【大阪市東成区】山崎誠二大阪市議の事務所に突撃してきました♪ | 選挙バカ一代~衆院選、参院選、統一地方選~

【大阪市東成区】山崎誠二大阪市議の事務所に突撃してきました♪

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こんにちは。
ここんとこアラサー世代議員の情報ばかりで、大阪市議選関連の記事の更新が遅れてました(汗)

大阪市東成区には現在3名の市議会議員がいると先日の記事でも書きました。
3名とは公明党のまちば康生氏、それから自民党の川嶋広稔氏、両氏については既に当ブログにて紹介しました。
そして、本日紹介するのが民主党の山崎誠二氏です。

とはいえ、山崎氏はホームページもブログも持っておらず、集会の日程が良く分からなかったので直接事務所に電話し、2月6日に突撃インタビューみたいな事をしましたw


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↑山崎誠二氏の事務所です。
録音は特にしなかったので、メモを元に以下そのインタビューで聞いた事をまとめてみます。

山崎氏は1995年、31歳の時に大阪市議選に出馬。この時は落選しました。
この時は主張が一方的で、有権者にとってリアリティがないものだったから落選したと本人は総括しています。
その後ボランティア活動に参加するなど地域社会に溶け込む事を心がけて支持層を拡大させ、1999年に初当選。以来3期連続当選しており、今年4期目に挑戦。

尚、私は見かけたことはありませんが、朝の駅立ちも定期的に行っているそうです。
ただ9時からは本来の市議会議員としての仕事が待ってますし、その30分前にはメールチェックのために事務所に戻らないといけないために駅立ちできる時間はわずかなんだとか。

それから、山崎議員のポスターをほとんど見かけなくなったのですが、その理由は、山崎議員からポスター掲載を辞退したためだそうです。
国政の不甲斐なさによって支持者からポスター掲載を拒否されたわけではなかったようです。
昔は山崎議員のポスターも良く見かけましたが、なぜ辞退したかというと、いろんな党からの支援の要請が来て、そのお宅に迷惑をかける事になるからだそうです。
また、集会を開くよりは個別に話をする事を重視しているそうです。理由は大人数で集会を開いても生の本音を言ってくれる有権者は少ないから。

後、山崎議員はなぜホームページやブログを持たないかという事も聞きました。
理由は、パソコンが使えないわけではないのだが、個別に有権者と接する事に時間が割かれるため、ホームページまで触る余力がないからだそうです。
まぁ言われている事は正論だとは思いますが、月一回の更新でもいいので組織に属さない無党派層の入り口としてのホームページ or ブログは是非持って欲しいと要望しました。
あと、サイトがないとこちらとしても山崎さんの事を宣伝し辛いとも付け加えましたw

さて、ここから本題。前置き長っ。
山崎議員の市議会での所属は財政総務委員会と環境対策特別委員会。
それから、党の会派では政策調査会の会長を務めているそうです。
環境対策特別委員会では委員長を務めているそうです。

環境対策では、国の排気ガスの基準に達していない地点について、どうすればその地点の排気ガスの量を減らせるかなどを議論しているそうです。つまり、交通量を各地に分散させるという事。
近所で言えば今里交差点。
地下鉄今里筋線が出来たのもこの近辺の交通量を減らすためだったんだそうです。
出来た当初はこんなもんなんで作ってんと疑問に思ったものですが、意外な所でその理由が分かりましたw
それから、今里近辺の道を広げる計画が40年くらい前からあって、拡張予定地沿いの新築の家はその拡張を計算に入れて敷地の奥に家を建てている事とか、いろいろお話を伺いましたが、余りにローカル過ぎる話題なのでここではこれ以上書きません。

それから、財務総務委員会。山崎議員のライフワークは、地方分権
初当選の頃からずっと訴えているそうです。
という事は、この話題に触れないわけにはいきますまいという事で、大阪都構想についても質問した所、今までの地方分権の議論に逆行しているとの答え。

今までの地方分権の議論では、財源を地方に移行させ、三位一体の改革が行われ、そして今、基礎自治体に行政サービスを移行させる方向で来ているそうです。
どうしてこのような地方分権が行われているかというと、自分たちが納めた税金がどのように使われているかを自分の目に見えるような形にするため。
また、国の出先機関も関西広域連合に委ねる方向になっていると。
なのに、大阪都を作ってどうするのかという考えのようです。

というわけで山崎議員は大阪都構想には否定的な考えをお持ちの様子。
更に、財源論にも言及。
現在、大阪市民は計4.5兆円の税金を納めており、うち3.1兆が国へ行き、7500億が府へ行き、残りの6700億が大阪市に行くそうです。
そして、大阪市を特別区に分割するといっても、財政格差は存在し、財政再建団体に転落するところも出てくるのではと。
その点については私も疑問に思っていてタウンミーティングで質問した所、財政調整制度を作るそうですよと言ったのですが、地方交付税は人口に応じた標準額しか支給されないわけで、各特別区の行政サービスが維持できるのか不安との事。
各区が最低限の行政サービスを維持するのに必要な財源は650億。
今は大阪市というスケールメリットを生かし、23区全体で運営しているのに、特別区にすると財源が減るのではという疑問を持っているようです。

また、都構想を実現するには問題が多いと指摘。
一つにコスト。特例法の制定なり、地方自治法の改正など、法制定・改正が必要。
それから、各区を特別区にすると区議会が多くなるが、そうすると区議会議員も現状より多くなる。
都への移行のコストもかかる。
それから成長戦略。成長戦略とは本来大阪だけで出来る事ではなく、他府県との連携も必要。
どこまでできるのか?
今でも神戸・大阪港の経営一体化を進めるなど他府県との連携は行っている。

