諸口とは? | 経理の実務と心得、ときどき事務ノウハウ。
2011年01月18日(火)

諸口とは?

テーマ:¦- - 勘定科目
お疲れさまです。Mです。

コチラの記事で、「諸口」についての新鮮さを感じていたようなのでちょっとそのことについて書いてみようと思います。

経理を十数年するとそういう新鮮さを忘れてしまいます(汗)

ちょっと具体例で説明しますね。

給料計算のときの仕訳ですと、一般的には(もちろんほかの項目が入るのは十分あります)

役員報酬 / 預り金(社会保険)
給料   / 預り金(源泉)
通勤費  / 預り金(住民税)
     / 預金

といった勘定科目を用いますね。

上記は複合仕訳、といわれる複数の仕訳を1枚の伝票にしたものです。

金額が入っていませんが、貸借(左右の勘定科目の合計)は一致しますが、一本ずつ紐付けはできません。

その場合、仮に役員報酬の総勘定元帳を打ち出した場合、相手科目は?というと、ひとつの相手に特定できないのです。

よって、その場合の相手勘定科目は「諸口」を用いるのです。

今の会計ソフトは資金繰りの機能が伴っているものがありますので、

「資金諸口」(資金にかかわる場合)



「諸口」(それ以外)

で分かれているようです。

先ほどの複合仕訳で「諸口」を用いると、

役員報酬 / 資金諸口
給料   
通勤費  

資金諸口 / 預り金(社会保険)
       預り金(源泉)
       預り金(住民税)
       預金
     
で合算すると資金諸口の金額が一致するので、残高がゼロとなります。

今の会計ソフト上では間接的に用いている、といえるでしょう。