”ベトナムは賢い”
ベトナム
原発の白紙を正式決定 日本、輸出に打撃
毎日新聞2016年11月23日 東京朝刊
【ハノイ共同】ベトナム国会は22日、日本とロシアの受注が
決まっていた初の原発建設計画について、東京電力福島第1
原発事故を受けたコスト増加や財政難などを理由に中止する
政府決議案を賛成多数で承認した。計画の白紙撤回が正式に決まった。
原発輸出を成長戦略の一つに位置付ける安倍政権にとって大きな
打撃となった。完成すれば東南アジア初の原発となる予定だったが、
ベトナム政府は今月10日、計画を中止する決議案を国会に提出してい
た。
グエン・タン・ズン前首相の政権下で原発導入計画を積極的に推進し、
国会は2009年、中部ニントゥアン省の2カ所に計4基を建設する
計画を承認。第1原発(2基)はロシアの受注が決まり、日本は官民一体
で売り込みを図り第2原発(2基)の受注が10年に決まった。
当初の計画では最初の原発が14年に着工、20年に稼働予定だった
が、11年の福島原発事故後、新たな安全対策が必要となり、計画が
先送りされた。
国営メディアによると、建設コストは当初の約100億ドル
(約1兆1100億円)から約270億ドルに膨れ上がる見通しだった。
日本側は日本原子力発電が建設の前提となる原発導入可能性調査
を実施していた。
”インドは賢い”
実態は日本の外交的敗北 日印原子力協定“ベタ降り”の中身
2016年11月14日
トランプ騒動の最中、安倍首相は来日したインドのモディ首相と
11日に「日印原子力協定」に署名した。福島第1原発事故の収束も
できないのに、NPT(核兵器不拡散条約)にもCTBT(包括的
核実験禁止条約)にも非加盟の核保有国に、原発を売り渡すトンデモ
協定だ。
安倍首相は広島・長崎から上がる激しい抗議もどこ吹く風で、翌日には
川崎重工の兵庫工場にモディ首相をアテンド。新幹線の追加受注を必死
にお願いする商魂ぶりだ。
安倍首相はインドが核実験した場合は協定を破棄すると強調してきた
が、協定への明記を主張した日本に、インドは「安全保障に関わる」と
猛反発。
結局、「見解及び了解に関する公文」というヘンテコな関連文書に日本の
言い分を並べ、〈両国の見解の正確な反映であることが了解される〉と
まとめた玉虫色の書面で決着を急いだのである。
■まるで死の商人
「核爆発はダメだけれど、臨界前核実験は不問。核弾頭を運搬する
ミサイル技術についてもフリーハンドというメチャクチャな協定です。
背景には、インドで来年中の原発建設着工を目指す米仏のプレッシャー
がある。作業は『日本製鋼所』の鋼材がなければ進まないのですが、
NPT非加盟のインドへの輸出は原子力協定が必須。逆算すると、
ギリギリのタイミングでした。協力停止措置をめぐってもインドに
押し切られた。日本のメディアは伝えませんが、インドの外務次官は
〈日本と特別な協定を結ぶわけではない〉と堂々と発言しています」
(岐阜女子大南アジア研究センター特任教授の福永正明氏)
安倍首相はインフラ輸出でアベノミクスが加速するとうそぶいているが、
実態は外交的敗北だ。しかも、核を持つ隣国パキスタンとの小競り合い
がエスカレートしつつあるインドに原発を輸出するとは、死の商人も
マッ青。
これまで野党議員が、何度も質問主意書を提出して協定の中身を
ただしてきたが、いずれもゼロ回答だったわけである。
「締結を受けて民進党議員が外務省に照会すると、〈深夜2時までに
概要を案内します〉との返答だった。ところが大手マスコミには
〈午後8時45分解禁〉の指定を付けて、詳細をまとめたレク資料を
ばらまいていた。ふざけた話です。来年の通常国会に提出して審議3時
間で採決という情報も、あながち冗談とは思えません」(野党関係者)
いつまで数に頼んだデタラメが続くのか。
”日本は馬鹿”


