平等な世の中を目指して その3 | 中国に侵略されている日本を護り抜け

中国に侵略されている日本を護り抜け

~この日本には、もう国を護とうろする男はいないのだろうか。武力衝突だけが戦争ではない。すでに中国共産党による情報の戦争、そして侵略は始まっている。眠っている男たちよ目を覚ませ。大和魂よ、蘇れ!そしてこの美し国を護り抜け!~

自由主義、資本主義が完璧といえば、
もちろんそうとも言えません。


自由主義は、自由な経済活動を肯定しているために、
資本家もいれば、労働者もいますし、
当然ながら私有財産も認められていまから、
自由主義は必然的に資本主義となります。


そして人々は労働意欲を燃やし、
努力し、才能も発揮するために、
発展や繁栄というものがあります。


しかしやはり自由・資本主義に問題が生じるのも、
また悲しき事実です。


世界で最も豊かな国・アメリカでは、
1%のお金持ちが40%もの富を所有していて、
中には働いても働いても、
一向に暮らしが楽にならない人々さえいます。


どうやらそれが、
結果的に犯罪に結びつくこともあれば、
日本のように自殺に結びつくことも少なくありません。


そんなアメリカは、
「自由な資本主義経済さえ取り入れれば、
 世の中は必ず豊かになって国民は幸せに暮らせる」
という考え方のもとに、
世界各国に資本主義経済を薦めてきましたが、

しかしそれは結果的に、
「実は資本主義も完全でなかった」
ということを証明することになりました。


たとえばソ連が崩壊してロシアとなり、
そして資本主義の自由経済が導入されましたが、
貧富の差が拡大したことで、
実は共産主義の頃よりも、
貧しくなってしまった人々が大勢いるのです。


そのために、
アルコール中毒者や
路上生活をする子供たち、いわゆる「ストリートチルドレン」も増えております。


中国も同様で、

政治は一党独裁の共産主義のままでも、
経済だけは自由主義を取り入れたことによって、
激しい貧富の差が生まれて、
貧困と繁栄によって国が乱れて、
人身売買さえ行われています。


つまり資本主義の世の中では、
「自由」な競争社会の世の中であるために、
「労働意欲」も燃え上がれば、
「努力」も「才能の発揮」もあることから、
発展と繁栄がある一方で、
時と場合によっては貧富の差が生まれて、
「平等」というものが死んでいくわけです。


「ベルリンの壁が崩壊して東ドイツの人が、
 西側に行って驚いたことは、
 資本主義の発展した豊かな町並みと、
 そして物乞いする人々であった」
という話があります。


なぜならそれまで社会主義であった東ドイツには、
確かに豊かな町並みと自由さえ無い一方で、
物乞いする人もいなかったからです。


かつてソ連のゴルバチョフ元大統領は、
日本を見て、
「日本は世界で最も成功した社会主義である」
と述べたことがあります。


それはおそらく、
日本には累進課税制度といって、
収入が高い者ほど税金が高くなる税制度や相続税などがあるために、
実はアメリカほど貧富の差が拡大していないからです。


それに日本は、
福祉、公的補助、医療制度も、
アメリカに比べれば遥かに充実していますし、
国が「所得倍増計画」などを行って、
社会主義的な「計画経済」をも、
これまで行ってきたからでしょう。


ですからある意味において、
「日本は資本主義の要素を取り入れながらも、
 実は一部には社会主義的な要素をも持っている」
と言えるわけです。


というよりも、

日本は完全な資本主義国家とは言えないのです。


ですからこの日本では、
資本主義の欠点が、アメリカほどは、あまり目立っていないのかもしれません。


たとえば数年前に発売された
「世界がもしも100人の村だったら」という本では、

「世界の富の59%を6人の村人が持っていて、
 その6人は全てアメリカ人である」
と紹介されていました。


つまり世界の約6割の富を、
約6%のアメリカ人が持っているわけです。


厳しい累進課税制度や相続税があり、
そしてゴルバチョフから
「世界で最も成功した社会主義国家」
と言われてしまう日本に生きる人々には、
なかなか理解し難いことでしょうが、
実はロックフェラー家やロスチャイルド家といった大富豪が持っている資産は、
松下幸之助やビル・ゲイツなどが持っている資産の比では全くありません。


そうした大富豪たちは、
世界中のダイヤモンド、石油、天然ガス、金、ウラン・穀物などの利権を握っているために、
それらの相場を動かすことさえ可能で、
実は彼らは「不況」という言葉を知らないのです。


もちろん大富豪でも、
入ってくるお金が少なくなることはあるでしょうが、
しかしそれでも絶え間なくお金が入り続ける権利を持っているために、
彼らには「不況」というものが分からないのです。


なぜなら私たち人間は、
何らかの資源に頼らなければ、
生きていくことができませんから、
彼らは地球に人間が生息している限り、
あるいはお金が入ってくる利権を握り続ける限り、
お金が入り続けるからです。


