泡坂妻夫と言えば
「紋章上絵師」「マジシャン」「推理作家」と
三つの顔を持つ作家さん。
作品としては
顔もスタイルも良くておしゃれなんだけど
ちょっとおっちょこちょいな正体不明のカメラマン
「亜 愛一郎」が
鋭い論理と推理力で事件を解決する
「亜愛一郎」シリーズが有名です。
(他にも「宝引の辰」シリーズも有名です)
今回読んだ
「ホロボの神」は
¥840
Amazon.co.jp
「亜愛一郎の狼狽」に収録されております。
これは「亜愛一郎」シリーズの第一作目の作品集であり
第一話目に収録されている「DL2号機事件」が作者の
デビュー作で今から約35年程前に発表された作品です。
内容は
「ホロボの神」の舞台は南洋に浮かぶ島ホロボ島。
その島には<ホロボの神>を崇める原住民が住んでいた。
戦争末期に補充兵として送られた兵隊たちは
その原住民と交流を持つようになるが
酋長が亡くなった妻を追って「祠」内で拳銃で自殺するという
奇妙な事件に遭遇する。民俗学的には原住民に
「自殺」をするという概念などは無いはずなのだが・・・。
時は経ち遺骨収集団としてホロボ島に向かう
数少ない生き残った元兵隊達。
向かう船で学術研究団とカメラマンの「亜愛一郎」は
元兵隊からその事件の話を詳しく聞かせてもらうが
亜は<自殺説>に疑問を持ち
「密室」の
祠で酋長は殺害されたと断言する・・・。
なんといっても舞台が異色!
原住民の住む南洋の島での密室事件なんて
聞いたことない!もちろん
クレセント錠の下りた窓
なんて出てこないし
閂のかかったドアも
もちろん出てきませんw
でもそんな場所でも
「密室ミステリ」は
成立するのです!しかもトリックが巧い。
時代背景と文化未発達の原住民の世界とが
うまく物語に絡んでいます。
作者のトリックの目の付け所がスゴイ。
はっきり言ってやられましたw
船に飛び乗るのにも手こずっちゃう
亜愛一郎ですが、推理に関しては
論理で攻めてズバッと大胆!凄いですw
