「学び直しで、何を学ぶのですか？」

今日の日経新聞に、社会人の学び直しで特集記事が出ていました。自分のキャリアアップのために、学び直しで何を学ぶのでしょうか？ちょっと、ご覧になってください。

この記事に出ているのは、薬剤師から医師になった人の話と、経営学修士号（MBA）を目指す人のことがあげらえれています。また、社会人が予備校に戻って来て、医師を目指す例が多いそうです。その内容を読んで感じるのは、それだけの時間とお金を差し出すことが出来る環境にいる人だけが、医師やMBAを目指すことが出来るのではないかと言うことです。

では、ごく普通の会社員が、そんな高額な授業料を支払うことなく、学び直しをするとしたら、何を選ぶのでしょうか？それは、私が日ごろから申し上げていることです。

①日商簿記2級

②ビジネス実務法務２級

③Word（中級）、Powerpoint (中級）、Excel（上級＝ピボットテーブルとVLOOKUP）

④英検準１級

⑤TOEIC８６０点

この６つの資格とスキルを身につけることが、会社員として最低の条件ではないかと思っています。この①から⑤までをすべて備えている人は、まだまだ少ないです。令和の時代は、とにかく、「専門家集団の時代」ですから、医師やMBAという大きなタイトルを取るのではなく、足元を固めることが最低限必要になってきます。そこまでしてから、その先を決めてください。

「医師やMBAを目指す人も、①から⑤までは、よりよい経営判断をするための基本知識ですので、まずはここからスタートするのがいいです。」

アメリカのビジネススクールに入学する際も、①から③までは絶対にお役に立つはずです。基本的なビジネスマインドを持つためには、これくらいが身についているのが当たり前なのです。

この①から⑤までの勉強が出来ていないのに、医師やMBAやUSCPAを目指す方がいますが、合格してからの人生設計が難しくなってきます。なぜなら、自分の人生により責任ある決断をしなければならないのですから、その決断の元になるビジネスマインドは、医師もMBAもUSCPAも求められます。

ただ単に試験に受かるだけではなく、その先のキャリアパスを考えた時に、自分のキャリアの守備範囲を広げようとした時に、単に医師やMBAやUSCPAと言う大きな資格だけでは足りないのです。その資格に合う周辺の知識が絶対に必要になってきます。だからこそ、足もとから固めなさいと申し上げています。

この日経新聞の記事に飛びつく前に、IT業界にいる人もまた、日商簿記２級に合格できた段階で、自分の中で何が変わってきたかを感じることが出来るはずです。そして、その時に価値観や人生観が少しずつ変わって行くので、その上で、より大きな資格に挑戦すればいいと思います。

私もアメリカにいた時に「MBAであるという責任を感じたり」、「MBAという学位を重く感じた」ことがありました。それは、その資格や学位にふさわしい周辺の知識も含めて身につけていく学習意欲が必要だと分かったからです。それは、つまり「あくなき探求心」ではないかと思っています。

現在の職場で、より必要とされるために学び直しをされる方もいらっしゃるでしょう。それは、その選択肢が正しいと思って、周りの人の選択肢に影響されないでください。学び直しは、視野を広めたり、自分の給与条件を改善したり、あるいは、学び続けること自体が楽しいと感じることだと思っています。

転職することには、多くのリスクも伴います。転職した人がすべて成功することもないです。だから、常にリスクがどれほどあるのかを考えながら、「小さな変化を楽しむ」くらいの考えで、足元を固めてください。

「人生は、先始末。」

「人生のPlan B」

いつでも、どこでも、だれでも、人生を変えることが出来ます。そして、そのために戦略は必要です。なぜなら、あなたにふさわしい生き方は、あなたにしかできないからです。そのための人生設計なのです。学び直しも、あなたの人生設計の一部ですから、じっくりとお通りくださいませ。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。

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