突然、税務調査官がやってきたら | 東京都港区の税理士 見田村元宣の「朝4時起きで、右肩上がりの人生を歩く方法」

突然、税務調査官がやってきたら

秋は税務調査が活発に行なわれる時期ですが、事前予告無しの調査は所得税の調査の約2割、法人税の調査の約1割となっています。


もし、あなたの会社に予告無しで税務調査官がやってきたら、どうすべきでしょうか?


予告無しで税務調査があった場合、強制調査と任意調査があります。


強制調査とは、いわゆるマルサの調査で必ず令状があるため、断ることはできず、中に入れるしかありません。


しかし、それ以外の調査は令状の無い任意調査なので、強制調査のような強制力はありません。


そのため、予告無しで税務調査があった場合、まずは強制調査か、任意調査かを確認し、強制調査なら令状を見せてもらいましょう。


ちなみに、強制調査は日本全国で年間200件前後の件数です(ちなみに、平均脱税額は1億5千万円前後)。


逆に言えば、大半は任意調査なので、強引に中に入ることは「法的に」できません。


もし、任意調査なのに税務調査官が強引に中に入るようなことがあれば、それは法に反した行為となります。


だから、予告無しで任意調査があった場合、最初にやることは税務調査官を中に入れず、すぐに税理士に電話をしましょう。


もちろん、仕事の予定などが調整できないこともあるので、断ることも十分にありえます。


しかし、説得されて中に入れてしまい、かなり荒っぽい調査をされる事例が世の中には沢山あります。


こういう時、一般の方だけで対応するのと税理士がいるのとでは全く違います。


もちろん、「うちの税理士は戦ってくれない・・・」という声も多いのですが、きちんとした税理士も日本全国に沢山います。


そういう税理士に依頼することが重要ですが、いずれにせよ、まずは税理士に電話することが重要です。


押し切られて中に入れるようなことはせず、まずは税理士に電話しましょう。


ここで読むと当たり前のような気がしますが、いざ、その現場になると、気が動転してしまい、思わず中に入れてしまったというケースも多いのです。


当然、これは会社に限らず、社長の自宅にいる奥様に関しても全く同じことが言えます。


これは非常に重要なことなので、覚えておいてくださいね。