ソ連が崩壊してロシアとなりましたが、
あの広大な国土を持ちながらも、
実はたった七人の人間によって、
富が独占されてしまったとさえ言われています。


ちなみにサッカーチームの「チェルシー」を買い取り、
世界中から有名どころの選手を集めた、
石油王ロマン・アブラモビッチも、
そのロシアの大富豪の七人の一人であり、
そして七人の中の六人までがユダヤ人です。


つまり資本主義の世の中では、
「自由」な競争社会の世の中であるために、
時と場合によっては、
貧富の差が生まれて、
「平等」というものが死ぬばかりか、
実は「利権」というものを握ることによって、
「富の独占」というものさえ生まれてくる可能性があるわけです。


それはあたかも、
川の上流でダムを作って、
下流の人々が飢え渇いているのにも似ていますし、
トランプの「7並べ」で肝心なところを止めているのにも似ています。


自由な資本主義社会の場合は、
経営の自由が有るために、
ここには「競争の原理」が働きます。


一方で社会・共産主義の場合は、
経営の自由が無いために、
ここには「競争の原理」が働きません。


この「競争の原理」というものが働くことで、
人々は必死に努力して、
繁栄に繋がるわけですから、
この「競争の原理」には、
「繁栄」という良い面もあるのですが、
しかしその一方で、やはり悪い面もあります。


喜劇王チャップリンは、
「モダン・タイムス」という映画の中で、
工場の労働者である主人公が、
弱肉強食の激しい競争社会の中で、
まるで工場の一部のように扱われて、
人間性を無視され続けることで、
次第に心を病ませて狂わせていく、というストーリーを作りました。


この映画のように、
もしも時代の価値観が、
「パンこそ全て」、「金こそ全て」、「物質こそ全て」などと狂っていれば、
まるで労働者である人間が、
「工場の部品の一つ」程度にしか考えない資本家さえ現われかねないのです。


ですから、何とも皮肉なことですが、
唯物主義であるはずの日本共産党が、
労働者の声を代弁して、
「私たちは物ではない!」
と訴えているのは、実によく理解できます。


つまり、
共産主義の独裁的な権力者たちは、
まるで人間を物でも壊すかのように、
命を奪い取るわけですが、
しかし資本主義の資本家(経営者)たちも、
まるで人間を物でも扱うかのように、
利用することがありえるわけです。


そうした人間を物のように見る資本家・経営者というのは、
「労働者に対しては生かさず殺さず」という方針のもとに、
国が定めた法律の下で、
「退職しないギリギリ最低限度の給料」を見つけ出して、
そしてそれを与えて、
自分は酒と女とゴルフ三昧になるわけです。


そして今の日本の社会は、
そうした人を物のように見て、
心に愛のカケラも無い経営者であっても、
預金通帳の残高さえたくさんあれば、
「勝ち組」などともてはやしているわけです。


まったくもって、笑止千万であり、言語道断であり、
こんな世の中は、神や仏が決して許すわけもなく、
何としてでも変えていかねばなりません。


なぜなら、
確かに大多数の労働者たちが、
好景気には過労死させられて、
不景気にはクビを切られているからです。


心無い経営者の下で働く人々にとって、
実は恐ろしいのは、
むしろ死の危険がある好景気かもしれません。


こうした世の中であるために、
多くの人々が、心を病ませてしまうことも十分に予想できます。


つまりたとえ世の中が豊かに繁栄しようとも、
働いても、働いても、暮らしが一向に楽ならず、
じっと手を見つめるような、
そうした物貧しさに苦しむことも十分に考えられますし、
働きづめで子どもとろくに遊んであげられず、
コミュニケーションが取れずに家庭不和を招くことも十分に考えられますし、
心の貧しい社会に翻弄されることで、
いつしか心を病ませてしまうことも十分に考えられるわけです。


そうして起こったのが、
あの惨劇、秋葉原事件ではないでしょうか。


共産国家・中国では、実はかつて、

餓死による苦しみから、
人間が人間を喰らうという、
おぞましいことまで行われましたが、
その一方で資本主義国家には、
激しい競争社会の中で、
心と人間性が失われて、

多くの精神病患者が現れてしまっていることも、
やはり資本主義の欠点の一つと言えるでしょう。


資本主義が完全ではない証拠として、
アメリカを見ればそれが良く分かると思います。


アメリカには「自由」と「繁栄」といった良い面もある一方で、
やはり物質文明が急激に進んだことによって、
「モラルハザード(道徳崩壊)」といった、
病んだ部分もかなりあるのです。


中国共産党が、人間を物質の塊と見なして、
政府に反対する人間を逮捕して、
そして臓器を取り除いて処刑するように、
アメリカでも、臓器目的の誘拐や人身売買が後を絶えないのです。


さらに、ほんの少し続きます。