「インターナショナル・スクールへの進学熱が高まっています。」

本日の日経新聞に、インター校への進学に関心が高まっているという記事が載っています。ご覧になりましたか？ちょっと、こちらをご覧ください。

ここで、筆者が義務教育期間中の日本国籍の子どもをインター校に通わせることの危険なことを述べています。貴重な意見として、お伝えいたします。この記事をご覧になって頂ければよろしいですが、私のまとめがございますので、ご覧ください。

①学校教育法第一条が規定する学校（一条校）として認めらていないインター校への進学は、保護者は子どもを就学させる義務に違反する可能性がある。（一条校のインター校は、こちらです。）

②しかしながら、インター校に通う生徒は、公的に居住地の公立学校の生徒として登録されることもあるが、実際に通学していない生徒を登録することの可否は、自治体や校長によって対応が分かれる。

③インター校の年間の費用が、２００－３００万円で、それが高校卒業まで続く。

④海外の大学進学に至っては、年間１０００万円（米国）、７００万円（英国）の授業料がかかる。

⑤大学卒業後、海外での就活がうまくいかないで、帰国する学生も多い。

⑥海外では、専門分野の経験がない新卒でも就職できるが、専門家として実績のある人とポジションを争う。

⑦就労ビザが下りないと、即刻日本に帰国することになる。

⑧日本での就職では、日本独特の企業文化になじめずに、自信を失うこともある。

⑨日本の企業では、複数の部署を経験してゼネラリストとして育てるので、それに納得できなくて悩むこともある。

こういう問題を抱えることもあるので、小学校からインター校へ通う場合は、お子さんの将来にどんな問題が起こるかを考えて頂きたいです。私の近所の英会話教室でも、授業が始まる前からエントランスの前で待っている親子がたくさんいらっしゃいます。それだけ、「グローバル人材教育を受けたい」という親の気持ちの高まりを感じます。

私に問い合わせをしてくださる方のお話をお聞きすると、

「海外の大学で授業についていけなくて、帰国した。」

「国際バカロレアの資格を取れなかった。」

「日本語の能力が下がった。」

このようなお話をお聞きします。将来の就活までを考えた時に、わが子にとっての「最善の方法」は何かをお考えになって頂きたいです。

今の親の育った時代とは違い、お子さんの取り巻く環境には「進学の選択肢がたくさんある」ことになっています。だから、親は自分の果たせなかった理想の教育を、わが子にさせたいと思うのは自然かもしれませんが、犠牲になるのは、いつも子供であるという事実をお忘れなく。

「多くを期待しない。」

私がお伝えしているのは、「ドメ派でも海外で通用する人材になれる方法」です。

「どこの大学へ進むか？」

テンプル大学ジャパンを見下すような海外学位留学の日本人学生もいますが、無理をしないで、４年間の猛勉で、完璧なバイリンガルになることが可能なテンプル大学ジャパンへの進学をお勧めしています。ＧＰA3.5以上であれば、海外でも通用する成績ですので、そこまで頑張ってみることはどうでしょうか？

小学生の頃には、しっかりした日本語教育をして、母語を守ることをしていただきたいです。そして、自分のアイデンティティが「日本人である」ということを自覚できる日本人になって頂きたいです。

「就職では、二刀流を目指す。」

日本で学んだことと、海外で学んだことの２つを使って、日本にいる時には日本流に、海外にいる時には海外流に生きていくことが出来る「柔軟性」を身につけて頂きたいです。日本人として生まれ育ち、海外での体験をどのように使うかは、あなた自身の「賢さ」次第です。

だから、何処でも通用するように、しっかりした勉強をしていけばいいのです。自分の価値観に合った環境での勉強をしていただきたいです。それが必ずしも海外ではないと思います。それだけ、日本国内には質のいい教育をする学校がたくさんあります。

「インター校への進学だけが、オンリーワンではないのです。」

それをしっかりと理解していただきたいです。ママ友の意見ではなく、わが子の最善の教育は何かを考える時に、立ち止まって思い描いていただきたいのです。

「世のため人のために尽くすために、どんな形がいいのか？」

その形をどのような教育で作っていくかを、親の立場でお考え下さい。最初は、日本人としてのアイデンティを確立することに他ありません。日本語の崩れたお子さんを作らないことです。それだけは、お願いしたいことです。そして、人生には、やり直しが効くということをお忘れなく。

「人生は、いつでも、どこもで、やり直しが効く。」

貴方も私も、そしてお子さんも、人生はやり直しが効きます。だから、心配しないでいいのです。中卒の父を持つ私がどのようにしてここまで来たかを見れば、お分かりだと思っています。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。

感謝