ただ、その、あなたはもう少し、

反射させないと危険ですよ。

(移住サポートの担当者) ちくま文庫版 16ページ

 

目的もなく本屋に行った時、

とりあえず眺めるのがちくま文庫の棚。

おっ、と惹かれる本が多い。


朴沙羅さんの『ヘルシンキ 生活の練習』。

帯から子育ての本??
白地に青い水彩画風の装丁に惹かれ、「北欧の子育ての知恵が学べるかも」と手に取った。

ところが、読み進めるうちに気づいた。
私は「北欧」について、何もわかっていなかったのだと。


例えば、冒頭の一節。
「反射」?この言葉にどんな「北欧的」な意味が込められているのだろう。

その考えが、私の中の「北欧礼賛」ともいうべき誤解があることが気付かされる。


「幸せ」とは何か、「ていねいな暮らし」とは?
表面的なモノマネで、何かわかったようなつもりになってない??

作者から大きな宿題をもらったような気分で読了。