都道府県の役割とは、各基礎自治体が進めている事を補完する事だと指摘。
各基礎自治体が取組を進める事の中で、出来ない事を府が行う。
この考え方は、自民党の川嶋大阪市議も同じ事を言っていたように思います。

現在の大阪の問題点としては、府と市の成長戦略に齟齬がある事と述べていました。
例えば、淀川左岸線の延伸。市内部分だけで1300億円かかるが、府は数十億しか負担していない。
関空や伊丹のような大阪市と直接関係のない投資にすら市は1:1で投資しているのに、どういう事だと。
今、大阪で出来る事もせずに、大阪都にして何が出来るというのかという事でした。

次に、山崎議員の今までの実績についても聞きました。
今区政改革が行われ、各区へ財政・権限の移行を行い、各区が予算要求できるように徐々になってますが、元々区が独自に使える予算枠はゼロの状態だったものを2億円程度まで拡大できたのも、山崎議員が各党の議員と連携して活動してきたからだそうです。
ただ、この事を自分が「俺の手柄だ」と宣伝する事はしたくないとおっしゃってました。
あくまで市議会議員みんなで変えてきた事だからとの事でした。

また、身近な事で言えば、今里の新橋商店街。
アーケードが老朽化し、店も少なくなっていたが、近くに区民センターという立派な施設が出来る事から、リニューアルしたいという声が地域住民より挙がっていました。
まずは地域住民が話し合い、その話し合いの場に防災や街づくりの専門家を派遣。
そして予算が必要な分については山崎議員が市・府や国にも働きかけて予算補助を取ってきたそうです。

結果として、まだ途中経過ですが、新橋商店街のアーケードは撤去され、今再生中です。

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早く賑わいが戻ってくるといいですね。

山崎議員のスタンスとして、自分から地域の話し合いに出て行くことはせず、まず地域住民が東成区の問題点について話し合ってもらい、そこで出てきた問題点について、住民だけでは解決できなくなった時に初めて出て行くようです。
議員さんが会合に出て行くと、どうしても畏まった雰囲気になってしまうから。
東成区は昔から市電が通るなど大阪市東部の交通の拠点であり、コミュニティも古いため、地域のつながりも強く、自分たちで問題を解決しようという素地があるとの事。
今はありませんが、昔は路面電車も走っていたそうです。

しかし、今は孤立化やそれに伴う貧困の連鎖が深刻化しており、公共の再編が必要と考えており、それを今後の課題に挙げてました。
そこで、最近民主党が掲げている「新しい公共」についても聞いてみました。
この構想が出てきた背景としては、昔は公共サービスは全て役所がやっていたが、財政上の制約や、職員・働き手の減少などで、役所だけでもはや公共サービスを担えないという状況があります。
とはいえ公共サービスを減らすわけには行かないので、公共の再編、すなわち、公共サービスの担い手をNPOや民間企業、地域ボランティアなどへ移行させようというのが方向性らしいです。
また、地域でビジネスを立ち上げ、まだ働ける高齢者を活用しようという動きも出てきているようです。
国のほうで今住民自治基本条例の枠組み作りを進めており、ムーブメントへ向けた提言をこれから行っていくようです。

最後に山崎議員の今後の意気込みを聞いた所、役所は机上の理論で政策立案を行うが、自分たち議員は住民の声を聞き、リアリティのある課題を提言していくのが使命だと、だから今後も住民の声を聞いていきたいとの事でした。
どんな改革も、地域の盛り上がりがないと、党だけで騒いでいても意味がないと。
課題としては、地域の声、中でも組織に属していない人、孤立化している人の声を拾えていない事を挙げていました。
私もこの組織に属していない人に入ると思いますが、組織に属していない人の声を拾うためにも、ネット活用は有効ですよ!と最後にお伝えしてインタビューは終わりました。

ここからは私の感想ですが、大阪維新の会も、民主党も、それから他の政党も、地方分権について、基礎自治体に権限を移行させる点については同じなのかなという印象でした。
ただ、「基礎自治体」の捉え方が異なるのかなと思いました。大阪維新の会は各特別区を「基礎自治体」と捉えているのに対し、民主党などは大阪市一体を「基礎自治体」と捉えているように思いました。
山崎議員個人に対する印象としては、「誠二」という名前の通り、とても誠実な方だと思いました。
また慎み深く、「俺が俺が」と自己アピールばかりに政治家が多い中(あくまで私の中の政治家像です)で、あまり手柄を誇らない点など、とても人間のできた人だと思いました。
別に自己アピールが悪いわけではありませんが、中には自分があまり関わってないのに自分の手柄にしてしまう人もいるという話も良く聞くので。
山崎議員には予定時間を大幅にオーバーしてしまったにも関わらず、最後までインタビューに付き合っていただき、本当にありがとうございます!
この場を借りて御礼申し上げます。

大阪都構想については民主党市議会議員団の方でも機関紙で触れているようです。
ネットで見れますので、皆さんも是非一度チェックしてみてください。

[関連サイト]
民主党大阪府連 統一地方選向けマニフェスト
http://www.minsyu.jp/news/news110131.html
民主党 市民連合大阪市会議員団
http://www.minsyu-osaka.com/index.php
民主党大阪府連
http://www.minsyu.jp/index.html

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