四谷大塚の2023年入試の結果偏差値表(確定版)も公表されました。

こちらについて思ったことを今日は書きたいと思います。

なお、四谷大塚の結果偏差値はこちらで見られます。

四谷大塚の結果偏差値

 

(日能研の結果偏差値についての考察は先日書きました。)

 

1年前の2022年の四谷大塚結果偏差値から変動があった上位校は以下の通りです。

<男子>

1日

+2 広尾学園

+1 渋渋、早稲田、早大学院

-1 慶應普通部 

2日

+1 聖光、渋渋、本郷

-1 栄光

3日

+1 海城、慶応中等部

-1 筑附、浅野

 

<女子>

1日

+2 洗足

+1 渋渋、広尾学園、吉祥

-1 早実、フェリス

2日

+2 洗足

+1 渋渋、吉祥

3日

+1 豊島岡、慶應中等部、鴎友

-1 筑附

 

先日の日能研の結果偏差値の変動と比較すると、プラスマイナスが逆の動きをしている学校も多くて面白いなと思います。

塾のテキストやカリキュラムによって学校の得意不得意がある、結果偏差値は統計のぶれにも左右される、日能研は上位校の統計数が多くない、四谷大塚は正確性がはっきりしない(サピや日能研と違い、統計情報開示が一切ないので外部検証ができない)、といった様々な要因によって違いが出てくるものと思います。

 

その中でも、日能研と四谷大塚の両方で偏差値が上がっている学校としては、渋渋、広尾学園、早大学院、本郷(2日)、吉祥、豊島岡(3日)、鴎友(3日)が挙げられます。

渋渋や広尾学園については、2022年の大学実績が良好だったことに加えて、上位校の共学私立が少なく近年の共学需要に対して供給が足りていないのかもしれません。

本郷の2日入試は、御三家等の難関校受験者の併願校として人気を上げてきているように思います。2日の都内上位男子校は本郷か攻玉社という状況で競合が少ない印象も受けます。

吉祥や鴎友は都内のやや郊外エリアに位置しており、沿線での競合がそれほど多くない環境で、うまく優秀層を取り込めているものと思われます。鴎友は2022年の大学実績が良かったことも好感されたと思います。

 

考察は以上になります。

日能研、四谷大塚と来て、できればサピックスの結果偏差値についても考察を行いたいところですが、サピックスは外部公表しているのは次年度入試の予想偏差値のみで、結果偏差値は内部生向けのサイトでしか見られません。(正確には外部生でもサピックスオープン受験者は一定期間見られるようですが。)

ということで、予想偏差値がリセマムにでも掲載されたら、また考察をしていきたいと思っています。