三田一龍ビジネス徒然 -2ページ目

三田一龍ビジネス徒然

情熱を燃やせ!本気で生きろ!やらずに平穏よりやって失敗が美しい

そうこうしているうちに無事、サンフランシスコへ到着した。現地時間で朝の8時半を回っていた。さあ、あとは今日のシャスタのあるレディング空港への乗り継ぎのキャンセル待ちが取れるかどうか。ドキドキだ。もし取れなければこのサンフランシスコで1日を過ごさなければならない。イミグレーションを通過して、初めてのアメリカ大陸に上陸した。ツアーを企画してくれた主催者へ早速メール。「なんとかサンフランシスコへ到着しました。1日遅れでご心配かけすみません。飛行機が取れたら時間連絡します」と。そもそもメールを見てくれるかどうかも不安だったけど、シャスタだから問題ないと根拠のない安心感に包まれていた。

 苦手な英語に加えて、初めての空港、そして外国での初めての乗り換え。国内線の乗り換えカウンターに行き、グランドホステスに恐る恐る声をかけた。

「あの〜、え〜〜、キャンセル待ちと言われたんだけど」

「あ、大丈夫ですよ。少しお待ち下さい」

「乗れますかね〜〜???」

ぼくのか細い声も雑踏にかき消される。彼女は何やら、本部らしきところに内線電話をかけているようだ。アメリカ人は表情豊かだ。マユを潜めたり、舌打ちしたり、笑ったり。英語のわからないぼくにはその表情で、乗れるか乗れないかを一喜一憂しなければならない。心が忙しい。ぼくの後ろからは次々に、いろいろな問いかけを電話中の彼女へ話しかける。やきもきがさらに加速する。ようやく電話が終わると

「ええ、大丈夫です。午後に乗れますよ。」

といって、変更チケットを渡してくれた。ラッキー!!ようやく波に乗ってきた!!!これで、他のツアー参加者と主催者の方に会える。早速、メールを打とうと携帯電話を開く。そこには、主催者からこんな言葉が。

「22日中に、シャスタへ着けますよう祈っています。すべては、うまくいっている!」

と。確かに1日遅れたものの他は本当にうまくいっている。そもそもこの遅れたのも神様の采配とさえ思えてきた。本当に勇気付けられた一言だった。

 ここ最近のスピリチュアルな世界では、「愛」は宇宙の源つまり愛は宇宙そのものを指し、そこから分岐した意識がぼくらの一人一人に入っている。ハイヤーセルフとか本当の自分とか言われる。そして「時間」。ぼくらの世界では時間は直線的一方向へ流れると思ってきたし、そう教えられてきた。でも本当の宇宙では時間は存在しないし、過去も未来も「今」にすべてが存在しているという。アインシュタインの提唱していた時空もまた、最先端の物理学の世界ですべては同時に存在するということが証明されつつある。これまでオカルトとか呼ばれてきた世界も、ようやく科学的に解き明かされつつあるということだ。最後に「死」。生きているぼくらにとっては、死とは未体験で恐怖そのものでもある。「死」とはいったい何か。その裏返しの「生」とはいったい何かを書いた方が分かりやすいか。輪廻転生ということばを多くの人は聞いたことがあるだろう。どちらかというと生の期間は一瞬で、もともと魂(=意識)しかない世界にいて、自分を感じるため、「体験」を積むために身動きの取りにくいこの3次元に肉体として生まれてきたのだ。よく世間では死ぬときは子供に戻る、あの世には何ももっていけないんだよとよく言われているだろう。生の目的は体験を積むことなのだ。そして、死ぬと元来た世界=意識のみがある世界、時間という制限もない世界へ戻っていくことになる。じゃあ、なんで前世の記憶が思い出せないのかというと、我々がいる三次元の世界は非常に制限が強い世界で、記憶を思い出せないくらい窮屈な世界に生まれてきているのだ。よく高次元の存在をチャネリングする人がいうには、海深く装備をつけて潜るのと同じくらい不自由な世界が、この地球、我々の住む世界なんだ。

 東に飛ぶ飛行機は一旦真っ暗闇に飛び込み、再び朝日が昇り始める。機内は真っ暗。フルリクライニングといえども飛行機。熟睡まではいかないから起きたり寝たりを繰り返す。日本やアジアは地球の時間でいうと日付変更線が近いから、東にその線をまたぐことは、1日がものすごく長くなることを意味する。実はこの日、ぼくは誕生日だった。つまり地球時間的には40時間以上誕生日を満喫することになるのだ。人生最初で最後の体験になるだろうな〜。

1日遅れだったシャスタへのスケジュール。サンフランシスコまでの飛行機は確保できたが、サンフランシスコから目的地のレディングまでは満席でキャンセル待ちだった。とにかく行ってからなんとかしようと楽観的なぼくは意気揚々と飛行機に乗り込んだ。

 さらに初めてのアメリカ大陸上陸で胸が高鳴っていた。無事に飛行機に乗ったがユナイテッド航空のそのビジネスクラスは、なんと背中側が進行方向で飛ぶことになった。飛行機は数十回乗っているぼくも初めての乗り心地はなんとも変な気分。でも足も伸ばせるし、フルリクライニングで12時間のフライトを過ごせるなんて最高だ。

 映画好きなぼくは『素晴らしきかな、人生』という映画をみた。主人公ウィル・スミスふんする成功しているマーケティング専門家が娘を失い仕事も生活もままならない中で、会社の業績も地に落ちていく。その彼をなんとか救おうと創業仲間が俳優をつかって「愛・時間・死」の3つにこだわる廃人のような主人公に目に見えない存在として語りかけていく。やがて主人公は自分を取り戻していくという映画だった。シャスタ行きには丁度良いなんともスピリチュアルな映画だった。このシャスタの旅のテーマを示してくれていたのだろうか?そもそもぼくは何のためにシャスタへ向かうのだろうか。そんなことをふっと考えてしまう。奥様には「南無南無の関係で」で通用したようだけど、自分自身にはどうか?「なんでお前はシャスタへいくのか」もう一人の自分が問いかける。たまたまツアーに気づいて、たまたま空いていて、たまたま興味をもっていて、たまたまお金があったから申し込んだだけなのか。主人公のウィル・スミスがこだわる「愛・時間・死」このテーマがぼくのシャスタで解き明かさなければならない問いなのか。そんなことを考えさせてくれる映画だった。