2020  96min.

 

いやこれはちょっと、評価には困りますね。

 

んと、このブログでの映画紹介にあたっては、あくまで「紹介」であって、わたしの感想にすぎず、エラそうにレビューなんて言うつもりは毛頭ないです。

ので、ラクに読んでいただければいいんですが、とりあえずわたしの中での点数づけみたいなことをしてみると、この映画、ほんとに評価に困るんですよ。

 

ものはホラーです。超常現象のスプラッターですから、まあバリバリのホラーには間違いないですね。

で、そのホラー映画ということで言えば、いや、確かに怖かった、と。

ありがちな、大きな音でビックリさせるという、ホラーとは全然言ってほしくないくだらない演出も、ちょっとはありましたが、極力抑えてあります。

それよりも、心理的にゾッとするような演出の方が凝ってて、さらにスプラッターが加味されて、そらもう怖いんです。

 

でも、なんです。

 

あまりにもストーリーがありふれすぎてて、既視感だらけの1時間半強なんですよ。

そもそもの超常現象の発端からして、なんかもう語り尽くされた感があって。

 

ラストのひとひねりも、あぁ、どっかで観たな、的な。

 

でね、これはちょっとわたしの偏見に過ぎないのかもしれませんが、どうにも主人公に華がないというか...

いや、そういうほうが現実味があっていいじゃない、と思えなくもないですよ。でもね、もうちょっとシュッとしてて演技の上手い人、いなかったんかなあ、て。

だって主役のメアリー・J. ブライジ、ウーピー・ゴールドバーグ似の「歌手」なんですよ。わたしはまったく知らないですけど。😅

どうしてそういうキャスティングになったのかは皆目見当もつかないですが、なんかいろんなことが想像されて、様々な袖の下が横行している現場を想像しちまいますね。これもまた偏見ですけど。🙇‍♂️

 

一応、警察官の役です。

 

なにもジョディ・フォスターとかミラ・ジョヴォビッチとかを使え、って言ってんじゃないですよ。それじゃ強すぎます。🤣

でも、本職俳優じゃないのはやめてくれよ、て感じでした。

 

イケメンも、いるにはいましたが、清涼剤にはなりませんね。

 

こういう、「いかにも」な奴らが出てきて無惨に殺される、とか、

 

 

背後に不気味な影が、とか、

そらもうデジャヴュのオンパレードなわけです。

 

あと、題名にもなってる「ボディカメラ」ですけどね。

今や警察もこうして「ボディカメラ」なるものを各警察官が装着して、目線で見た映像をカメラで撮影して共有する時代になったのだなあ、と最初は思ってたんですけど、映画を観進めていくうちに、いやいやこのカメラ意味あんのか、て...

だって、リアルタイムではこの映像、誰も見られないんですよ?しかも、どうやら警察署で録画映像を記録してるわけでもないみたいで、あくまでも撮影してる警察官の自己管理みたいなことなんです。

おそらくこのカメラ、劇中冒頭でも出てきたんですけど、数年前に白人警官が黒人の容疑者に暴行を加えて殺してしまった事件がきっかけなんでしょうが、こんな簡単に隠蔽できるなら、まったく意味ないんじゃないか、って、それを疑問に思ってしまったら、しばらく映画が入ってこない状態になってしまいましたよ。

 

いや、もう一度言いますけど、怖いんですよ。わたし観ながら何度か、「おお〜っ」とか「ひょえ〜」とか言いましたからね。

 

でも、だからこそ、もったいないなあ、て思うんです。

 

全編に渡って暗すぎるのも難。

 

映画館なら十分それでいいんでしょうけど、今や映画鑑賞も、自宅でテレビでとか、わたしはしませんけどウェブをスマートフォンで、とかの時代ですからね、この暗さは致命的ですよ。

2020年の作品のくせにこれでは、時代のニーズにも合ってやしませんね。

 

いろいろと難しい映画なのでした。😅

 

今日の一言

「これ、警察が観たらマジで怒るんじゃないのか?大丈夫か?」

 

 

レビュー さくいん