2007年 99min.
邦題は「マンイーター」で、原題が“ROGUE”(野生動物が凶暴な、の意)ということで、動物パニックものというのがわかりますね。
そうです、巨大ワニに人が襲われるお話です。
あ、今回は盛大にネタバレしますので、ご容赦ください。🙇♂️
さあそこで、ですが...。
最初がずーっと緩くって、開始30分もディスカバリーチャンネルの様相で、ついつい意識を失います。失いそうになる、んじゃなくって、失います。みなさん、気をつけましょう。ひとたび意識を失うと、気がつくとエンディング、なんてこともありそうです。🤣
↑こんな感じでジャングルクルーズが始まって、
↑こんな感じのディスカバリーチャンネルな訳です。
ゆる〜い音楽に載せて、ゆる〜いテンポで30分もです。😪💤
さて、そこで30分過ぎあたりにアホが登場すると、にわかに今度は忙しくなります。
↑主人公はこのおふたり。男女っていうのが、いかにも映画らしいですな。😅
で、この二人たちがアホの相手してから数分、救難信号が打ち上げられて、それを知った二人のうちの女性の方、クルーズ船長のケイト(ラダ・ミッチェル)が正義感を振りかざし、病気で薬を飲みに帰らなきゃいけないって言ってるご婦人や、帰りのバスに間に合わないって言ってる紳士の言うことなどには耳も貸さず、独断で救助に向かってしまいますが、これが致命傷となるというのは、映画ファンなら誰でも容易に想像がつく、という。
案の定、突然の巨大ワニの襲撃により(ワニの全貌はまだ見せてくれませんが)船をぼっ壊されて、川のど真ん中にある小島に取り残されるハメとなり、アホの相手をした時にたいそうカッコ良かったおじさんが、最初の犠牲者となりますね。
↓このお方です。
↑そんな川のそばにぼやっと立ってると、なんて思ってたら、気がついたらいなくなってる、というパターンでした。😭
↑犯人は、こやつです。🤣
なんかでも、みんな冷静なんですよねー。普通ならパニックになるところだと思うんですけど、そう大したことにはなりません。
ところが、徐々に陽が落ちていって闇が迫ってくると、だんだんみんなおかしくなってきます。
そこらへんの順番は違和感ありませんでしたね。
ただね、おかしくなる、ということは、みんなウザくなる、ってことなんですよ。人間のクズみたいな部分が遺憾なく発揮されてきて、せっかくさっきのアホが勇気を出して泳いで向こう岸に渡ってロープを張ったというのに...。
↑こんなんして一人ずつ向こう岸に、ってやってたのに、この一番手がさっきおじさんを知らない間に亡くした妻でしてね、わたしが一番先に行くとかワガママ言ってたくせに、こんなど真ん中で「もう動けない」とか言い出して、そしたらそれを聞いたまたバカが、もう待ってられんとか言って渡り出して...。
↑あーあ、てなことになるわけです。
↑ちなみに、アホは実はサム・ワーシントンでけっこうなイケメンなのですが、やっぱりザンネンな結果になります。映画を盛り上げるにはしかたないですね。
まあそんなこんなで、終盤は主人公の男の方ピート(マイケル・ヴァルタン)と巨大ワニとの一騎討ちとなっていくわけですね。
まあ、ワニのCGは違和感なかったですよ。ヘンなサメ映画のサメよりは全然ワニでした。
↑全然ワニです。🤣
↑こんなシーンもあり、ドキドキ感を煽ろうとがんばってます。
でもね、やっぱり所詮はB級映画。それを言っちゃおしまいよ、という気もしますが、でもそうなんですから。😅
ラストは↓こんなして、
ジョーズっぽくなりますけど、やっぱりジョーズにはかなわないんですよねー、当たり前ですけど。
ドキドキハラハラ感はあるけど、緊迫感にかける、みたいな。
そもそも、殺られたと思ってたケイトが実は生きていた!みたいのはいらんのですよ。だいたいあれで生きてるのは絶対おかしいですからね。ワニ、デスロールしてましたから。身体、引きちぎられてるはずです。
それでもって、ほかの連中はフツーに助かっとるし。↓
けっきょく、途中まで一緒にツアーしてたいろいろな人間模様が渦巻いてた登場人物たちは、主人公の二人、いやピート一人を除いては、みんなその他大勢だった、とまあそういうことで。
その主人公である雑誌記者のピートも、今後ワープロ打つの大変そうな感じになっちゃいましたけど...。
なんていろいろ思ってたら、エンディングでわたし盛大にズッコケました。え、なんだこの間の抜けた曲は...、て。なにを狙ったのかわかりませんけど、こういうのって「ゾンビ」とか「死霊のはらわた」でやってて、おそらくそれを狙ったのだと思うんですけどね、これやっていいの、ほんとに怖いホラー映画だけですからね。本作のような完全B級パニック映画でこれやっても、わたしのように愕然とするだけですよ、いやほんと。
なんか最後で0点やろ、となってしまいましたとさ。😭
今日の一言
「こういうの観るといつも破傷風だいじょうぶかなあ、て思うわ」