道化師の檻 | mit0616の本棚

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「本格ミステリ小説。食べ物。映画」なんかのことなどを
ゆる~く書けたらなと思います。

今月はなぜか

密室もの

ばかり読んでるので、今更ながら

密室強化月間にしようと思いますw


で、読んだのが

鮎川哲也

「道化師の檻」

五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉 (創元推理文庫)/鮎川 哲也
¥1,260
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に収録されております。

「赤い密室」と並び称される鮎川短編の傑作。

と言う事で読まずにお楽しみに取って置いた作品です。

鮎川作品の二大名探偵、鬼貫警部と双璧をなす

名探偵星影龍三シリーズです。

もう名前からして格好いい。

  

 

内容は

ジャズバンドの宿舎「不二見荘」に取材に訪れた二人の新聞記者。

取材中にバンドのボーカルである瓜原まゆみが風呂場の浴槽で刺殺され発見される。

そして「不二見荘」に入っていったところを目撃された不審な「ピエロ」。

ピエロは事件直後に女中を縛り上げ宿舎から逃走した。

しかしピエロが宿舎から逃走することことは物理的に不可能な状態だった。

ピエロはどう宿舎から逃走を図ったのか・・・・。

 

 

読後は一つの長編を読んだかの満足感。

禍々しい雰囲気の「道化師」の存在が謎をより深いものにし読者を引き込む。

宿舎を舞台としての密室の中で巧く裏をかくトリックはさすがとしか言いようがない。

シンプルでありながらも重厚。

まさに鮎川ミステリであり、締めの幕の引き方も痺れるようにカッコいい。