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| 千葉大学大学院・横手幸太郎教授(写真:産経新聞) |
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の危険因子の一つ、脂質異常症は食生活の欧米化が進んだ今、中高年にとって注意を要する疾患となってきている。知らず知らずに悪化して動脈硬化から、心疾患や脳梗塞に発展する可能性をはらんでいる。女性はホルモンの関係で男性より発症が少なかったが、近年、とくに高齢女性を中心に心筋梗塞などのリスクが高まっているという。生活習慣病に詳しい千葉大学大学院の横手幸太郎教授に予防と早期治療の重要性について聞いた。(大家俊夫)
□千葉大学大学院・横手幸太郎教授
■心疾患、脳卒中 男性より10~15年遅れて発症
--中性脂肪が増えるメカニズムについて教えてください
横手「中性脂肪は内臓脂肪として蓄えられる一方、血液の中を運ばれ、分解されてエネルギーとして使われる。本来はこういう正常な働きをするが、内臓脂肪が増えると一変する。つまりメタボリックシンドロームの状態に陥ると、血液中の中性脂肪が多くなる負の性質に転じてしまう」
--コレステロールとの関係はどうですか
横手「コレステロールは善玉と呼ばれるHDLや悪玉のLDLに含まれて、血液の中を運ばれる。LDLはプラークとなって血管壁にもぐり込み、動脈硬化の要因をつくる。中性脂肪の分解が進まなくなると、HDLの量が減る。HDLは血管の中から不必要なコレステロールを取り除き、動脈硬化を防ぐ役割をするので、減ると悪影響を及ぼすことになる。血液中の中性脂肪が増えると、通常のLDLではなく、小型の『超悪玉LDL』が増加し、それが血管壁に入り込んで動脈硬化を招くことが分かってきた」
--LDLコレステロールが高くなる要因は?
横手「LDLコレステロール値が高くなる要因としては、偏った食事や遺伝体質、運動不足が挙げられる」
--女性ホルモンとの関係はどうですか
横手「動脈硬化の先にある心疾患や脳卒中といった命にかかわる疾患は、女性の場合、男性が発症するピークより10~15年遅れてやってくる。女性ホルモンは血管をしなやかに保つなどの効果をもたらしているが、女性は閉経で女性ホルモンが分泌されなくなると、LDLの数値は急激に悪化することがある。このため、閉経後の女性の脂質管理には十分に注意する必要がある。若い時分に健康だった人は注意を怠りがちなので、閉経後は危険性が高まることをぜひ知ってもらいたい」
--若い女性はどうですか
横手「閉経前の女性でも糖尿病および予備群の人は、女性ホルモンのよさが打ち消されてしまうので、若くても注意が必要だ」
--脂質異常症の薬物療法はどのような人が行うべきか
横手「きちっとした食事療法でも脂質が改善しない人、やせていてもLDL値が高い人、食事療法や運動療法ができない高齢者など、その状況をきちんと精査してから薬物療法に入るべきだ。日本人が発見したスタチン系薬物は現在、世界中の高コレステロール血症の治療薬として幅広く使われている。平成17年に発表された日本人を対象とした初の大規模臨床試験『MEGAスタディ』では、スタチン系のコレステロール低下薬、プラバスタチンの効果と安全性が高いことが実証された。主治医の診断のもとにこうした薬を服用すれば、生活の質(QOL)を保つのに役立つことだろう」
--私たちが健やかな高齢期を過ごすためには、何が必要か
横手「男女ともに、50~60歳代でしっかりとした生活習慣の管理が必要だ。サプリメントも、肝臓を悪くするなど思わぬ障害を受けることがあるので、安易に頼るのは禁物。健診は、主婦も自治体で行っているものは最低限受けるようにし、リスクを早期に見つけ、予防と治療を含めてぜひ前向きに対処してほしい」
【プロフィル】横手幸太郎
よこて・こうたろう 千葉大学医学部卒。スウェーデン国立ウプサラ大学大学院博士課程修了、日本学術振興会特別研究員などを経て、平成21年千葉大学大学院医学研究院・細胞治療内科学教授、医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科科長。今年から同病院副院長を兼務。専門は生活習慣病・合併症の解明と治療。早老症研究の権威としても知られる。
【用語解説】脂質異常症
血液中の脂質のうち、悪玉のLDLコレステロールや中性脂肪が正常より高い状態、あるいは善玉のHDLコレステロールが低い状態。高脂血症とも呼ばれているが、HDLの値も含めることになったため、脂質異常症の呼称が一般的となった。メタボの診断基準では中性脂肪が150mg/dL以上、あるいはHDLが40mg/dL未満の人が該当する。
■食事療法と併用で効果大
