ナッジ効果もフェイスシールドの方が上
—マスクよりもフェイスシールド-(松沢呉一)
2020年07月08日

 



医療関係者、介護関係者が医療用マスクをするのは別として、

「一般の人が市販のマスクをすることに意味があるのか否か」

については、結局のところ、効果は限定的であり、

混み合っている電車のように、密閉された空間で

極近いところに人がいるケース、

極近いわけではないにしても、長時間密閉された空間に

他人といるケースを除いては、マスクをする意味はない

ということになりそうです。

使用する場所を限定しないで、そんなもんを外出時の一切に

義務化し、それに反する者を逮捕した国は狂ってます。



「なぜマスクを法で義務づけるような国がある一方で、

ほとんどの人はしない国があるのか」というテーマを

論じたもので、疫学的な議論の決着はついておらず、

ここに来て、無症候感染者が相当数いることが

わかってきたことや、無症候感染者や発症前の潜伏期でも

感染する可能性を明らかにする研究結果が出てきていることが

着用に拍車をかけていながら、結局は文化的背景の違い、

選択の自由の考え方の違いに左右されているという内容です。

この中で香港科学技術大学のドナルド・ロウ(Donald Low)教授が

ソーシャル・ナッジという言葉でマスクの効果を説明しています。

 
ソーシャル・ナッジとしてのマスク効果
 

vivanon_sentenceナッジ(nudge)は「小突く」「軽く叩く」

という意味の英語で、「注意を喚起するために肘でつつく」

といった意味合いで使われます。

会議でまずいことを言った人に隣の人が足を蹴って

「その話をここでしちゃダメ」と教えたり、

大きい声では言いにくいけれど、「ほらほら、あの人を見て」

と教えるために肘で小突いたりするようなことです。

ここから「意思決定のためのきっかけ作りをする」

といった社会デザインの手法を指すようになっています。

強制的、義務的、明示的にやらせるのではなく、

本人が自分自身でやってみようと決定する契機を準備する

ってことです。

ソーシャル・ナッジという用語は知らなかったですが、

この考え方自体は目新しいものではありません。

たとえば議員の男女数に偏在がある時に、数字の帳尻を

合わせるクオータ制は法による強制、矯正であり、

全体主義的、差異主義的手法です。

私はこれに反対。女子の方が子どもの頃から

政治家を目指す選択肢を選択できないように

仕向けられているのはおおむねナッジの結果です。

親や教師が「女子は政治家になってはいけない」

と強いていることは今の時代にはあまりないでしょうから。

であるなら、女子でも政治家を目指すのを増やすように

仕向ける環境を作っていくのがソーシャル・ナッジです。

あくまで自身で決定することを尊重です。

こちらは個人主義的、普遍主義的手法です。

そりゃ、手間も時間もかかりますが、

強制的数字合わせは反発を生むし、

望まない人が政治家になる、つまりはテレビタレントが

再就職先として政治家になるようなケースが増えるだけです。


一方でこのような記事もあります。

今回のパンデミックでは、医学の常識がいろいろ変わりつつ

あります。

その代表例はマスクです。

意外かもしれませんが医療関係者の間では、

新型コロナの予防のためにマスクをしても医療現場以外では

大して役に立たないと、当初は考えられていました。

実際、世界保健機関(WHO)は、健康な人が公共の場で

マスクをすることは、これまで推奨していませんでした。

マスクを使うのは、インフルエンザや新型コロナなどの感染症に

かかっている人や、その周りにいる人程度で十分だと

していたのです。

ところが6月5日、WHOはマスクに対する方針を大転換しました。

新型コロナウイルスが流行している地域では、

交通機関やお店の中など公共の場でのマスク着用を

推奨したのです。

特に1メートル以上の社会的距離をとるのが難しい場面で

勧めています。

医療用ではない布製のマスクでいいので、

健康な一般の方でも着用をした方がいい、となったのです。


マスクにより85%、眼の防護で78%感染リスクが減少

まずマスクについての結果を見てみましょう。

