お盆だというのに夜も家で仕事してます。
昼間できなかったので。
何か聴きながら…と思ってYoutubeで見つけたのが2009年浜松国際ピアノコンクール。
チョ・ソンジン君が優勝した時の、彼のすべての演奏が見れるもの。
Youtubeを映像は見ずにイヤホンで聴きながらの作業です。
3年に1度開催される浜松国際ピアノコンクール。
ここで入賞した方たちは、後に他のコンクールでも優勝、入賞している方たちばかり。
ラファウ・ブレハッチ(2005年ショパンコンクール優勝)、アレクサンダー・コブリン(2000年ショパンコンクール3位、2003年ヴァン・クライバーン優勝)、上原彩子(2002年チャイコフスキーコンクール優勝)などなど…
チョ・ソンジン君はこの時、3次予選までに12曲以上弾いています。バッハからモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ショパン、リスト、ラヴェル、日本の作曲家西村朗。
中でも素晴らしいと思ったのは、2次のシューマン「幻想小曲集」。
音楽と、ピアノと彼が一体化していて、演奏には弾く喜びが溢れています。
とにかく楽しそう。
そして、それまで仕事に没頭していたのに、思わず映像を注視してしまったのがラヴェルの「水の戯れ」。何?この音色。印象派はこの曲だけだけど、今までとまったく違う音の色彩感。
すべての音がクリアで違う色で、華やかに、流れるように奏でている。
確か、ソンジン君は本格的にピアノを始めたのは10歳のはず…。(それまでバイオリンかピアノで迷っていたらしい。)たった5年でどうしてこんな音色出せるの?
続く3次の最後に弾いたリスト「ダンテを読んで」。ラヴェルとの音の違い!
ここまで多彩に、深い音楽表現ができるとは!
凄い才能。驚きの15歳です。
もう一つ思ったこと。
去年のショパンコンクールで彼は、スケルツォ第2番を弾いていて、何度も聴いたけれど、もちろん上手いんだけど、私は特別良いと思わなかったんです。
でも、この浜松国際の1次で弾いたスケルツォ2番には魅力があるんです。
なぜなの…?
弾きかたは6年後のものとそんなに変わらいないけれど、微妙に少しずつ違う。
中間部で、いろんな内声にスポットをあててみたり。そこが面白い。
それにきっと、まだ練習した期間が短いぶん、曲の魅力に対する喜びみたいなものが新鮮なのかな…と思いました。曲の美しさを素直に表現している。
表情は今より幼く、お辞儀もきちんと優等生的にして、ピアノを弾き始める前のルーティーンは今と同じ。
今年5月に聴きに行ったラフマニノフコンチェルト第3番は、随分大人な演奏だった。
来年1月のリサイタルも行く予定で、ショパンのプログラムだけど楽しみです。
でもラヴェルや印象派をもっと聴いてみたいな。
CDが出たら、きっと即買います。
このとき審査委員長だった中村紘子さんは、彼のことを、「久々に聴いた、けた外れの才能…」と絶賛されていました。
彼女もチョ・ソンジン君の将来を、きっと楽しみにしていたことでしょうね…。

