のほうにナットクいうか。😅
で、半分過ぎにとうとう奥さんの本音が出るんですけど、あ、こらアカンわ、て。娘を殺したのはアンタだろ、ってずーっとダンナを疑ってた、と。胸くそ悪くなりましたね。
ただね、そこからの展開が、なにをどう反省したのかしっかりとのめり込ませてくれて、意外にちゃんとしたホラーに仕上がった、とまあ、終わりよければすべてよし、みたいな。
ほんとに評価に苦しむ1時間半弱なのでした。
既視感は否めないのがアルバトロスらしいっちゃらしいですかね。サイコだ、死霊のはらわただ、13金だ、て。
↑ラストは哀愁漂わせて、やってやった感満載で幕を閉じるのでした。🤣🤣
今日の一言
「アルバトロス=アホウドリ」