だんなさんと友達としてつきあっていた時、


「結婚を前提につきあってほしい。絶対幸せにするから。」と言われた。


フツー、女性が言われて嬉しい言葉かもしれないが、


私は嬉しいどころか激怒した。


「あんた、私の幸せって何かわかるの?」


まだ、私のことなんて理解できてなかったし、


この人が私を幸せになんかできないと直感的に思ったのだ。


いい人だが、頼りなくて、気の利く人ではないと思っていたからだ。


「イヤって言ったらどうする?」って聞いて、


「イヤヤ」って涙を浮かべたので、なんとなくそのまま終わりにはしたくなかった。


「つきあっても、たぶん、いつかあんたをふると思うで。」


「いいよ。」


そうやって交際が始まった。


つきあってから何度もケンカして、何度もこの人とやっていくのは無理、別れよう、と思ったけど、


別れてくれなかった。


嫌われようとわざとコテンパンに言葉を荒くして言ったけど、あきらめてくれなかった。


これだけ言ってもあきらめないなら、逆にいけるんちゃうかなと思って結婚した。


結婚してすぐに長男が生まれて、2年後に次男が生まれて、子育てが大変だった。


夜泣きで寝れないどころか、食べたりトイレ行くヒマすらない感じだった。


子育ては24時間態勢。休みなし。


こんなに過酷だなんて想像していなかった。


だんなさんは仕事で家に帰ってくるのがいつも夜遅くて、休みもあまりなかったから、


自分一人で頑張ってたけど、


せめて休みの日くらいはちょっとぐらい手伝ってほしかった。


私が育児や家事をするのが当たり前といった感じだった。


もっと私の気持ちを理解してほしかった。



でも、嵐のような過酷な子育て期は4年ほどで過ぎた。


子供達を保育園に預けて働き出してから、私はいきいきした。


また私を認めてくれる人に出会えた。


嬉しかった。



だんなさんと私はお互い忙しすぎて、会話もあまりなく、私はいつも寂しかった。


働いて忙しく家事と育児をすることで、そんな気持ちを押し殺していたんだと思う。



だんなさんのお父さんの多額の借金が発覚して、


だんなさんのあまりの危機感のなさ、行動力のなさにあきれた。


離婚してと言った。



離婚して、私がそのまま働けていたら、私は今も一人で頑張っていただろうと思う。


でも、これは運命か何かの縁で、


私が病気になって働けなくなったことで、


頼るのはだんなさんしかいなかったから、


再婚をお願いした。


だんなさんは何度も嫌がった。


でも、結局は再婚してくれた。


再婚した当初はまた嫌われるのが怖くて、


嫌われないよう、意識して接していた。


「また病気になったら知らんから」


って冷たいことも言われてたし。


だんなさんは相変わらず、家族のことより自分優先で、パチンコと競馬にはまってた。


その不満が幻覚とともに一気に爆発した。


私はまたみんなの前で叫んだりして入院となった。


だんなさんは、荷物とかいろいろ持ってきてくれたり、洗濯物持って帰って洗濯してくれたりしてくれた。


次病気をしたら、もうほっとかれるんじゃないかと思ってたのに。


それからだんなさんは変わった。


本人は自覚してないみたいだけど、明らかに変わった。


とても優しくなった。


たぶん、私がだんなさんに感謝するようになったからだろうな。


前から優しいよってだんなさんは言ってるけど、


違うねん、私の気持ちを理解してくれるようになってん。



最近、だんなさんと過ごすのが楽しい。


今さらだけど、だんなさんが気に入ってきた。


出会って14年かかって、やっと・・・。



私こそだんなさんを大事にしなくちゃね。


これからもよろしくね。


こんな妻だけど