久しぶりに漫画で感動しました。


 母親の児童虐待の話。


 ネタばらしすると悪いので、興味のある人は、読んでみてください。


 「ナニワ金融道」が好きだったので、その弟子の「特上カバチ!!」も読んでいましたが、「特上カバチ!!」の方が感動のエピソードがありますね。


 「ナニワ金融道」は、先物取引の教頭先生の堕ちていく姿や肉欲棒一郎の逞しさなんか好きでしたが、「特上カバチ!!」は、泣ける場面が多いですね。


 私の父親も厳しく、口より先に手が出るタイプで、子供のころは、「いつか殺したる」と思ったこともありましたので、今思えば虐待だったかもしれませんね。


 今は、父親もヨボヨボの爺さんなってしまい、昔のような尖った部分が薄くなりました。


 私の父親なので、スケベなのは相変わらずですが(笑)。亀仙人みたいです。


 また、口には出しませんが、今は、「子供のころ殴って悪かったな」というような、私に気を遣っているような感じがするので、今は「殺したろ」なんて全く思いません。


 しかし、やはり子供のころに叱られたり、殴られたりした記憶しかないので、正直、今も仲良くはできませんね。


 今思えば、期待の裏返しだったのかもしれません。


 親父がボクシングをやっていたので、私は3歳の頃から、無理やりボクシングをやらされ、2歳違いの弟とスパーリングをやらされました。


 私は2つ上だったので、手を出したら叱られ、避けるだけでしたが。


 スリッパをグローブ代わりに、夕方4時から毎日ボクシングの練習でした。


 喧嘩で負けて帰ってきたら、「勝つまで帰ってくるな!」と、さらに叱られました。


 身体の小さかった私は、勝てる訳ないので、勝たなくても負けることはしない、つまり、いつも引き分けに持っていくことにしました。


 私からは絶対に参ったと言わない。

 

 そうすると、喧嘩相手は長時間になるので、嫌になって、「もういいよ、引き分けにしよう」となります。


 今思えば、この時に私の諦めの悪さが育ったのかもしれません。


 おもちゃも全く勝ってくれませんでしたが、唯一、チョロQを買ってくれたことがあり、とても嬉しかった記憶があります。


 また、面と向かって褒められたことは、一度もありませんが、公認会計士試験に5連敗くらいしたときに、「1つのことをやり続けているのは凄いと思う。しかし、そろそろ諦めたらどうだ?」と手紙をもらったときは、やっと親父に認めて貰えたと感動したと同時に、厳しく教育していたのは、期待の裏返しだったと少しだけわかりました。


 公認会計士試験の短答式に合格したときは、周りに自慢してたらしいですから。


 今、親父はカクテルバーを経営してます。


 ちょうど私が29歳のときの、鎖骨を骨折した交通事故のときにオープンでしたから、9年前ですかね。


 雨の日に、40キロのスピードで原チャリを乗っていたら、前の車が急に左折したので、ハンドルを切ったら、ツルっと滑って身体が2~3回転し、そのまま太い柱に右肩から激突しました。


 ヘルメットのおかげで生きていましたが、ヘルメットがなければ死んでいたかもしれませんね。


 身体の中から「ボキ」って音がしたので、折れたなと思いました。


 でも、鎖骨って、折れても腕を上げなければ平気なんです。


 自分で救急車を呼んで、病院で応急処置をしてもらい、念のため、家に電話したら、「今、バーのオープンで忙しい!」とすぐ電話切られました(笑)。


 後日、手術をして、針金を鎖骨に固定させました。


 還暦を過ぎてから、新しい仕事であるバーを経営する気合いは素晴らしいですね。


 見習わなければならないなと思いました。


 まあ、死ぬまで意気投合することはないでしょうが、父親と息子はそんなもんかもしれません。


 私は子供がいませんが、もしいたら、親父のように手は出さないでしょうが、子供に嫌われる自信がありますしね(笑)。


 よく、子供には怖がられます。


 今思えば、それでいいのかもしれません。


 今、先生を先生と思っていない子供が多いですしね。


 それは親が悪いのでしょうが、不幸なのはその子供が大人になったときですね。


 大人になったら、誰も叱ってくれませんからね。


 それは、自分が嫌われたくないから。


 そんな世の中になってしまったようで、少しさびしい気もしますね。


 話が飛び飛びになりましたが、「特上カバチ!!」、子供との関係に悩んでいたら、お勧めですよ!