秋の朝      与謝野晶子

 

白きレエスを透す秋の光

木立と芝生との反射

外も内も 

浅葱の色に明るし。

立ちて窓を開けば

木犀の香 冷やかに流れいる。

 

椅子の上に少しさし俯つ向き、

己が手の静脈ほのかに青きを

見詰めながら、

静かなり、今朝の心。

 

  (晶子詩篇全集より)

 

 

フジバカマ(藤袴)がほころびはじめました。

 

 

先日明日香で見かけたヒヨドリバナ(鵯花)は、だいぶ開いていました。

フジバカマは「従妹」のようなものでしょうか。

 

 

     ***

 

世界が平和でありますように。