1978年 115min.
さて「ゾンビ」です。😅
いや、ま、映画的には決して笑ってられる映画ではないんですけれども。
今やもうほぼ伝説となったこの映画、3年後に「死霊のはらわた」が公開されるまで、スプラッタームービーの元祖として君臨しますね。
ていうか、この映画があったからこそ、「死霊のはらわた」なんて映画も出てきたわけで、世界のホラー映画を語るのには不可欠な映画、ということです。
鬼才ジョージ・A・ロメロ監督と、天才トム・サヴィーニが出会ってできたという事実は、もう「スター・ウォーズ」をはるかに凌ぐ運命のなせる技、とでも言いましょうか。☺️
そこに「サスペリア」のダリオ・アルジェントが加われば、そらもう怖いものなしでしょう。あ、映画は怖いんですよ。🤣
ただザンネンなのは、アメリカの映画にありがちな、いがみ合う人たちの描写。今回は、恋人どうしの二人が事あるごとにケンカしていて、観ていて辟易、映画が入ってこない部分もままありましてね。
まあ、お国柄ってのもあるんでしょうけど、こういうどーでもいいような反吐が出る演出はなんとかならんもんかと、この映画を観た当時(わたくし大学生でしたね。テレビでやってたのを観ました)から思ってます。
↑この方が監督です。☺️
↑いがみ合う二人。😭
ちなみに右の男性は、終盤こうなります。↓
🤣🤣🤣
血の色が血液ぽくないとか、死んでるくせになんで銃で撃たれて血が出るんだとか、さまざま突っ込みどころは満載ですが、それらをも余裕で凌駕してしまうほどの映像のインパクトで、いろんな意味で心に残る観了後なのであります。
↑こんなんやったり、
↑こんなんやったり、なんてのを観させられたら、そら夢見も悪いでしょうよ。😆
ゾンビ役のエキストラさんたちも、演技上手いんですよ、これが。
↑こんなんとか、
↑こんなんとか。😅
このジョージ・A・ロメロによる「ゾンビ」は三部作で成立してまして、三作目にゾンビ役のオーディションを敢行したところ、予定数を大幅に上回る応募が来たそうで、そういうところもまたお祭り騒ぎ好きなアメリカ人だけのことはあると、いろいろナットクです。
ちなみに一作目は“NIGHT OF THE LIVING DEAD”、二作目がこの“DAWN OF THE DEAD“、最後の三作目が”DAY OF THE DEAD“と、「夜」→「夜明け」→「日中」となるわけですね。ゾンビは「生きている死体」となりますね。
↑どっかで見たこの人がトム・サヴィーニ。
そうです、拙ブログ「フロム・ダスク・ティル・ドーン」で紹介したあのお方です。
「ドーン」つながりですね。知らんけど。🤣
主役はこの人、ということになるのでしょうか、ケン・フォリー。
↑顔に似合わず、ファンサービス満点な人だそうです。
もう一人、ケン・フォリーの相棒役で、スコット・H・ライニガー。(ライニガーと書いてますけど、読み方はわかりません。Reiniger ですから、ライナイジャーくらいなんでしょうかね。gerを「ガー」とは呼びづらい...)
けっこうな男前ではありますが、でもザンネンながらこうなります。↓😭
......。
現場は楽しかったんだろうなあ、と思うわけです。
余談ですが、テレビで観たときは、ケン・フォリーの声を故内海賢二さんが、スコット・H・ライニガーの声を、ジャッキー・チェンの吹き替えでお馴染みの石丸博也さんが吹き替えられてましたが、もうなんかお二方の声が考えられないほどソックリでした。たまに全然違う声の人が吹き替えてイメージがダダ下がりなんてこともありますけど、この映画に関しては頭が下がりました。🙇♂️
撮影中、ゾンビ役の人たちが美味しそうにほおばる人肉たちは、本物の豚の内臓とか使ってたらしくって、口に入れても飲み込まないで、とのおふれが回ったようです。食中毒が出たかどうかは知りませんけど、もし出たら労災になるのかなあ、などと思ったりもしますね。😅
そして映画は、夜明けとともに終わるのでした。
いずれにしても、ホラー映画としてもよくできたこの映画、とても70年代の作品とは思えないほどの映像美で、度肝を抜かれたのでした。
血に弱い、という方はどうかお気をつけを。🤣🤣🤣
今日の一言
「なんでお前そんなとこで血圧はかっとんねん」