外食産業は他産業に比べて
とにかく離職率が高いです。
業界の社員離職率平均は27%ほどで
アルバイトに関しては50%を超えてきます。
1年単位でも
アルバイトは半分は辞め
社員でも10名いたら3名は辞めている計算です。
しかもこれは平均値なので
高いところはもっと高い。
さらに若者の人口はどんどん減少しているので
募集しても来なくて人手不足になり
社員の時間数は増え、疲弊し
空気が悪くなり離職がさらに増え…
超絶無比な負のスパイラル。
ここからはうちの自慢ですが
弊社の離職率は8%ぐらいです。
これ、自慢です。
離職率とは人間関係と給与形態の2つに依存していて
この2つ以外はない。
思いやりとサプライズを掲げている以上
ここは譲れないのですが、ここ最近は、それに加え
人間関係の不和もめったに聞かなくなってきました。
店舗内でできる重要なポイントは3つ。
①店長のスタンス
②アルバイト責任者の任命
③対話
この3つだけ。
①と③はほぼ同じで
店長の聞く姿勢と
スタッフとの対話の仕組み化です。
きかざる負えない状況を
仕組みで作り出す事です。
②は、正社員とアルバイトスタッフの
業務の垣根を無くす事。です。
社員はゴムゴムの実の能力者で
アルバイトは普通の人間。
なんてことがない限り
同じ「人類」なので
社員ができてアルバイトスタッフができない。
なんて仕事はこの世にありません。
雇用側が勝手に定義づけしてるだけです。
無駄な定義づけ。
②のスタッフは
社員の仕事内容も知っており
かつ、アルバイト側の気持ちにも寄り添え
社員や本部に対しても
影響力の大きい発言ができます。
そういうアルバイトスタッフが
増えれば増えるほど中間の潤滑油になってくれて
社員とアルバイトスタッフの間の
コミニケーションが円滑になり
社員と同等の仕事ができる事で
社員は休日が増え、より充実した私生活になることで
店舗内の空気がよくなり
離職率が減り、熟練者が増え
社内から社員希望者が増え
社員募集しなくても
社内登用でどんどん社員が増えていきます。
これを人事戦略として
本部が意図してやっているので
②のスタッフが少ない店舗には
とにかく「黒服」を育成すること。
というのを業務命令として出します。
(社員と同等の仕事ができるアルバイトスタッフの事を黒服と呼び、時給も高く制服も違います)
離職率低下の
大きな3本柱の一つです。
スタッフがたくさんいて
みんな楽しそうにやっているのを見るのは
とても嬉しいことです。
ですが、見て喜んでいるだけなのは
ただの放置プレイがたまたま当たった。
だけの話なので
意図して、狙って
全てを綿密に組み上げ
最強の「環境」を「仕組み」で
自走させるのが「経営」の「人事」
っていうことだと思います。
っていう話でした。