日本の伝統工芸の中に”陶磁器”というものがありますね。
今日はその中でも殆んど見る事が無い物のお話を。

これは、志野茶碗「卯花墻 (うのはながき)」というものです。
作られた年代は桃山時代、天正年間に大萱牟田洞で作られた
ものと推定されている。

これは、白楽茶碗 銘「不二山」と言う物です。
いがいと新しく江戸時代初期のものです。
作った方は、著名なスーパー芸術家、本阿弥光悦です。
陶器を作っている窯元は何百とありますが、日本産で”国宝”
となっているのはこの二つだけです。
簡単に言えば茶碗で国宝はこの二つしかないと言うことです。
しかし興味のある方にはよだれが出そうな物でしょうが、私には
御飯茶碗の方が親いみやすくて好きです。
日本にいるときはお茶の道具も、表千家のお茶を習うのに一式
あったのですが今は持っていません。
お茶の国宝の茶碗と御飯茶碗を比較するなんて、趣味の人には
叱られそうですね。
舶来ものの国宝茶碗は以下のようにあります。
中国・朝鮮製
曜変天目茶碗 稲葉天目(ようへんてんもく いなばてんもく)
南宋時代作
東京:静嘉堂文庫所蔵

静嘉堂文庫というのは三菱系のものでこの茶碗は三菱財閥の
岩崎が大正時代9万円で手に入れたそうです。
前の持ち主は16万円ほどで買ったとか。
因みに今の価格に直すと万を億に変えるとよろしいようで。
つまり16億円で買ったものを岩崎は9億円で手に入れたという
ことでしょうか。
こんなことは無い筈ですが、もし現代オークションに掛けられたら
世界の富豪が50億円を下らない金額をつけるとか。
50ペソなら買えないこともないのですが。
曜変天目茶碗(ようへんてんもく)
南宋時代
大阪:藤田美術館所蔵

曜変天目茶碗(ようへんてんもく)
南宋時代
京都:大徳寺竜光院所蔵

この茶碗は非公開でほぼ見る事が出来ないそうです。
曜変天目茶碗は世界にこの3点しかなくすべて日本にあり
国宝となっています。
油滴天目茶碗(ゆてきてんもく)
南宋時代
大阪:東洋陶磁美術館所蔵

玳玻天目茶碗(たいひてんもく)
南宋時代
京都:相国寺所蔵

井戸茶碗 銘喜左衛門(孤篷庵)
李朝朝鮮
京都:孤篷庵所蔵

いづれにしても国宝級の茶碗なんて使うことが出来ませんので
すし屋の湯飲み茶碗で十分です。
