40代会社員。
田舎育ち、東京暮らし20年目。

だんなさんと電車大好きぼっちゃまニコニコ
(2020年生)の3人家族。

子どもの頃から本が好き!
夢は図書館に住むことでした。
念願かない?、図書館から徒歩1分に居住中。

本の話題を中心に
暮らしのなかのうれしい・楽しいの記録。
ぼっちゃまの影響で、電車率が高めバス

 

楽しかった京都旅行からはや1カ月。



ぼっちゃま、京都鉄道博物館がたいそう気に入った模様。

いまだに朝起きて、ほんわか「今日、てつどう行く~?」と聞いてきます。

ニコニコ「今日は(今日も)保育園だよ~」)

 

 

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そんな日々で、先日、ぼっちゃまが図書館の大人の本棚で見つけたのがこちら。京都旅行前には本棚になかったな。

 

 

 

ぱらぱらとみると、展示されている蒸気機関車の写真と来歴が載っている。。よくある、博物館の展示紹介のガイドブック??

真顔「もう行ったあとだしなぁ」と、私はあまり惹かれなかったのですが、ぼっちゃまは大人の本でも電車や機関車の写真がたくさんのいる本が好き。驚き「借りる、借りる」というので、よく中を見ないまま借りてきました。

 

さて、おうちで本を一人めくっていたぼっちゃま、唐突に

驚き「キャリアカー!」

うん?、鉄道博物館にキャリアカーの展示??

 

ぼっちゃまが見ていたページを覗くと、0系新幹線が街中を輸送されている写真!キャリアカーではなく鉄道車両用トレーラーだね、たぶん。

 

なるほどこの本は、展示車両の搬入についての本なんだ!よく見れば、サブタイトルが「展示車両搬入大作戦の記録」とある!

プロジェクトX的な内容??、そんな本ならお母さんもぜひ読みたい!

 

 

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冒頭は、JR西日本博物館開業準備室の方と、車両の搬入整備の実務担当した方のインタビュー。関係者のみが知る当時の様々な逸話が語られ、この部分だけでも読み応え十分。展示車両それぞれに思い入れのあるお二人、さまざまなエピソードを熱く、語られています。

 

興奮して走り回るぼっちゃま追いかけて、さらりと見てしまっていて展示車両たち...

 

不満「みどり(オーシャンアロー)じゃないね~」といって、不満げだった「くろしお」

 

 

 

 

「一番きつかったのは、キハ81のボンネットですね。「これは開きません、本当に開けるんですか?と言ったら、「開けてください」と」

(中略)

「手掛かりのフックはあっても、どう引っ張ても押しても、何をしても動かない。丸1日かかってしまい、さて、どうするかなと。そうこうするうち、一人の作業員がぶら下がってみたら、わずかに沈み込んだのです。これは説明書にも書いてないです。やけくそですよ。それで大人2人がぶら下がってみたら、ぐっと大きく下がって。さこでラッチを引っ張ったら..」

「パコーンと開いた。開かずの扉が開いたんですよ。そしたら引っかけ棒も出てきて。ボンネットの下に挟まっていたんです。いつも開けていたら、なくなっていたかもしれませんが、何十年も開けていないので、ずっと保存されていたんです」(20ページ)

 

 

 

歩く「きゃ~!」と大興奮で走り抜けて、ほぼ上を見なかった「電気機関車 EF66」

 

 

「一番変わっていたのは、嵩上げ展示でしょう。最初の計画では、展示台の手前に仮設の台を構築し、線路を作って、パワーリフターという門型の油圧ジャッキで上げてから引っ張っていれるという、ややこしい話だったのです。その計画で打ち合わせに入ったら。運輸業者さんが荷台が持ち上がるトレーラーを持っていると言うんです。それで、展示台の端の階段部分にだけH鋼でレールを仮設して接続させ、トレーラーをバッグで入れて、そのまま車両を台上に移してしまう。そんな搬入方法があると聞いて、うれしかったですね。」(19ページ)

 

ああ、そのエピソードを知ったうえで、もう一度車両を見てみたい。

 

「今回の仕事は自分がいなくなっても残ります。100年残るかもしれません。(中略)いったん博物館に入れたら、壊さない限り出すことはできません。それなら本気でやらないと、後から何とかなるものじゃない。そんな思いで、全員がこの仕事に携わってくれたことが、ありがたかった。」(22ページ)

 

 

鉄道の歴史を背負ってお仕事に取り組む姿勢、読んでいて、胸が熱くなりました。

 

 

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主要車両は、旧展示場所からの搬出や、船(!)や陸路での輸送行程の詳しい解説が。特に、博物館内への移送作業には、京都鉄道博物館の目玉「転車台」が活用されたらしく、配置図とあわせて、車両の設置順や道筋をたどると面白い!

 

次に行くときは、この本をもって、そんな目線で博物館を歩いてみたいです。

(結局、Amazonで買っちゃった!)

 

ぼっちゃま、きっとまた「てつどう」に行こうね!