冗談のつもりでしたが。
まぁ書いてみるのもいいかも。
ってことで、作文です。

「わたしと宝塚」

◆第1幕 出会いと別れ◆

よく、「母が好きで」「祖母に連れられて」とかいう言葉を聞きますが。
そんなのとは、まったく無縁の家庭で育った少女華ちゃんは、友達の家ではじめて宝塚の番組を見ました。

何を見たかはさっぱり覚えてにゃい。

「ふ~んこれが宝塚かー 化粧すげーええ!!
とか、ゆーてた気がする。
貧相なボキャブラリである(←子供ですから。。。)

元々映画が好き、マンガも好き。
何より、裾がふわっと広がったドレスに、並々ならぬ憧れハートを持っていた。
そして、金髪ロン毛にも弱かった。
なので、それ以降テレビで中継があれば、わくわくして見ることとなる。

でも、何を見たかはさっぱり覚えてにゃい(笑)

ある年の夏休み。
お隣のおねーさんから、
「宝塚の券あるけど観に行く?遊園地もあるし」
とお誘いが来た万歳

遊園地なんかどーでもいいっっ
宝塚が観たいっっっきゃぁ~

ということで、少女華ちゃんはやっと生宝塚を観ることになるのです。


豪華なお城やら宮殿のセット、キラキラキラキラしたドレスを着た女の人たち、かっこいい騎士たち。
そんな世界を生で見れるキラキラ
嬉しくて嬉しくて、超興奮状態で席に着きました。

開演アナウンスが流れ、胸が高鳴る中、幕が上がるとともに、音楽が・・・

あり?うさ。

ものすごい違和感を感じるわたしの視線の先。
光の中に登場したのは、

裃姿の侍であった。


。。。。。。。。(O_O) ←少女華ちゃん、瞳孔開きっぱ


思うにあれは、父と母のためには良かったのかも知れない。
あそこで、わっかのドレスの娘役さんなんかが出てきてたら、わたしは絶対宝塚に入りたいと無理を言ってたはず。
両親のために、神さまは隠れキリシタンの侍を与えたもうたんだわ。きっと。

ひどい。。。 _| ̄|○

話のでき不出来なんてどうでも良かった。
裃姿の侍に、隠れキリシタンに、切腹とかじゃなければ、なんだって良かった。
ドレス姿の娘役さんは出てきたけど、侍とラブシーンとか見たくないっての汗
華ちゃんが観たかったのは、お姫さまと騎士であって、お姫さまと武士では、けしてなかった。


かくして。
少女華ちゃんは、自分の中の宝塚の灯を消しました。


1981年夏 星組「海鳴りにもののふの詩が」
少女華ちゃん、涙の初観劇。
しかし。いまだに唄は歌えるぞしーん。
seiこの胸の燃ゆる想いはぁ~


つづく。