計算の結果、マスクには感染リスクを減少させる効果が認められ、

その値は85%となりました。結構大きな数値です。

さらに使用される場面でも違いがあり、

医療現場で使った場合は感染のリスクの比率が約3分の1、

一般の場所では約半分となる効果が出ました。

マスクの種類でも違いがありました。

感染予防で医療用によく用いられる、


微粒子を通しにくい「N95マスク」はやはり効果が高く、

96%もありました。

新型コロナの患者さんの治療にあたる医療現場では、院内感染を防ぐ意味でも、可能な限りN95マスクを使った方がよいことになります。その他のマスクになると67%に低下します。

マスクは一層の薄いものよりも、医療用で使われるような多層のものの方がよい、ということも示されました。

今回の研究結果として、眼の防護の感染予防効果も

算出されたことは重要な点です。

ゴーグルやフェイスシールドといった眼の防護対策をすることで、

感染リスクは78%も減少すると算出されました。

目をこすったり鼻をほじったりなど、やたらに顔を触らないことも大切ですが、こうした眼の防護策は有効と言えるようです。

1メートルの社会的距離では82%の減少
さらに研究で明らかになったのは、社会的距離での感染リスクの減少です。医療現場でも一般の場所でも、1メートルの社会的距離を開けることで、82%の感染リスク減少の効果が認められました。

社会的距離は、1メートル開けるごとに2倍以上効果が出るようです。そのため、1メートルに限らずもっと距離を開けてもよく、3メートルくらいまでは距離を開ければ開けるほど、効果が出ていました。社会的距離とろう、ということは日本でもすでに広く認知されています。ソーシャル・ディスタンスというカタカナも流行語みたいになっていますね。

こうしたデータの裏付けを見ると、やはり当面の間は以前のような大規模な集会やイベントを密集して行うのは難しいように思います。遊園地やテーマパーク、展覧会に大勢が集まらないよう入場制限をしたり、コンサートや映画館、スポーツ観戦の座席間隔を開けたり、といった社会的距離をとる工夫を続けるしかないのでしょう。


    こうした現状のことより、大切なことをお忘れでは

    ありませんか?

    基本は今回の騒動の原因がウイルスにある。

    ということです。新型にせよ、従来からの

    様々なウイルスであるにせよ、世の中の

    いたるところにゴマンといるということです。

    今の人間が地球上に現れて20万年と言われ、

    ウイルスは30億年~40億年前からいると

    されています。そんなウイルスを撲滅させようと

    言う事事態に無理があります。

    過去にも、ワクチンを作ろうとしたことが

    何回もありました。どれも成功はしていません。

    インフルエンザワクチンがあると言いますが、

    多少有効なだけのものです。

    極論を言えばインフルエンザワクチンすら、

    できないと言ってもよいと思います。

    マスク・フェースシールド・ロックダウン

    などという馬鹿げたものは全部止めて、

    従来どおり、自由にやりましょうよ。

    そりゃ、高齢者や、疾患をお持ちの方が

    亡くなる数が多少増えるかもしれませんが

    ウイルスのせいばかりではありません。

    高齢者は寿命のせいで、疾患をお持ちの方は

    その病気のせいですよ。

    このことは弱者切捨てではありません。

    助かる見込みのある方は全力で治療しますが、

    寿命を延ばすことは、天の上のかたしかできません。

    それをもって弱者切捨てというなら、言っている方の

    寿命と交換してあげれば!


    そんな訳で、集団免疫状態を早く作り、

    ウイルスと共存するしか道はありません。

    幸いなことに、今は無症状感染者が増えてきている

    と言います。

    ロックダウンやマスク・フェースシールドなるものは
   
    は集団免疫状態を遅らせるものでしかありません。



    すぐに従来通りの生活にもどすべきです。


    新型コロナ騒動の火付け役は万死にあたいします。