MEGAスタディは、厚生省(現・厚生労働省)委託の特別調査で脂質異常症の治療による心血管系疾患の予防効果について日本人を対象に行われた初の大規模調査。調査期間は平成5年から16年で、その翌年に米国の学会で調査結果が発表された。
調査に参加したのは軽度・中等度の脂質異常症患者約8000人(うち女性は約3分の2)。これを食事療法単独と食事療法+プラバスタチン併用の2グループに分け、平均5年間にわたって観察・調査を行った。
その結果、併用グループが食事療法単独のグループに比べ、心筋梗塞をはじめとする冠動脈疾患の発症率が33%抑制された。このうち心筋梗塞の発症率は48%抑制され、ほぼ半減した。さらに総死亡率も28%抑制される効果がみられた。
■生活習慣改善で予防・改善 「有酸素運動」「生活活動」 余分な栄養減らす努力を
脂質異常症は現代病の代表選手のような疾患だ。ゆえに生活習慣を見直せば、予防と治療につながることが期待できる。
横手教授はまず、予防について有酸素運動を挙げる。「脂肪を燃焼し、糖分の消費に効果があるのは有酸素運動だ。ウオーキングやエアロビクスなどの運動だ。日本動脈硬化学会などでは1日30分以上、週3回の有酸素運動を推奨している」という。
運動の時間が取れない人には「生活活動」という発想の転換を提案する。横手教授は「最近、掃除や通勤など、日常の生活活動が注目されている」としたうえで、「エスカレーターではなく階段を使う、風呂掃除の回数を増やすなどの生活活動を意識して行うこと。それはトータルの身体活動として考えられるようになってきた」と指摘する。
それでも、中高年の中には、いきなり運動や生活活動の比重を増やすのは難しい向きもある。「筋力の維持を目指すことが大切だ。中高年の方は激しい運動よりも、無理のない筋トレのほうに重点を置く。高齢者で危険なのは、基礎代謝が低下するのでメタボリックシンドロームになりやすいことと、筋力が落ちて転んだりすることだ。ストレッチや壁に手を押し付けて数秒維持するなどのアイソメトリック運動もいいだろう」と勧める。
さらに食事療法について、横手教授は「戦後しばらくは、栄養不足によって病気になるのがほとんどだったが、それが現在では、栄養過多によって引き起こされる病気が問題になっている。日本人の死因第1位であるがんでも、肥満症、つまり栄養の過剰によって、ある特定のがんが増えることがわかってきた。栄養過多によって引き起こされた病気は、余分な栄養を減らすことが解決策。中性脂肪のもとになる脂質や糖分はどんな食品に多く含まれているかを知り、それを減らしていく。そして食物繊維を多くとることが基本となる」と話している。
■「撲滅運動キャンペーン」に取り組んでいます
産経新聞社では、「メタボリックシンドローム撲滅のためのキャンペーン」に取り組んでいます。
詳しくは、メタボリックシンドローム撲滅委員会専用ホームページ(http://metabolic-syndrome.net、metabolic-pro.net)まで。
【主催】メタボリックシンドローム撲滅委員会、産経新聞社、フジテレビジョン、ニッポン放送、フジサンケイ ビジネスアイ
【後援】厚生労働省、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本高血圧学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会、日本腎臓学会、日本心臓病学会、日本血栓止血学会、日本歯科医学会、日本歯周病学会、日本抗加齢医学会、日本CT検診学会、日本人間ドック学会、日本総合健診医学会、日本食物繊維学会、日本内分泌学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本医師会、日本臨床内科医会、日本歯科医師会、日本栄養士会、日本薬剤師会、健康・体力づくり事業財団、日本健康運動指導士会、日本フィットネス産業協会、日本生活習慣病予防協会、全国保健師長会、日本糖尿病財団、日本心臓財団、日本製薬工業協会、日本ウオーキング協会、日本看護協会、健康保険組合連合会、日本OTC医薬品協会、日本健康スポーツ連盟、健康日本21推進全国連絡協議会、サンケイリビング新聞社、扶桑社
【協力団体】高尿酸血症・メタボリックシンドロームリサーチフォーラム
【メタボリックシンドローム撲滅委員会】委員長 松澤佑次・住友病院院長(日本肥満学会前理事長)◇委員 門脇孝・東京大学大学院教授(日本糖尿病学会理事長)、島本和明・札幌医科大学学長(日本高血圧学会前理事長)、北徹・神戸市立医療センター中央市民病院院長(日本動脈硬化学会理事長)、齋藤康・千葉大学学長、渡邊昌・生命科学振興会理事長、中尾一和・京都大学大学院教授(日本肥満学会理事長)
「この記事の著作権は産経新聞に帰属します。」
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