※筆者注:今回のこちらの映画はシリーズ物として3作品いっぺんにレビューを書いています。個々については鑑賞次第個別に更新してまいりますので、それまでお待ちください。

 

 今回は「96時間」って映画のご紹介。ご存知でしょうか。2008年の作品です。

 

 リーアム・ニーソンのド派手なアクション映画。温厚そうな顔をしたリーアム・ニーソンが容赦なくバンバン人殺しをします。肉弾戦だったり銃撃戦だったり、なにせ強い。

 

 わたしこの人、初めてみたのが「ダークマン」でした。いまいちよく覚えてなかったですが、なあんかくら〜い映画やったなあ、と。「ダークマン」ですからね。

 

 それまでも彼が出演している映画はたくさん観てたようでしたが、チョイ役だったので認識はせず。

 

 で、このあと突然「シンドラーのリスト」で賞とってメジャーになったと思ったら、年一本ペースでメジャー作品に出るわ出るわ。「スター・ウォーズ(シリーズ)」にまで出るとは思いもしませんでしたが、ジェダイの騎士ならそのタフさもナットクですね。

 

 なんて親父ギャグかましてたら2008年、この映画でいきなりアクション俳優としてデビューしちまいました。

 

 2008年の彼は、この映画以外にも「ナルニア国第2章」だったり「崖の上のポニョ」の英語版の吹き替えやったり、八面六臂の大活躍。ノリに乗った中での満を辞しての登板、というわけですね。御年56歳。まあわたしと一つしか違わないなら、まだまだ油がノッてるという感じでしょうか。

 

 ただね、この映画、このあと2012年に「96時間/リベンジ」(リーアム・ニーソン60歳)、2014年に「96時間/レクイエム」(リーアム・ニーソン62歳)とシリーズ化されたのですけれども、いかんせん始まった年がリーアム・ニーソンにとってはちょっと遅かった。しかも4年経って2作目ですから、やっぱり劣化がスクリーンを通してもはっきりとわかっちゃうんです。うわ、リーアム・ニーソン、身体めっちゃ重そうやん、みたいな。

 

↑一作目のリーアム・ニーソン

 

↑二作目のリーアム・ニーソン

 

↑三作目……。

 

 だから、というわけではないんでしょうが、リュック・ベッソンの脚本も回を追うごとに萎んでいく感が満載で、ザンネンでなりません。

 

 一作目は、娘をさらわれて第三国に売り飛ばされそうになったところを助けにいく、元CIA工作員のお父さん。様々な状況判断で、次第に犯人に近づいていく姿は神々しくすらありました。

 

 ところが、二作目になるとその頭を使った描写がめっきり少なくなって、とりあえず銃や機関銃、時には手榴弾までぶっ放しての大暴れ。

 

 まあそれはそれで、アクション映画とすればアリでしょうから、不満足とまではいかないのですが、なんかこう、漠然とした欲求不満感が残るというか。肉弾戦も明らかに減りましたしね。

 

 で、いよいよ三作目。前二作は、のっけからの大バトルのイメージでしたが、こちらはまるで別の映画のように始まりが遅い遅い。さすがに寝ちゃいそうになります。しかもリーアム・ニーソン自身の動きが悪いから、それをカット割で補おうとして、まるで日本のドラマ「99.9」のようにパッパッパッパッパッパッパッパッ画面が変わるものだから、観にくくてしかたないわけです。

 

 やっぱり三作も続けるのはムリがあるんですかねえ。だいたいどの名作も、三作目でダメになります。「エイリアン」「ビバリーヒルズ・コップ」「ダイ・ハード」「ターミネーター」「マッド・マックス」などなど。それ考えると、シリーズ四作すべてがおもしろかった「リーサル・ウェポン」はすごいですねえ。やっぱりリチャード・ドナーは最高の監督だという証拠にほかなりません。昨年亡くなったのは大きな損失です。

 

 ま、それはそれとしてこの「96時間」、二作目で止めといたらよかったのに、とつくづく思わずにはいられないわけです。

 

 リーアム・ニーソンはこの三作目以降も、「フライト・ゲーム」や「トレイン・ミッション」「スノー・ロワイヤル」といったアクション映画に出てますけど、この「96時間」のイメージがあるからなのか、身体が重そうで重そうで、見ていてハラハラしてしまうのです。

 

 さらにさらに、このシリーズ、登場人物がコロコロ変わる。いや、そうじゃないです、えと、演じる役者が代わっちゃうんです。

 

 例えば、リーアム・ニーソンを助ける昔の仲間の三人組がいるのですけれど、その三人のうちリーランド・オーサー(ドラマ「ER」でドゥベンコって珍しい名前のイタイ医者役の人)、ジョン・グリースは固定なものの、もう一人のバーニー役の人が、一作目と三作目がデヴィッド・ウォーショフスキーで二作目だけD.・B.・スウィーニーになってるという……。まあいろいろ事情はあるのでしょうが、なんとかならんのでしょうか。わたし、最後のエンドロールでD.・B.・スウィーニーの名前見て、ビックラこきましたよ。全然気が付きませんでしたし。

 

↑この一番右の人が、二作目だけ...、

 

↑真ん中の人(D.・B.・スウィーニー)に代わってます。

 

 これだけじゃないです。二作目で娘の彼氏の

 

↑ジミーが出てきますが、

 

 三作目になると

 

↑この人になります。

 

 いやこれ、別人やん、て。

 

 別人はもう一人。リーアム・ニーソンの元嫁(ファムケ・ヤンセン)の再婚相手スチュアートが、

 

↑この人から

 

↑この人に。

 

 いや、ダグレイ・スコットやん! て。

 

 まあすごいですね。それが気になって気になって、話が入ってこないこともしばしばでしたよ。

 

 ゲストも充実。

 

 ドラマ「アロー」で、超絶美人のローレル役をやった

 

↑ケイティ・キャシディが、とーってもイタイ役で出演。

 

↑笑福亭鶴瓶も出てました。特別出演でしょうか。

 

 まあ、このフォレスト・ウィティカー(英語読みだとウィットエイカー)、2006年の「ラストキング・オブ・スコットランド」で、アカデミー主演男優賞をはじめとする世界各国の賞を総なめにするほどの実力の持ち主。2013年には、一年で6本もの映画に出てました。

 

 見れば見るほど鶴瓶ですが...。

 

三作目なんか……、

 

↑ブリーフ一丁で暴れ回るヘンタイも出てました。

 

 あ、まあちょっと話がそれましたが、なので、楽しめるのは二作目まで、でしょうかね。フツーの単体でのアクション映画だったら、三作目も全くアリな、ハードなアクション映画だったのでしょうが、これがあの「96時間」のシリーズかと言われると、違うと言わざるを得ない、という感じです。

 

 当初は、4作目も、なんて話もあったようですが、立ち消えになった、と。

 

 いやいや、それで良いです。リーアム・ニーソンも62歳ですからね、そっとしておいてあげてほしい、と思うのは私だけでしょうか。

 

 でも、できればできたで、間違いなく観に行ってしまうのは、まあ映画ファンのサガなのでしょうね。

 

 

今日の一言

「服、着ろよ〜σ(^_^;)」

 

 

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