
20日の夜、Yahooにジョイント出来なくて暫く録り溜めした
映画の鑑賞をしていました。
『陸軍』
1944年(昭和19年)公開の木下惠介監督の作品です。
時が時だけに戦意高揚の映画化と思いましたらさにあらず。
母親がこの時代らしく男の子を厳しく育てています。
父親は絶対日本の軍隊の敗戦など考えない人です。
戦争画面は一度も登場しません。

この写真を見て誰だか判る方は相当の邦画通でしょう。
これが主人公の母親役の方です。
「男の子は天子様からの預かりものですから、立派に育てて
お返ししなくてはなりません。」 母親の台詞です。
子供が家で勉強を終えた時、間違えて教科書を踏んでしまい
ました。
母親は烈火のごとく怒り出し、男の子の足にビンタを食らわし
叱りつけます。お上から頂戴した物と、物を大事にする教育の
為でもあるようです。
父親は知り合いに頼まれてある工場経営者の工場従業員300名
あまりの教育係となります。
その工場経営者は戦争には行きませんが、後方部隊の支援役
として積極的に活動します。
ある時、支援先で戦争の様子が伝わってきました。
その工場経営者は息子がその話の戦地に行っているもので
気になりついに息子の名前まで出し状況を知ろうとします。
話をしていた軍関係者は怒り出します。
戦地に行っているのだから死んで当たり前と言うようなことを
言います。「なんで息子のことばかり聞くのだ!」

これは息子が戦地に出征する姿を追っている主人公の
一場面です。
日頃は強いことを言っている母親ですが、死に直面する
戦地に行くとなると、普通の母親の優しさ情に溢れた光景
です。台詞は暫くありません。
主人公の動作が全てを表している名演技です。
そのラストシーンです。
昭和19年の陸軍省全面後援の国策映画です。
見方によっては反戦映画にもなりそうです。
監督:木下惠介
原作:火野葦平
原作:火野葦平
出演:笠智衆、田中絹代、東野英治郎、上原謙、
三津田健、杉村春子、佐分利信、佐野周二
いやあ、映画っていいものですね。
さよなら・さよなら・さようなら・・・

今日の 後ろ姿

月刊 京の舞妓さん より
いつも 笑顔で いましょうね。
