今日はハロウィン、不気味なイメージを演出するアイテムのひとつにクモがあります。

敷地内の植栽や散歩コースのジョロウグモはびっくりするほど大きくなって、

ちょっと毒々しい姿です。

今、うちには二か所、小さなジョロウグモが巣をかけています。

先日の「虹色レコード」は、目立たない隅っこなので、そのままでもいいのですが、

植木の鉢と鉢の間、ここは困るなあ。

 

 

スマホのカメラでは写らない巣に引っかかっているのは草の種?

「ここじゃ、お腹がいっぱいにならないよぉ」

「なら、引っ越しすれば?」

「やだぁ」

でしょうね~

わたしもやり直しは面倒で嫌いです。

でも、この絵本の主人公は違います。

 

 

主人公リーゼ・ウェブスターは、忘れられた古いお城に住むクモの女の子です。

自分の夢である“世界でいちばん美しいクモの巣を作ること”に邁進します。

お城の家具や敷物、絵画を参考に、デザインを変えていくつもいくつも編んでいきます。

さて、リーゼは満足できる巣を作ることができたでしょうか。

かわいらしい絵本ですが、

美への憧れや創造創作への向かい方が、やさしく深く書かれていて、

さすがは、あの「ゲド戦記」の著者アーシュラ・ル・グウインの作品だと思わせてくれます。

絵は、ジェイムス・ブランスマン、色に頼らないペン画のタッチがこのお話にぴったり。

 

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世界が平和でありますように。