私が最も好きなバンドの一つが、UFO。
言わずと知れた、70年代を代表する、イギリスのロックバンドです。
さすがにリアルタイムでは聴いてないので、後追いです。
そして、UFOといえば、孤高のギタリスト、マイケル・シェンカー。
トレードマークのフライングVを前かがみに抱えるようにして弾く、独特のプレイスタイル。
彼のギターからは、ときに切なく、儚く、脆く、ときに熱く、激しく、素晴らしい音が紡ぎ出されます。
圧倒的なテクニックと表現力は、もう鳥肌ものです。
そんなマイケル・シェンカーは、なんと17歳でプロのギタリストとしてデビューし、19歳のときにスカウトされて母国・ドイツを離れ、単身イギリスへ。
後のインタビューで、マイケルは「コミュニケーション代わりによく殴られた」と語っています。
マイケルは、当時英語が話せませんでした。
友達もなく、ギターだけが心のよりどころだったんでしょう。
絶望的な孤独の中で生まれた数々の名曲は、マイケルの魂の叫びのように聞こえます。
中でも圧巻のギターソロは、アルバム『Obsession』の最後の曲、『BORN TO LOSE』だと思うんですよね。
あのギターソロを初めて聴いたとき、本当に鳥肌が立ちました。
ギターが叫んでいる!
泣いている!
情念のギターソロ……そう感じたのです。
他にもマイケルが作った名曲はたくさんありますが、私の一押しはこれですねぇ。
マイケル・シェンカーが、11月に来日公演をするというのでチケットを取りました。
今は、どんなギターを聴かせてくれるのでしょうか。