和菓子をみていると、思わず目が釘付けになった“春”と“さくら”の文字。その売り場は笹屋伊織という京都の和菓子屋さん。
「いかがですか、これは桜餡です。」
「桜餡ですか?」
言われてみると見本の商品の餡が少しピンクいろをしている。
店長は餡よりもバッケージが気になっていた。
「おしゃれなお菓子ですね。」
「和菓子は季節感が大切ですから」
店員さんは微笑みながら答えた。
店長は2種類の桜の和菓子を買うと店を後にした。
外は3月というのに春と思えない冬の冷たい風を感じ、思わず上着の襟をたてた。
もう春かぁ‥
つづく
小説風 酒蔵みたに屋店長でした
