
”田中財務次官、最後の日に引き受けた「汚れ仕事」 ”
2016/6/21 3:30日本経済新聞 電子版
2016/6/21 3:30日本経済新聞 電子版
「しばらくはゆっくりしたいと思います」。中央省庁の幹部人事が
発令された6月17日夕。財務省の事務方トップ、財務次官を同日退
いた田中一穂氏(60)は関係者への挨拶回りで安堵の笑みを浮かべ
ていた。
■プライマリー・ディーラー返上、水面下の打診
4日前の13日。三菱東京UFJ銀行の小山田隆頭取(60)が
国債入札の特別資格返上の意向を伝えるため田中氏に接触していた。
「国債のマイナス金利化が進みプライマリー・ディーラー
(国債市場特別参加者)として落札業務をすべて履行していくのは
ちょっと難しい環境が生まれている」(10日の大阪での記者会見)。
そんな考えを自らの口から財務省幹部に伝えようというこだわりは
小山田氏なりの誠意の示し方だった。
プライマリー・ディーラーの資格をもつ3メガ銀と証券の22社は、
当局との対話機会が与えられる代わりに国債入札で一定の義務を負う。
市場参加者のいわばリーダー役だ。大量の国債を将来にわたって
安定消化する要の仕組みとして2004年に導入された。
三菱UFJフィナンシャル・グループの系列証券2社が資格を維持
するとはいえ、最大手メガ銀が脱退する意味は重い。
「三菱UFJ幹部が会いたいと言ってきても会う必要はない」
「環境が悪いときに辞めるのであれば、将来また入りたいと言って
きても認めたくない」――。資格を返上したいという水面下の打診に
財務省は慌てた。
「元来、三菱UFJは国債市場への責任感が強い銀行」(金融庁幹部)
とされていただけに関係者のショックは計り知れない。
財務省がどんなに不愉快に感じようとも「プライマリー・ディーラー
を辞めたいと言われたら『そうですか』としか言えない」
(理財局幹部)。現場が打開策を打ち出せないなか、返上の意向を
受け止める“汚れ役”を田中氏が引き受けたようにも映る。
省庁人事は14日の閣議後に公表されたので13日は「田中次官」
の実質最終日。省内には嫌な仕事を次の体制に先送りしない、
という田中氏らしい男気を感じ取る向きがある。
ある他行幹部は「手続きを急ぐ事情が三菱UFJにもあった」と語る。
全国銀行協会の会長人事だ。金融界の顔である全銀協会長は3メガ
銀トップが輪番で務めており、来年度は三菱UFJにお鉢が回ってくる。
今年の夏休みシーズンが明ければ翌年度の体制作りが少しずつ始ま
り、経営陣や企画部門は全銀協モードを強めていく。
三菱UFJが手続きを急いだ背景には、来年度の全銀協人事も
あったとみられる。
気質が役所に近くマジメで知られる三菱UFJは全銀協会長行の
役割も全力投球の感がある。全銀協会長行は政治や行政と業界の
窓口として、いつも以上に優等生の言動を求められがち。
プライマリー・ディーラー資格返上のような財務省との摩擦が
予想される案件は、身軽な立場のうちに片付けておくに越した
ことはない――。そんな思惑が働いたとしても不思議はない。
■日銀人事も伏線
今回の資格返上劇の伏線は4月に決まった国会同意人事にあった
との臆測も飛び交う。6月末に任期が切れる三井住友銀行出身の
石田浩二委員の後任に選ばれたのはメガ銀出身ではない人物。
1998年の新日銀法施行以来初めてメガ銀出身者が政策委員会から
姿を消すことになり、政府・日銀と大手行の心理的な距離が広がった
との見立てだ。
銀行界の通り相場では石田氏の後任は三菱UFJから出すはずだった。
内部では本格的な候補者選びが進んでいた形跡があり、
「政府・日銀にハシゴを外された」とのぼやきも行内から聞こえてくる。
「懸念を増大させている」。三菱UFJフィナンシャル・グループ
の平野信行社長(64)は4月の講演で日銀のマイナス金利政策を
正面から批判し周囲を驚かせた。「反マイナス金利」という意味では
プライマリー・ディーラー資格の返上も批判発言の延長線上にある
と解釈できるだろう。
田中氏の後任として17日、主税局長から財務次官に昇格した
佐藤慎一氏(59)。税制の専門家として知られる佐藤氏だが、
実は新日銀法づくりや13年の政府・日銀共同声明に携わった
キャリアも持つ。乱れがちにみえる金融界や日銀との呼吸を
合わせることが佐藤次官の大きな任務になる。
(上杉素直)
如何ですか、ちょっと専門的な記事になってしまいましたが
三菱UFJは安倍の政策に”NO”を突きつけたとも言えます。
3メガバンクでも優等生の筈の銀行がです。
これをご存知の方は参議院議員選挙にも影響するでしょう。
言うなれば”安倍自民党の政策に反対”と言っているのです。
一般大衆の知識人から反対され、巨大銀行の中心とも言える
銀行からも反対され、”安倍自民党”は終わっています。
しかも安倍のお友達の日銀総裁までが(アベノミクスで)
2%の物価上昇をさせるのは無理があると、失敗を認める
発言をしています。
これでも安倍自民党に投票するのは無知の極めと言える
でしょう。
日本を良い国にしましょう。
それこそ、出鱈目な大衆無視の政策ばかりしている安倍自民党
に”NO”と言えるのは選挙と言うチャンスしかありません。
しっかりと目を見開いて今後の日本を作っていきましょう。

by,Rondiと一緒に
今日の 後ろ姿

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