先ほど、ひたちなかテクノセンターさんの法人税セミナーが終了しました。


私自身、最高に楽しいセミナーでした!


自分自身が楽しめた時は、受講者もたいてい満足していただけるのです。


結果、アンケートは、13名様13名様が「講師は良かった」という項目にサインいただきました!


ありがとうございます!


研修担当者からも、「次はどんな講座をやればいいですか?」と、すぐに新企画講座のご相談をいただきました。


感謝です!


私は、タックスプランニング(所得税)をやると面白いといいましたが、このブログを観ている、茨城県のみなさん、何かございましたら、ご遠慮なくおっしゃってくださいね!


さて、講師論の観点から、本日の講義内容を書きたいと思います。


まず、13名様程度なので、事前の名前暗記は当たり前です。


誰よりも早く会場入りし、一人ひとりに、フルネームでご挨拶をした(ここで、全員、初対面なのにフルネームで言えるの?というお顔)うえで、「○○さん、今日は、なぜ当講座をご受講されたのですか?」とご質問。


だいたいの方が、「会社で経理担当しているが、意味がわからない」との事。


また、「日商簿記は勉強されてましたか?」とご質問。


これはバラバラで、日商1級~全くの初心者まで、まちまちでした。


講義前に、一人ひとりとコミュニケーションを取ることで、講義に入ったときに、「初対面ではない」という状態を作れます。


ついで、自己紹介。


ここでは、自分は税理士や会計士ではないこと。しかし、初学者にわかりやすく教える腕に関しては誰にも負けないということを明確化し、できることとできないことを正確に伝えるます。


そして、教材確認と、本日の着地点(別表4)を明確化します。


着地点を明確化することで、「何をすべきか、また、何をマスターすれば、その着地点に到達するか」が鮮明にわかります。


具体的に、「○○ページをみてください。今日は、この○○ページの表(別表4)を、17時までに、全員、自力で作れるようにします」と言います。


しかし、講義に入る前に、受講者の簿記能力チェックをします。


これは、講義型の講座では、挙手形式でなく、テスト形式がいいです。


なぜなら、受講者も自分の実力を正確に把握していないからです。


そこで、10分計ってミニテスト。


第89回の日商簿記3級の第4問の類題を解いていただきます。


その際、全く手も足も出ない方は、このセミナーで講義してほしい内容を書いていただくように言います。


こうすることで、10分の間、ヒマな方はいなくなります。


10分後、匿名のまま答案回収し、採点します。


結果、13名中1名満点で、ほぼ全滅状態でした。


これは、損益計算書と貸借対照表の関係がおぼつかない証拠です。


そこで、まず、午前中は全くの初学者を対象とした簿記の基礎を講義することにしました。


ただし、日商簿記3級以上の合格者は、ヒマになるので、「日商簿記3級以上をお持ちの方も、初めて知る内容もありますから、メモを取りながら真剣に聴いてください」とクギを指します。


実際、損益計算書と貸借対照表の関係を理解していない、日商簿記3級合格者は多いです。


よって、途中、随所に簿記上級者でも知らないような内容(たとえば、不況と好況のときの損益計算書の有利な構造の会社の見極め方等)をちりばめながら講義することで、全員飽きさせないようにします。


そして、予定通り、午前中に簿記の基礎を終了。


そのうえで、ミニテストの解説をします。


すると、「おおっ!さっき全く出来なかった問題が、理解しながら解ける!」となりました。


この時点で、全員、足並みがそろいました。


ここで、60分のお昼休憩を取ります。


さて、一番眠くなる時間。


そこで、テキストをただ読むだけの講義ではなく、穴埋め形式のテキストを使用し、書かせることで眠気防止をします。


やはり、随所に興味のわく話を入れ、眠気防止します。


念のため、総論を講義しますが、ここはさっさと進みます。メリハリです。


残り2時間で、いよいよ、別表4です。


損金不算入だとかは、丁寧すぎるほど丁寧に説明します。


そのうえで、別表4の流れを解説して、残り1時間。


最後の1時間は、各自、別表4の例題を解いて貰います。


その間、私はうろうろしながら、「ご質問がある場合は、ご質問を受けます。1回目は解答をみながらでいいですから、やってみてください。しかし、2回目からは解答をみないで、10分以内で完答できるように、がんばってみてください!」とアドバイスします。


みなさん、必死に問題を解いてます。


私は、うろうろしながら、様子を見ます。


みなさん、結構さらさらと解いています。


早い人が、3回目くらいに突入する頃、時間が来ました。


そこで、テキストの穴埋めの解答を配布します。


わざと、テキストの穴埋めの解答集があることを言いませんでした。それを始めに配布すると、講義中に「まあ、穴埋めの解答があることだし、あとで埋めればいいや」と緊張感がなくなり、眠くなるからです。


もちろん、弊塾のパンフレットも配布(主催者の了承済)するのを忘れません(笑)。


最後に、私の当講座に対する想いをスピーチ。


「6月の段階でご依頼を受けたときは、簿記は何回も講義していましたが、法人税は2回目でした。だから、2ケ月間、他の講座はセミプロ講師に任せて、私は当講座の予習・研究に費やしてきました。その結果のオリジナルテキストは、私の子供です。私の分身です。捨てないでください。そして、ご自宅でもう一度復習して、10分以内に解けるように仕上げてください。それが、私の願いです。本日は、ご静聴ありがとうございました!」と。


最後のご挨拶を、一人ひとりさせていただき、無事終了。


受講者から弊塾の受講相談もいただき、最後に主催者と次回の新企画講座のご相談をいただきました。


感謝です!


大満足で、Sさんと帰路に立ちました。


Sさんも、「今日は、大変勉強になりました!ありがとうございます!士塾は、簿記を習いに行き、簿記が出来るようになっていくという嬉しさもあるのですけど、何より、後藤先生も一生懸命だから私も頑張らなければと思いますし、Y先生もやさしいし、暖かい雰囲気がとても好きです!」という大変嬉しいご感想をいただきました。


お金をいただいているお客さん(塾生や受講者)に感謝されて、私は世界一の幸せ者です!


本当に、ありがとうございます!


そして、今、風呂に入り、肉を食べ、ブログを書いてます。


最高の1日でした!


途中、ハッスルしすぎて、足がつりましたが、とても満足いく講義でした。


やはり、私は「簿記講師」という職業が、大好きのようです。


それを再確認できた1日でした。


今日はゆっくり余韻に浸って、明日からまた日商2級講座の予習・研究を再開します。


簿記講師は辞められないな!