「言葉を選んで、英文を書いていますか？」

あなたは、英文を書く時に気を付けていることはありますか？私は、いつも気を遣うことは、"choice of words"です。つまり、単語を選んで書いています。

「単語を選んで書くって、どんなことですか？」

これは、私が苦労してアメリカの大学院で身につけた英語の書き方です。ちょっと、この英文の記事を見てください。

これは、イスラム教の人たちのための「観光ガイドブック」の中の記事ですが、ここで使われている英単語のレベルを見てください。あなたが、どの学年で覚えた単語でしょうか？

私が見た限りでは、「英検２級程度」のレベルだと思っています。あなたにも、意味の分からない単語はないと思っています。高校で習う単語で、日本に観光に来たイスラム教徒の人たちに差し上げるガイドブックです。では、どうしてこんな簡単な単語で書くのでしょうか？

それは、私がアメリカの大学院でビジネスライティングを習った時に、担当教授から言われたことが答えだと思っています。

「相手の国籍や学歴や年齢や性別に関係なく、あなたのメッセージを短いセンテンスで、分かりやすく書くこと。そのために、難しい単語を使う必要がない。」

「あなたの英文レターは、読む相手を選んではいけない。」

そう言われたのです。そして、この記事にあるように、英検２級程度の単語で書き続けることになるのです。お分かりですか？英検２級程度の単語で書き始めたら、終わるまでずっと、英検２級の単語で書き続けるのです。

「つまり、まとまった内容を書く時は、どのレベルの単語を使うかを考えて決めてから、書き始めるのです。」

それは、お互いの単語の重さが同じと言うことなのです。そうすれば、切れ味のある、そして品格のある英文に仕上がるのです。

そして、それを指導している日本の大学はないと思っています。「単語を選ぶこと」を指導していただきましたでしょうか？ずっと、英検２級や準１級や１級の単語をごちゃごちゃにして書いてきませんでしたか？

それぞれの単語の重さが同じだと、音読していて楽なのです。すらすれと読むことが出来ます。ちょうど、川の流れのように、淀むことなく音読できるのです。それが、よい文章だと思っています。

「単語の重さを統一された文章は、洗練されて読みやすいです。」

そして、だれが読み手であるかを知っている場合では、その相手の知性に合わせて、英単語の重さを変えればいいのです。たとえば、学術論文の場合は、英検１級程度の単語を並べる必要があります。より専門性の高い内容の場合は、そうなるのです。

「いつも、状況次第で単語の重さを変えて、自由自在に相手に合わせて変えていく書き方。」

それが出来る日本人は、まだまだ少ないと思っています。あなたも、お付き合いのある方への手紙を書く時は、言葉を選んで書くのと同じように、英文もそのように相手の知性に合わせて書き上げることが、大切です。

そして、そこまで英語のライティングは学ぶ必要があります。

「ビジネスライティングは書けるけれど、心のこもったお礼状をお世話になった人に書くことが苦手。」

そうなんです、これが日本人の最大の欠点なんです。習ったことがないからです。

「どうやったら、心のこもったお礼状を書くことが出来るのですか？」

私も相当苦労して、ここまで来ました。アメリカで大恥をかきながら、誤解されながら、こうしてライティングを書くようになりました。

「ただ単に、単語を並べるだけでは伝わらないことがあります。」

それをしっかりと悟って頂いて、これからも英語のライティングを学んでください。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。

感謝