今回、三十◯年ぶりの教習所に通うことになり、最後は偶然タメのおっちゃんと同時に合格し、卒検担当をしてくれた教官も同世代で、こう言われた。
「今回の合格であなたたちはバイクの上級者となりました。バイクの免許を取りに来たということは、バイクが好きだからここに来てますよね?」と。
ん?アタシ、バイクそんなに好きだっけ?なんで大型二輪取りに行こうと思ったんだっけ?
おっちゃん先生が担当してくれた時に、「大型二輪の免許取れたら乗りたいバイクありますか?」と聞かれ、「無いです」と答えて会話が即終了したのを思い出した。
「とりあえず」だわ。
だけど、今回教習所に通ってホンマに良かったと思ってる。
バイクの免許を持ってたとは言え、三十◯年前の教えてもらったことなんか一個も覚えてない。
ようソレでいきなり公道を走ったよな。
今思うとゾッとする。
そんな状態でツーリングだーとか言って、長距離走ったり高速乗ったり、ホンマにゾッとする。
バイクを乗り始めて危ないなと思うことがよくある。
車がバイク見えてないのか?ってくらい割り込みして来たり、車間詰められたり。
だから、自分が車を運転する時は、バイク乗りの人達に優しい運転を心掛けるようになった。
今回教習所に通って、交通法規を意識しながら走る事を繰り返しすことによって、改めて安全運転をしようと思った。
普段でもミラーや目視を必ずするようにもなった。
138,600円で学んだ事はたくさん。
今では安く感じる。
個人的に免許更新の時は、お年寄りだけでなく、全ての人が教習所の中で実技講習を受けるべきだと思う。
今回の大型二輪免許取得の目的は、大型バイクに乗りたいのではなく、また「とりあえず」でもなく、安全運転をするためでした。
三十◯年前、バイクの免許を取った時に言われた言葉を思い出した。
「皆さんは本日免許を取られましたが、本音は乗って欲しくない、が正直な気持ちです。」
それだけバイクの事故は「死」に直結しかねないからだ。
今回も、最後の言葉は「くれぐれも安全運転をしてください」と念を押された。
送り出す教官は誰もが同じ思いなのだと、それに応えようと決心した。