「ホロボの神」 | mit0616の本棚

mit0616の本棚

「本格ミステリ小説。食べ物。映画」なんかのことなどを
ゆる~く書けたらなと思います。

泡坂妻夫と言えば

「紋章上絵師」「マジシャン」「推理作家」と

三つの顔を持つ作家さん。


作品としては

顔もスタイルも良くておしゃれなんだけど

ちょっとおっちょこちょいな正体不明のカメラマン

「亜 愛一郎」

鋭い論理と推理力で事件を解決する

「亜愛一郎」シリーズが有名です。

(他にも「宝引の辰」シリーズも有名です)

   

今回読んだ

「ホロボの神」

 

亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)/泡坂 妻夫

¥840

Amazon.co.jp

  

「亜愛一郎の狼狽」に収録されております。

これは「亜愛一郎」シリーズの第一作目の作品集であり

第一話目に収録されている「DL2号機事件」が作者の

デビュー作で今から約35年程前に発表された作品です。

  


内容は

「ホロボの神」の舞台は南洋に浮かぶ島ホロボ島。

その島には<ホロボの神>を崇める原住民が住んでいた。

戦争末期に補充兵として送られた兵隊たちは

その原住民と交流を持つようになるが

酋長が亡くなった妻を追って「祠」内で拳銃で自殺するという

奇妙な事件に遭遇する。民俗学的には原住民に

「自殺」をするという概念などは無いはずなのだが・・・。

 

時は経ち遺骨収集団としてホロボ島に向かう

数少ない生き残った元兵隊達。

向かう船で学術研究団とカメラマンの「亜愛一郎」は

元兵隊からその事件の話を詳しく聞かせてもらうが

亜は<自殺説>に疑問を持ち

「密室」

祠で酋長は殺害されたと断言する・・・。

 

 

なんといっても舞台が異色!

原住民の住む南洋の島での密室事件なんて

聞いたことない!もちろん

クレセント錠の下りた窓

なんて出てこないし

閂のかかったドア

もちろん出てきませんw

  

でもそんな場所でも

「密室ミステリ」

成立するのです!しかもトリックが巧い。

時代背景と文化未発達の原住民の世界とが

うまく物語に絡んでいます。

作者のトリックの目の付け所がスゴイ。

はっきり言ってやられましたw 

 

 

船に飛び乗るのにも手こずっちゃう

亜愛一郎ですが、推理に関しては

論理で攻めてズバッと大胆!凄いですw