1.気の発見
①気とは波動である
 気を解き明かそうとする人々の中には、それが微粒子であるとか、波動であるとかこのような推論に達する方が多いようです。一つには、気功の発祥地である中国の影響があるようです。もともと中国は『荘子』のような古典にもあるとおり、気という考え方の発祥の地ですが、特に気功が盛んになったのは、1966年の文化大革命からで、その後爆発的ブームになったようです。
 その背景には、文化大革命の十年以上の間、インテリや医療者が迫害を受けて、近代的な医療が受けられなくなったことがあるようです。そのなると民間治療しかないという事態が生じ、伝統的治療や秘伝とされていた施術が表に出てくるようになったそうです。しかし、唯物論しか通らない共産中国で、神秘性や信仰による不可思議現象を主張することのできない事情がありました。そので唯物論的に「気」を定義するために、この頃から「気」には科学的説明が加えられるようになったそうです。
 それが、「気とは微粒子である」という考え方でした。脳や手にひらから「気」という微粒子が発せられ、それが体に良い作用を及ぼすという説明をしたようです。
 おそらく、気というものは存在するが、いままでの科学では説明できない。ならば、いままでの科学で発見された粒子より、さらに小さい微粒子であるに違いないという、そういう説明だったのでしょう。
 「気」というものの存在が、この世界で起きている現象である以上、森羅万象に通じるなんらかの原理で説明したいし、できると考えるのが自然だからです。私は、この世のあらゆるものは、きわめて単純な根本原理で説明することができると考えています。
 まず言えることは、世の中のものはすべて振動しているということです。人の目には振動しているように映らなくても、自然現象から物質、生物、人間の意識に至るまで、世の万物は、量子力学が説明しているように、すべて振動しており、それぞれが固有の波動を出していると考えられます。そこから生まれる「波動の原理(法則)」こそ、万物共通の根本原理にほかならないと思うのです。その「波動の原理」には、次の四つがあるといえるでしょう。
ⅰ同じような波動は互いに引き合う。
ⅱ違う波動は排斥し合い、相殺する
ⅲ自分の出した波動は、自分に返ってくる。
ⅳ優位の波動と劣位の波動があり、優位の波動は劣位の波動をコントロールできる。
②優位の波動は劣位の波動をコントロールする
 優位の波動は劣位の波動をコントロールできる。超能力も同じ原理で説明できる。