今日は、2月14日・・・わぁあ、ヴァレンタインです~。ということで、何かしなくちゃ・・・もとい書かなくちゃ?というわけで、季節を無視しつつ絡めてみました。よ、余計なことのような感じもしますが・・・。
ここから先は、『英国妖異譚』(著:篠原美季、講談社X文庫ホワイトハート)の二次創作です。二次創作なんて知らないよ~、もしくは嫌だよ~というかたは、他のページを読んでいっていただけると嬉しいです。時期は、ユウリとシモンが仲良くなり始めたばかりの頃を想定しております。
元ネタは、「正直しんどい」より『フランスでのデートのルール』・・・(い、今頃?)出来ればアンリ君にネタバレを頼みたいなと思っています。
頭の中では、昼間ワイドショー?でかかっていた「ヴァレンタインデ~キ~ッス♪」が、ぐるぐる回っていますよΣ\( ̄ー ̄;)ある意味、世代を超えた名曲ですね。
『デートのルール』~英国妖異譚SS~
「えぇと・・・ベル・ド・ベル・・・じゃなかった、シモン?」
呼び慣れなさをもどかしく感じつつも、それすら微笑ましく思えてしまうのは、どういうことだろう・・・と考えていたシモンは、らしくもなく反応が遅れた。ユウリは小首を傾げながら続ける。
「ひょっとして、好きなものは最後まで取っておく方?」
-好きなもの?-
ここへきて漸くユウリの言いたいことを理解したシモンは、さすがにありのままを伝えるわけにもいかず、一瞬返事に窮する。
休日の昼下がり。誘い合わせてカフェで遅めのランチを共にした二人は、デザートも頼んでティータイムも兼ねることにしていた。ゆっくり、よく噛んで食べるユウリに合わせようとしたものの、食事のペースを急に変えるのは存外難しいものであると悟ったシモンは、最後のケーキに手を付けずに待つという手段を取ったのだが。
話に夢中になっている間に・・・もとい、ユウリに見惚れている間に、待っていたはずのユウリは食事を全て終えていたらしい。テーブルに残っているのは、二人分のコーヒーカップとシモンのデザートプレートのみとなっている。
-さて、どうしたものだろう-
「甘いものは好きだけど、ちょっと話に夢中になりすぎたみたいだ」
正直なシモンの答えを聞いて、ユウリは微笑む。
「そっか・・・ぁ、シモンが甘いものが好きなんて、ちょっと意外かも」
「そうかな?」
「日本では甘いものが苦手、という男性が結構多いから・・・じゃあ、今度セイラに頼んでおかなくちゃ」
-セイラ?-
ユウリの口から飛び出した、明らかに女性とわかる名前にシモンは思わず眉を顰める。公立時代のガールフレンドだろうか・・・ユウリの可愛らしさなら、ガールフレンドの一人や二人や三人や四人、いてもおかしくないとは思うが・・・。
「えぇと、シモン?」
「ユウリ、そのセイラという女性は・・・」
「あれ?まだ言ってなかったっけ。セイラ・フォーダム、僕の姉だよ。」
どうやら姉のセイラは、ことあるごとにユウリにお菓子を送ってくるらしい。
「ヴァレンタインデーには、ありとあらゆるチョコレートが届くんだ。」
「チョコレート?」
「そう。日本ではヴァレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈る習慣があってね・・・。」
他愛も無い話をしながら、互いに知らなかったことを知ってゆく楽しさを嬉しく思いつつ、シモンはケーキを食べ始めたのだった。