今、いろいろな草花が咲いています。

雑草とひとくくりにされる草たちの花は地味で目立ちませんが、

それぞれかわいい姿です。

キュウリグサもそのひとつ。

 

 

図書館で、花山多佳子「胡瓜草」という歌集が目に留まりました。

 

 

 

この歌人は、どうしてこのタイトルを、と思い、あとがきを立ち読み。

 

〝 植物の歌が多いので『胡瓜草』というタイトルにした。

胡瓜草は勿忘草とよく似てはいるが、花がもっと小さい。

こちらのほうがもっと勿忘なのだ。

でも、こんな甘ったるい名前を貰わなくてよかった。

揉むと胡瓜の匂いがするから付けられた名前らしい。

変な名前だが、音のひびきはいい。

うちのあたりでは、勿忘草より胡瓜草の方をよく見かける。

身近にある青い花である。 〟

 

〝 そらいろのかすかに見えゐし胡瓜草まぎれつつあり五月の草生に 〟

 

あ、この人の感性は好きかも、と思い借りてきました。

章のタイトルを見ても、「からすのゑんどう」「金蛇」「莎草」などがあり、

わたし的には、とても楽しい。ゆったりとその世界にひたれそうです。

 

     ***

 

戦争のない世界を希求します。