昨日はこちらへ行ってきました![]()
随分前からエレーヌ・グリモーさんのラヴェルのコンチェルトが聴ける!
と思って楽しみにしてたのに、グリモーさん、肩の故障で来日中止に…
ラヴェルのコンチェルトはソリストが、アンナ・ヴィニツカヤさんに変更になりました。
ヴィニツカヤさんには申し訳ないけど…行く前から楽しみが半減でした![]()
でもでも…
結果、行って良かったです![]()
何が良かったって…NDRエルプフィルが、最高に良かった![]()
ごめんなさい、ヴィニツカヤさんも凄く良かったです![]()
でも、前後のプログラムのエルプフィルのワーグナーとブラームスが、あまりに良かったので…ヴィニツカヤさんの印象が薄まってしまった![]()
プログラムは…
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から第1幕への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ブラームス:交響曲第4番ホ短調op.98
NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
指揮:アラン・ギルバート
ピアノ:アンナ・ヴィニツカヤ
このプログラム…ブラームスの4番をトリに持ってきたら…
やっぱり、ラヴェルのコンチェルトはどうしても地味に聴こえちゃうでしょ。
ラヴェルのコンチェルトは大好きだし、これだけで聴けば良かったんでしょうけれど…
ヴィニツカヤさんのソロの演奏は、事前にYouTubeで聴きました。
印象は音が柔らかく、端整なイメージ。
2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール優勝者ということで、さすが実力者ではあるけれど、特段惹き付けられるものはなかった…。
実物のアンナさんは、とっても可愛かったです![]()
上が黒で下がピンクに大きな花が描かれた素敵なドレス。
写真で見るより可憐な印象でした。
演奏をお聴きした感想は、ラヴェルらしく色彩感のあるタッチで、音にキレもあり、オーケストラともよく調和してた。
評判通り、素晴らしい演奏でした。
けれど、どうしても、グリモーさんだったら、もっと迫力があったんじゃないか…
もっと魅力ある音を聴かせてくれたんじゃないか…
と、思ってしまう自分がいた。
ピアノ独奏で歌わせる第2楽章も、スピード感ある第3楽章も良かったんだけど…
曲が短いのもあり、なんだかアッサリ終わっちゃった感がある。
全体的にオケもボリュームを落としてるのかなと思うほど、こじんまりした感じを受けたのは…結果的にやはり、ブラームスの印象が強過ぎたからかなぁ![]()
昨日はとにかく…
アラン・ギルバートさんの作り上げる、エルプフィルのオーケストラの音に感動しまくってしまったのです![]()
NDRエルプフィルは北ドイツ、ハンブルグを拠点とする伝統ある楽団。
地元ハンブルク生まれでもあるブラームスの作品は、このオーケストラの主要レパートリーの一つだそうです。
1曲目のワーグナーから、本当に素敵でした。
歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲。
ヴァイオリンの最弱音から始まり、徐々に徐々に管楽器、打楽器も加わり、音の厚みがどんどんふくらみ…いつのまにか音の渦に巻き込まれてる感じ。
たくさんの音が集まってるのに1本の太い線のようにメロディを歌う。
オケ全体の統一感が見事でした。
曲が何気なく始まって、聴いているうちに、しまいにはしっかり心を掴まれてました。
後半のブラームスの交響曲4番。
このブラームス4番は冒頭のアーフタクトが、めちゃ好きで…
学生の頃、カール・ベーム指揮ウィーンフィルの暗~い入り方がたまらなく良くて、そこばかり繰り返し聴いたりしてた。
アラン・ギルバートさんの冒頭のアーフタクトの入り方は、テンポが速く、明るいブラームスだなぁと思っていたら…そのうち、どんどん引き込まれた。
どの曲も最初あっさり入り、徐々に引き込む作戦![]()
いつの間にか、ブラームスの暗く深い音楽の、音のうねり、波にのみ込まれる。
その音に感動して涙が止まらない…
(最近の私、涙腺が弱すぎるのかな
)
第1楽章が終わったときにもう、ブラボーと言いたいくらいだった。
エルプフィルのメンバーたちは、一人一人がプロ意識が高いように思った。
そして、団員一人一人の技術も非常に高い。
みながソリストのように、自分が主役というくらい、演奏に自信と誇りを持っているのを凄く感じた。
音楽が高揚するとともに、全員の身ぶりも大きくなり、演奏に熱がこもるのがわかる。
今までに聴いた日本のオーケストラとも、ロシアのオーケストラとも全然違う、これがドイツ人気質なんだろうか。
アラン・ギルバートさんの指揮に忠実に、自分の演奏をする誠実さと、自信。
オケのメンバーとして、一つの音楽を共に作り上げる喜びが伝わってくる。
第4楽章の最後まで、ブラームスの素晴らしい音楽に感動しっぱなし…![]()
オーケストラについての知識はほとんどないけれど、弦楽器も管楽器も打楽器も、彼らの奏でる音はとにかく心に響く音だった。
余談ですが…
私は前の方の左側の座席だったんだけど…
目の前の若手ヴァイオリニストお二人がとってもイケメンで![]()
一人は長身のしょうゆ顔。
一人は髪をひっつめたソース顔。
どうしても、そちらに目がいってしまって…![]()
お二人とも美しい旋律では、自分の奏でる音に酔ってるように微笑んでいた。
もうひとつ余談ですが…
私の隣の席に高校生くらいの男の子が一人で来ていて。
制服姿で学校帰りのようでしたが、クラシック好きなの?音高生?ピアノかヴァイオリンでもやってるの?と聞いてみたかったけど、聞けなかった![]()
凄く熱心に聴いていて、私と同じようにオーケストラの音に感動しているようでした。
若い子がクラシックを聴いてくれるのは嬉しい…
どんな感想を持ったのか、聞いてみたい気持ちにかられました。
クラシックが好きで親に頼んでチケットを買ってもらったのか…それともおこづかいで買ったのか…
20,000円ですよ?
高校生がクラシックコンサートに来てくれる…
「よく聴きにきてくれたね」なんて、そんなことをおばさんは思ってました![]()
最後、奏者たちが舞台をはけるときに、若手メンバーたちがハグしあって、お互いの演奏を讃えあっているのを見て、とても清々しい気持ちになりました。
アンコールはこちら。
オーケストラで聴く「浜辺の歌」も素敵でした~
「来て良かった~」と感動の余韻に浸りながら、帰途につきました。


