登山家の栗城史多さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
エベレストで遺体を発見された栗城さん。
栗城さんらしいと思いました。
栗城さんの存在を知ったのは何年前になるだろうか。
てんつくマンさんと対談してるDVDを観て、栗城さんの存在を知った。
無酸素で単独でエベレストを登る
想像しただけで恐ろしく、栗城さんに会うことすらなんとなく怖いというか
そんな命がけのことを応援していいのやらどうやらという気持ちもあって
何回か講演会に行く機会を見送った。
けれど、去年の11月に、講演会があるのを知って、
その時も行くかどうか迷ったけれど、行くと決めた。
栗城さんの他にあと3名の方も講演されていて、
講演会が終わった後、私は4名の方全ての方にサインをいただき、写真を一緒に撮ってもらった。
講演会より、そのサインをもらうために並んでいた時のほうが強烈に覚えている。
他の3名の方は特に何も感じなかったけれど、
栗城さんだけはただならぬものを感じた。
それは、一人一人笑顔で接する姿、
そして、サインをしている時の短くなってしまった指の存在感。
並んでいる間、私はそれぞれの方に私の自費出版した本を手渡そうと持ってきていた本に
それぞれメッセージを書いた。
何を書いたのか全く覚えていないが、
その時に私が一番伝えたかったことを書いた。
そして、私の順番が来て栗城さんを間近で見た時は魂が震えたというか、
存在感に圧倒されたというか、
とにかく尋常じゃない空気感がそこにはあった。
短くなってしまった手でサインを書いていただいた。
そして、握手してくださいとお願いして、
差し出された手を見て、
いろんな複雑な気持ちが入り交じりながらも、
「かわいい」
と私は言った。
ほんとにかわいかったのだ。
その時、
乙武洋匡さんが生まれた時に乙武さんのお母さんの第一声が「かわいい」だったことが脳裏に浮かんだ。
きっと、同じような感覚だったと思う。
あの時の感触、そして、栗城さんからにじみ出る優しさと強さはいつまでも覚えている。
その時にサインしていただいた本はまだ全く読んでいなかった。
買ったまま読んでいない本が山ほどあり、それにうもれてしまっていた。
で、訃報を聞いてすぐに本「一歩を越える勇気」を探し、その日と次の日とかけてじっくり読んだ。
その中から一部抜粋されていただくと
夢をかなえるために必要なのは、夢を志に変えること。つまり、世のため人のために自分の命を果たす覚悟を持つことだ。
僕が命をかけてでもエベレストからのインターネット中継をやりたいのは、
自分と同じようにたくさんの人が持っている「不可能という心の壁」を取っ払いたいからだ。
できないと思ってやめてしまったら絶対にできないけれど、それは自分の心が決めているだけで、
本当はやってみたらできるということが、絶対に多いのだと思う。
それを伝えたいから、僕はエベレストを目指し、毎日走り回って、実現に向けて動いているのだ。
挑戦し続けたまま生涯に幕を閉じた栗城さんは
だからこそ強烈にインパクトをたくさんの人に与えたんだと思う。
そして、私の胸にも強烈に栗城さんの想いが刻みこまれた。
方法が違うだけで、目指しているものはまさに同じだ。
栗城さんの想いを自分の想いに重ねてこれからも私は生きていく。
私の目指すのは世界平和.
絵に書いた餅、とか、理想論止まりとかにならないよう、
しっかり本気で伝えられる私でありたい。
なので、これからもどんどん私の冒険は続く。
一期一会の大切な思い出を永遠に胸に刻んで。
栗城さん、出会っていただいてほんとにありがとうございます。
あなたは私の胸の中でずっと生き続けています。