膀胱がんは前述にもあるように筋肉に囲まれた組織の内部にできるので、比較的転移しにくいがんだと言われます。ただ、そのかわり再発しやすいとも言われています。

膀胱内に何度もできたり、ぶつぶつと複数できたり、腫瘍がまるで吹き出物のようになることがあります。

ここが膀胱がんと根気よく戦わなくてはならない部分だと思っています。


TUR-BTだけ(いわゆる切除だけ)では再発する可能性が高いため、再発を抑制するように薬剤の膀胱内注入療法があります。


注入するものにはいろいろとあります。

僕が経験したのは2種類です。


1)マイトマイシン

赤い色の抗がん剤です。これをカテーテル(いわゆるストロー)をやはり男性器の出口から挿入し、そこへ注射器を用いて膀胱へ薬を注入します。

その後、まんべんなく行きわたるように2時間ほど尿をがまんします。僕は気にしいやだったので、尿を我慢しろと言われたら逆に気になってしかたがありません。我慢できるかという不安感と戦いながら、気を紛らわすのが大変でした。

マイトマイシンの際は膀胱注入が終わったら、帰ってもいいとのことでしたので、自宅に戻りテレビを見たりして時間をつぶしました。トイレに行ってはいけないという切迫感は時に1時間30分をすぎたあたりから、いわゆる我慢大会状態になっていくこともありました。

それを週1回のペースで8週間行いました。


約2ケ月、時間を要するわけです。毎回カテーテルを挿入されることが小さな恐怖(注射を打たれるような)でありましたが、「生きるためならなんでもやる」という決意の元だったので我慢できたのかもしれません。


しかし、不幸にもちいさな腫瘍が6ケ月後に復活してしまいました。。

そこで次の膀胱注入療法に移行しました。


2)イムシスト

一般にはBCGともいいます。結核菌ワクチンです。小学校のころに受けたことがある人もいるでしょう。

それの膀胱注入用のものです。

こちらもやり方は同様なのですが、2時間後にトイレに行くにあたり、病院内での処理をしなければならず、泌尿器科に戻って排出しなければならないのがルールでした。

やはり結核菌ということもあるからでしょうか。

このBCG、医者に聞くと「なぜか分からないが効果がある」という答え。

結核菌がどのように作用し、膀胱がんの再発を防いでいるのかが明確には分かっていないとのことでした。でも臨床では実績があるため現在主流になっている膀胱注入法だそうです。

膀胱がんをBCGが殺していることだけは分かっているようですが。。


ただ、このイムシストは副作用が強くでる傾向があります。


僕もきっちり副作用がでました。ただ、副作用が強いほど、効果もあるというような意見もみました。

(信憑性は乏しいかと思いますが。。)

軽い風邪のようなだるさ、そして、膀胱炎です。

僕は、BCGを注入して2時間病院内で我慢してトイレに行き、帰宅するとだるくなり始めるというくらいの具合でした。トイレに行きたい感じが常に続くのですが、尿がでない。。そういう感じです。

2時間~半日、我慢を要しました。人によっては会社に行く人もいましたし、現実僕も最初の日は会社へ行きましたが、集中力が続かず結局2回目以降はお休みをもらって自宅待機しました。

こちらも週1回を8週間受けました。


合わせて16回カテーテルを入れたわけです。


ただ、このBCGが功を奏したのか、2年間再発がありません。

残っていたがん細胞や別の新しいがん細胞の抑制になったと信じたいところです。


毒をもって毒を制す。まさにこれが膀胱がんと立ち向かう秘策といえましょう。